高知行きのフェリーから男が転落死した。そして2年後、東京・高田馬場で男がマンションから転落死をした。

四〇年前の初恋の女性に「あなたに逢えたから、いつ死んでもいい」という言葉を遺し、対局先の鳴子温泉で死亡した高村本因坊。

大規模な開発に揺れる戸隠・毒の平で、計画のキーマンである実業家の死体が発見された。

各企業が車を飾りたてて大阪・御堂筋をパレード―その最中に事件は起った。

芸備線の三次駅で若い女の絞殺死体が発見された。被害者は“後鳥羽伝説”の地を訪ね終え、尾道から東京へ帰る予定だった。

“コスモス、無残…”謎のダイイング・メッセージを残し、弘前の古書店主が東京のビジネスホテルで毒殺された。

「琵琶湖の水を守る会」の会長が、自宅で何者かに殺された。

信濃追分で人形や小物を売る土産物店を営む丸岡一枝。

音楽教師、杉山博之が変死した。

信州毎朝新聞の牧田編集局次長が水内ダムで絞殺死体となって発見された。

帝国海軍の象徴・東郷元帥の短剣を探し出してほしい―兄・陽一郎の知人の依頼で、ルポライター浅見光彦は短剣が盗まれた広島県江田島の海軍兵学校跡へ。

風光明媚な温泉町、湯布院。この静かな町で、疑獄事件の渦中にある前文部次官秘書が首を吊った。

信州飯田のダム湖に、腐乱したバラバラ死体が浮かんだ。

「死」と題する萩原朔太郎の詩の内容そのままの死体が東京都下の桑畑で発見された。

母・雪江の発案で三河への旅に出かけた名探偵・浅見光彦。

浅見光彦が見合いをする、美貌のヴァイオリニスト・本沢千恵子。だが、彼女の父・誠一が突然、失踪する。

女流王将戦の最終局を控えた美少女棋士今井香子は、新幹線の車内で見知らぬ男から一通の封書を受け取る。

旧天城峠の崖下で老人の死体が発見された。男は「下司」と書かれた千社札を携え、毎年百の寺社巡りをしていたという。

母・雪江が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。

山間隔絶の小天地だった遠野。いまなおその面影を残す「五百羅漢」のもとで一人、屍となって東京の独身OLが発見された。

「あんたは長野県人として預かる義務があるのだ」。

『願』とだけ記された奇妙な葉書の受取人が、次々と殺されていく!一人目は撲殺され、帰宅途中の浅見光彦がその発見者となり、二人目は新潟県佐渡島で転落死した。

それは不思議な「誘拐事件」だった。

会津人の魂が宿る会津塗りの職人が仕事中に毒殺された!ちょうど同じ頃、東京で歯科技工士の息子まで失踪しており、“東京”からやって来た第一発見者の浅見光彦に嫌疑が…。

作家・内田康夫のもとへ名探偵浅見光彦宛ての手紙が届いた。

新宿と倉敷で起きた殺人事件！　その謎に岡部警部が挑む！　表題作他、浅見光彦登場の「他殺の効用」など3編収録!!

建築設計事務所を経営する清水修司は、部下の菊栄と結婚することとなり、彼女の郷里・宮城県石巻で披露宴をした。

能の水上流宗家・和憲には、和鷹、秀美という二人の孫がいた。

芦屋の海運会社社長邸を訪ねた東京の画廊社員が殺害され呑吐ダムで発見された。

「パパが、ママが、帰ってこないの」警視庁捜査一課、岡部警部の部下・坂口を五歳の姪が訪ねて訴えた。

銀座に進出して七年、飛ぶ鳥を落とす勢いの画廊『銀晶堂』に並ぶ二枚の絵―横山大観とユトリロは贋作ではないのか。

真珠の養殖で有名な志摩半島の英虞湾に、己の刑務所体験を書く人気作家、袴田啓二郎の他殺死体が浮かんだ。

大東広告社員で24歳になる村久の恋人恵津子が失踪した。

坊ちゃま、助けて。

新宿花園神社の取材中、頭の下に桟俵という藁細工が敷かれた死体を発見した浅見光彦。

ルポライター浅見光彦の母・雪江が巣鴨で殺人事件に遭遇した。被害者は山陰の小京都・津和野の旧家、朱鷺一族の長老・勝蔵。

史跡調査で浅見光彦が見つけた白骨は、博多進出を狙う新興流通グループ幹部だった。

有田焼の陶芸家の個展が開かれた新宿のホテルで、著名な陶芸評論家が刺殺された。

大東新聞学芸部記者一条秀夫は、大東新聞が後援する「シーラカンス学術調査隊」に同行するため、南アフリカのコモロ・イスラム共和国へ特派された。

浅見光彦の自宅近くにある平塚神社で商社マンガ殺された。買い物に出ていた浅見光彦は実況検分に遭遇する。

下関から東京へ向かう新幹線の中で、男が「あの女にやられた」と叫びながら、突然死亡した。

東京・早稲田面影橋でOLの大岡滝子が刺殺された。旧知の橋本警部に相談を受けた浅見光彦は、被害者が残した写真に注目する。

青森県夏泊半島の椿神社を訪ねた男がその夜民宿で毒死した。

生命保険加入丸一年まで、わずか二日を残し会社社長が自殺した。当然保険金は支払われない。

照れ屋の正義漢?身勝手な浅見光彦の友人?その実体は?ボクが浅見か、浅見がボクか、軽井沢のセンセが語る本音エッセイ。

米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前の彼に電話をした人物は、浅見光彦の母・雪江だった。

本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。

「トランプの本の謎が解けた」と出張先からの電話を最後に、詩織の父・大輔は何者かに殺された。

義姉に届いた一葉の写真とメッセージ。セピア色の写真には、女学生の頃の義姉と友人がセーラー服姿で微笑んでいた。

毎朝、涙を流すという少女像。だが、持ち主が謎の自殺を遂げた朝だけ、このブロンズ像が泣かなかったのは何故なのか。

浅見家の新年恒例行事に、百人一首によるカルタ会がある。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理恵と決勝対決をし、辛勝。

南青山で交通事故に遭い死亡した男は、「ホトケノオデコ」という謎のダイイング・メッセージを残す。

製菓業界紙の社長が新潟県新津のホテルで殺害、現場に「白鳥の」という血文字が遺されていた。

お見合いのため山口へ向かった浅見光彦の親友・松田は列車の車窓から見えた萩反射炉公園に佇む赤い傘の女性に心惹かれ、その場所を訪れる。

浅見光彦が淡路島の寺で出会った製薬会社の営業マンが刺殺された。

静岡の寸又峡で、TV局の記者久保と、作家を自称する男が相次いで殺された。