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一応の推定



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【この小説が収録されている参考書籍】
一応の推定
一応の推定 (文春文庫)

一応の推定の評価: 6.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
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No.1:
(8pt)

一応の推定の感想

保険業界のことはあまり知らないことなので興味深く読んだ。調査員には何の権限も無いので人とのコミニュケーションが大事で信頼されないと何も話してもらえない。そんな難しい立場で何があって何が真実であるのかを調べる
ベテラン調査員村越を主人公にした物語。明確な遺書が無くても複数の状況証拠を積み重ねると一応の推定として自殺と認定される判例があるんだそうです。タイトルはそこから来ていますが、保険会社と残された家族の物語で
死因の本当の原因を停年間近のベテラン調査員村越が死者の行動を追う展開です。若いデスクワークしか知らない保険会社の社員と相棒になって調査会社の村越とのコンビが調べを進める課程がとても興味深く語られていて面白く感じました。
遺された家族には事情があり保険金を早く欲しい。しかし、保険会社は無責を勝ち取りたい。(無責、つまり自殺であれば保険金は下りない)二人の調査は二転、三転する。最後の真相が明るみに出るまで村越の人柄などもあり
一気に読み進んだ。面白い分野の物語でもあり読後感も良かった。ミステリ色は弱いけど面白さは有る、そんな本です。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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