ミステリー小説好きが集まり、酒を手に熱い議論をかわす占魚亭なるバーで、某推理作家が自作を語り始めた。

第一次世界大戦における「大量死=匿名の死」への抵抗こそが、死と生の「必然性」への希求としての「探偵小説」を興隆させたのではないか――探偵小説作家にして評論家である笠井潔によって一九九〇年に着想されたこの大胆な仮説は、「探偵小説=二〇世記小説」論として発表さ

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

怪奇探偵小説作家の中で最も比類のない魅力に富んだ作家のデビュー作「完全犯罪」を始めとして代表的短篇を収録した一冊。

「おまえの助けが要る。たった今、きわめて重大と思われるあることがわかった。

断崖絶壁に建つ武家屋敷から一族が忽然と姿を消した「消失屋敷」の殺人事件で出会ったフリーライターの新城誠と文芸評論社の編集者・中島好美。

一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。

瀬戸内海に浮ぶ獄門島-南北朝の時代、海賊が基地としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。

新居に越してきた新婚夫妻が地下室の床下から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。

〈名探偵〉ーーそれは本格ミステリというジャンルにおける花形であり、その核心である〈推理〉を象徴する存在です。

人が消え、部屋も消え、路地まで消えた……。

レジェンドへのリスペクトを胸に 人気作家7名が全力執筆! 真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、 女子高に潜入する火村とアリスや 不可解なダイイング・メッセージに挑む 江神たちEMCの面々まで。

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

軌道エレベーター上で開催される恋愛リアリティ番組、ラブ・アセンション。

『黒死館殺人事件』で有名な博覧強記の名探偵・法水麟太郎。

よそ者の自分が広報紙を作っていいのかと葛藤する新藤結子。ある日、取材先へ向かう途中で町を大地震が襲う。

『黒いトランク』や『りら荘事件』等の名作長編を遺した推理界の巨匠には「三番館」シリーズをはじめとした本格短編も膨大な数があります。

星新一が「異様なミステリアスな宇宙へとさそいこまれてしまう」と讃した、詩人にして探偵作家・城昌幸の掌篇傑作選全二巻。

ピレネー山中で男性の惨殺体が見つかった。 死体の傍には謎の記号が描かれた石が残されていた。

探偵小説にとってトリックとは何か？ 戦後、江戸川乱歩は海外作品を渉猟し、「なぜ小説を書かぬ？」と揶揄されながらも、独自のトリック研究に没頭した。

ライターの藤崎俊一はある男を追っていた。

〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉に新たなメンバー四人が加わった。

インドの“アガサ・クリスティー”が放つ謎解きミステリ！ムンバイ、テンプル・ヒル。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

死を前にした人間を「未練」から解き放つため、天から遣わされた死神、クロとレオ。

花も盛りの明治40年――高遠彬の紹介で、ひとりの男が書舗「弔堂」を訪れていた。 甲野昇。

名探偵は、イエス・キリスト! 神の死の謎を筆頭に、2000年間秘められていた聖書の謎を大胆に解き明かす空前絶後の本格聖書ミステリ。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの卒業生で、国際的大企業の経営者が事故死したという報が、学寮付き保健師イモージェン・クワイのもとに入ってきた。

丘陵地帯に居を構える繊維王の一家。

人々に妖精の谷と怖れられる地で育った少女がいた。母は少女の名を隠し、二人は洞穴でひっそりと暮らしていた。

D坂の古本屋の細君が殺された!その死体には生傷がたくさんあった!D坂のカフェー白梅軒で知り合いになったわたしと明智小五郎は、犯人さがしに懸命になった。

「彼女の悲しい声が 　聞こえるんだ」 落下し続ける自殺霊による消失事件。

探偵の音更風゛(おとふけぶう)は、カルト的人気監督・鳳灾子(おおとりさいこ)から新作映画の監修を依頼された。

1997年10月、神田明神下の路地で起こった轢き逃げ事案。

チャイナタウンのギャング団のボスが病没する。彼は所有する古い建物を堅気の姪に遺していた。

月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。

18年前に起きたカルト教団《アルパートンの天使》集団自殺事件の謎……犯罪ノンフィクション作家がつかんだ、衝撃の真相とは!?

乱歩、澁澤龍彦も絶讃した、本邦三大ミステリのひとつ『黒死館殺人事件』の小栗虫太郎、もう一方の代表作。

フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。

パーティー会場で不可解な毒殺事件が発生。

大坂の町を騒がす化けものウナギに、芸州秋山家の誇る剣豪を次々と襲う不審死。

殺されたのは壮年にしか見えない90代の巨大な男……。

ゆずりは相続法律事務所は、その名の通り相続問題を専門にしている。

日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。

『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』に続く、長谷敏司新作中篇300枚を収録。

映画史に燦然と輝く、名画の傑作シナリオが初の完訳！　縦横に張り巡らされた伏線が相互に重なり繋がり合う、クロスワードパズルのような緊密な構成。

「あんたには奇妙な味があるよ。