■スポンサードリンク


海底密室



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
海底密室 (徳間デュアル文庫)
海底密室 (徳間文庫)

海底密室の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

海底密室の感想

深海4000メールの実験施設で起きる密室殺人。
SFミステリまで空想ではなく、理系ミステリと言った所です。

ミステリの舞台からしてシチュエーションの新鮮味を受けます。
外界から閉ざされたクローズド・サークルものであり、
犯行方法も然る事ながら何故ここで殺人を犯さなければならなかったのかの議論も魅力です。
登場人物達は施設にいる研究員なので、状況把握、思考回路も理路整然していているのもよいです。

事件が起きても他に影響されず、行動は自分で何事も判断。研究を続ける。個人の問題。無関心。
光が無い深海の冷たさ同様、『個』が強調されているのが魅力でした。

本書には地球の資源問題や深海を研究する上での土地問題、生物や食糧問題の解決、エネルギー問題の重要性などのメッセージ。
コンピュータが発達してネットワークでコミュニケーションが取れるようになった今、
人の繋がりを求める場合、物理的に同じ空間に人は必要なのか?
コンピューターに映し出された文章に人を感じるなら、感情をもった人工知能が人の繋がりを代用できるのか。など、
人との触れ合い、孤独とは何かのテーマ性を色々と考えさせられました。

ミステリとしても、テーマ性にしても特徴的で面白く、
また、それらが巧く融合された作品となっています。
理系のミステリが好きなので満足でした。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

egut
T4OQ1KM0

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!