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祈りの幕が下りる時



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祈りの幕が下りる時の評価: 8.07/10点 レビュー 15件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.07pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

祈りの幕が下りる時の感想

第48回吉川英治文学賞受賞作。新参者(日本橋)シリーズ最終章として相応しい、哀しい家族の物語でした。少々プロットが複雑で途中分かり辛かった所が有りましたが、見事な着地を決めた流石の筆力には脱帽です。「白夜行」、「容疑者X」を思い出させる読後感で、エンタメ方向では無く悲劇方向に振れた東野作品は深い余韻が残り、面白かった、と簡単に一言では言いたくない。加賀シリーズの初期作品はもう記憶に無いので再読して見たいですが、勿論今後も新作を書き続けて欲しい。本作が加賀シリーズの最終章では無いと信じてます。

なおひろ
R1UV05YV
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

祈りの幕が下りる時の感想

事件解決までの課程は、ちょっと物足りなさを感じたが、最後の加賀恭一郎への手紙には、ジーンときてしまった。母の息子への思いというものが溢れていて感動した。
でも、最近の東野圭吾の作品は原発問題をサラッと入れてくるから、何となく物語にのめり込めなくなってしまう。

松千代
5ZZMYCZT
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

祈りの幕が下りる時の感想

テーマは親子愛でしょうか。
歪な形と言えますが、父娘の愛情の深さを痛感させられました。
物語の中心となる父娘には、かなり同情的な読み方になってしまいましたね。
正直、もっと違う方法があっただろうに、と思うものの、かと言ってじゃあどうするのが正解だったのかと聞かれても言葉に窮してしまいそうです。
裏切られて残された者の苦しみ悲しみ、ってな作品は数多く読んできた記憶がありますが、父と娘ってのが私にはツボだったかも知れません。

人間関係はかなり複雑となる今回の事件ですが、加賀母子も相関図に登場します。
これまでのシリーズで謎のままとされていた、加賀の母親の失踪の理由、そして加賀が日本橋の所轄に固執した理由が明らかにされました。
本庁復帰が決まり、私生活の方でも変化がありそうです。
新たなる加賀恭一郎の幕が開けられるのでしょう。
次回作を楽しみにしたいと思います。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

テーマもテクニックも古いが、読ませる

刑事・加賀恭一郎シリーズの2013年の書き下ろし作品。今回、捜査の主体が従兄弟の松宮刑事なので、スピンオフと言えなくもないが、登場人物が加賀を軸にしていることや、捜査の方向性を決めるのが加賀であることを考えると、加賀シリーズの作品と言える。
自作の舞台を明治座で成功させた演出家・角倉博美は、つい数日前に、30年ぶりに自分を訪ねてきた故郷の中学時代の同級生が葛飾区小菅のアパートで殺害されたことを知らされる。被害者の身辺捜査の過程で、松宮たち捜査陣は角倉博美が何らかの事情を隠しているのではないかと疑問を持ち始める。さらに捜査陣は、新小岩のホームレス殺害事件との関連性を発見したが、その事件の証拠物の中に、数年前に仙台で死んだ加賀の母親の遺品と関連するものがあった。果たして、犯人は加賀の関係者、あるいは角倉博美の関係者なのだろうか・・・。
テーマは、不幸な生い立ちの子供が成功したのだが、その絶頂のときに、影に隠されてきた悲しい過去が露呈して行くという、これまで数限りなく繰り返されてきたものだし、ホームレスの人物入れ替わりというのも、東野圭吾自身も書いてきたテクニックである。だからといって凡庸な作品にならないところが、東野圭吾の実力。謎解きも含めて、最後まで飽きさせない。

iisan
927253Y1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

祈りの幕が下りる時の感想

加賀シリーズの最新版。これまでの話なども絡み合って、面白い内容となっている。ただ、最後が少し強引な展開なので、残念な感じはするが、これまでの謎が少し解けて、良かったと思う。

ビッケ
K1LY4PU3

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