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ふたえ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ふたえ
ふたえ (祥伝社文庫)

ふたえの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

文句無しの傑作 予想できない結末の切なさ 感動です

白河三兎という作家の作品についてはほとんど読んではいますが、非常にテクニックのある作家という印象を持っています。逆に言うとテクニックがありすぎる故に分かりづらいそういう感じのする作家でもあるわけです。今回の作品はまだ一度しか読んでいませんが非常に素晴らしいものでした。.
ある高校のクラスでの話なのですがこの高校のあるクラスに一人の女子校生が転校してきます。舞台は東京東京の高校なのですがこの女の子は大阪出身の子で様々な事情があり、東京のこのクラスに転校してきたというわけです。この女子校生は非常にキャラクター的にものすごく立っているという感じがします。そしてこの高校生を取り巻く何人かの生徒たち、彼らはみんなぼっちと呼ばれる孤独な生徒たちです。彼らは修学旅行に出かけていきます。この時にぼっちたちのグループのリーダーを務めるのがこの女子校生なわけです。そこから先を言うとこれからこの小説を読む人の興味をそぐことになってしまうのでこれ以上は言えませんが、結論的に言うとこの作品は私が読んだ中でも非常に素晴らしい最上位のものでした。この作品から学んだことは、今伝えるべきことは今伝えておかないと、後になって伝えようとしても手遅れになってしまうということです。今を生きることの大事さを一番言いたかったのが作品ではないかと私は思っています。非常に巧妙な叙述テクニックその結果最後の章で明かされる非常に意外などんでん返し。そしてショッキングな結末。これを予想できた人が誰がいるでしょうか。私も予想できなかったしこれを予想した人がいるとすればそれは天才としか言いようがありません。それぐらいこの作家の技巧はすごいものです。是非皆さんも読んでいただきたいと思います。そしてこの最後の結果を知った時に胸に起こるこの切なさ寂しさ悲しさ。これを皆さんに共有していただきたい、そういうふうに私は思っています.。

いわし雲
78XRDN1A

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