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ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔



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ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の評価: 7.78/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.78pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の感想

2012年度の本屋大賞にノミネートされていた1巻を手に取ったのが2年前。結構面白く読めましたが結果は8位。
2巻もそこそこ面白かったのですが、3巻は惰性で読んだ感じです。
さてこの4巻も初版を買いましたがあまり期待してなくて、8か月「積ん読」の末、読みました
感想:なんと4冊の中で最も面白かったです!おみそれいたしました

古書をめぐって起きる日常的な事件や出来事の謎を解く古書店の店主栞子(しおりこ)さんと、年上の栞子さんに憧れる主人公五浦(ごうら)大輔のお話です。
1~3巻は連作短編集でしたが、この4巻はまるまる江戸川乱歩の人となりや作品を背景にした長編推理小説です。
その分ストーリー展開が丁寧で、キャラクターを深く描けていると思います。
ラストの1章は仕事の帰り、千里中央のスタバで2時間半かけて読了しました。謎解きはどんでん返しの連続でした。

また年上の栞子さんに憧れる主人公の姿は昔よく読んだ『めぞん一刻』とオーバーラップします。
今回の「進展?!」にはやきもきするとともに、続きがとっても気になります。

ラノベ感覚で読めますので、読書の苦手な方でも大丈夫です。

ところで作中で重要なキーとなっていた江戸川乱歩の『押絵と旅する男』、
これは素晴らしい幻想小説です。
倒錯的、耽美的、ちょっと変態的なセカイ観にあふれています。
このフレーズにピピッときた人は読んでみてください。
短編ですのですぐ読めます。

また京極夏彦の『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』はこの『押絵と旅する男』をモチーフにしています。
これは超大作です。
京極夏彦では最も好きな小説です。

のぶくん
UIM2AM2N
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の感想

現代のライトノベルによるミステリーのベストセラー作品の第四作。いつも古書にまつわる謎に、主人公栞子さんの母親の謎など、人間関係の謎が複雑に絡み合い、謎が謎を呼び、独特のミステリアスな世界に引き込まれます。今回はとくに、江戸川乱歩作品の古書をテーマにしていて、まさにシリーズではいちばん本格作品です。とくにあの乱歩の名作「二銭銅貨」での暗号の謎を新しい解釈で解読していくあたりは、作者の奥深い蘊蓄に改めて感動させられます。

氣學師
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No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の感想

北鎌倉の片隅で、栞子と五浦がひっそり営む「ビブリア古書店」。
二人は最近、古書取引だけでなく、古書にまつわる謎解きも請け負うように。
ある日、二人に謎めいた依頼が来る。
依頼主は江戸川乱歩の貴重かつ膨大なコレクションを譲る代わりに、金庫を開けてほしいという。
金庫を開けるには持ち主の、そして江戸川乱歩の謎を紐解かなければならない。
難航する中、母・篠川智恵子が現れた。
智恵子は栞子に対し、乱歩のコレクションが欲しいならば、自分より先に謎を解けと煽る。
思いがけず、栞子と智恵子の知恵比べの様相を帯びてくるが、智恵子の真意は何なのか。
そして、乱歩のコレクションを手放してでも開けたい金庫の中身とはいったい何なのか―・・・

シリーズ初の長編ミステリです。
メインとなる作家は日本の推理小説の礎である江戸川乱歩!
乱歩を取り扱うだけあって、シリーズ一ミステリ色が強いです。
「金庫解錠」自体がミステリらしいですが、解錠のための手がかり探し、隠し場所、暗号、どんでん返しと、ミステリ要素が結構あります。
そこに乱歩に対する敬意、説明、蘊蓄が上手く織り混ぜられています。

シリーズの謎も、新事実が判明する一方で、また深まっています。
本作ではとうとう母・智恵子が登場します。
ヒトリ書房の井上さんも登場し、智恵子との過去の因縁が明らかになります。

また、シリーズ通して読んでいる方は、栞子さんと五浦くんの進展も気になるでしょう。
本作で五浦くんがとうとう一歩踏み込みます。
それが正直、一番の驚きです(笑)

うつし世はゆめ よるの夢こそまこと
乱歩のこの言葉は、本作の印象そのものかもしれません。
栞子さんの想いと智恵子の意図、次作が楽しみです。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の感想

4冊の中では一番ミステリー形式の内容でした。
今まで短編時系列だったのが、長編一本で読みごたえありました。
volume5出るのが楽しみです。

▼以下、ネタバレ感想

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マグル
ZH9M7YFR

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