競争率300倍の難関を潜り抜け、日本から江戸国へ入国を果たした大学生の辰次郎。

優雅な余生を送るはずの隠居家は、今日も子供たちで大にぎわい。

最低亭主から逃げた女房は江戸の離縁請負人のもとで働くことに。

政略結婚から少女を救うのは、姫様人形! 両国の見世物小屋で真実を見抜くと評判の姫様人形・お華と、人形遣いの月草。

武士から菓子職人に転身した変わり種の主、治兵衛。父を助ける出戻り娘、お永。

直木賞作家の真骨頂! ほっこり笑えてじーんと泣ける江戸人情物語 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。

さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!? 境遇が移り変わっていく幼い少女たち。 物語を彩るのは、初夏の上菓子三品。

安永四年、京都。当代一の絵師を目指す豊蔵と彦太郎は、ひょんなことで奇跡の出会いを果たす。

人が月に住む近未来の日本に、独立を宣言し、鎖国状態の「江戸国」が出現した。

親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。

「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。

周囲から「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、実は裏稼業を営む悪党だらけ。

善い人ばかりが住むと評判の長屋に、ひょんなことから錠前職人の加助が住み始めた。

中学生の望と祖母のお蔦さんが暮らす神楽坂。けれど周囲では次々と事件が発生し、2人暮らしの日々は何かと騒がしい……。

「今源氏」と噂される色好みの貴公子・雅平。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。

万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。 時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。

中学3年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

「誰の心にも淀みはある。

荒れ狂う海と未知の島、そして異国の民。

高校生になった滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島は海神のものだという。

磨きをかけた悪の手管で、しぶしぶ善をなす、あの長屋の面々が帰ってきた！ 表向きは善人ばかり、実は悪党揃いの善人長屋に、大事な根付を失くして憔悴するお内儀が訪ねてきた。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。

堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。

中学生の弟・拓を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員として働く佐倉聖は大学三年生。

「地獄の業火で焼かれるがいい」女の口から漏れた赤い炎が、男の全身を包んだ――。

大川の小舟で発見された心中死体は、別々の事件で死んだはずの二人だった。洗い直すと怪しいことばかり。

ふっと、休みたくなる時がある。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。

還暦を前に大店下り酒屋の主・里右衛門が病に倒れた。

僕のおばあちゃんの手にかかれば どんな騒動もたちまち解決！ 粋も人情も美味しい手料理も たっぷり味わえるシリーズ第4弾！ 高校生の望と祖母のお蔦さんが暮らす神楽坂では、近頃万引きが多発しているという。

天性の色彩感覚を持ち、色のことになると寝食忘れてしまう江戸っ子・お彩。

呉服屋の箱入り娘が、着物の力でよろず解決 お江戸お仕事小説の新定番! 江戸は西河岸町の呉服屋・常葉屋は、「ここにしかない品がある」と着物に五月蠅い江戸っ子たちにも評判お店。

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

冬を迎えた幽世（かくりよ）にて、新たな事件が起こる。曰く「死神」に魂を刈り取られた者は目を覚まさなくなる……。

千吉親分の文庫屋が火事だ！現場に駆け付けた北一が見たものとは。

江戸は両国の見世物小屋では、“まことの華姫”が真実を語る―ともっぱらの噂。

狸穴屋は本日も大繁盛ーー。

鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。

被害者の記憶を加害者に追体験させることができる機械“0号”。

「我慢しなくていいんですよ」　 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

天文年間、小土豪が群雄割拠する中国地方で没落した宇喜多家の嫡男・八郎は、その器量を見込まれ、豪商・阿部善定のもとで父母とともに居候していた。

「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。

誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密 南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

小間物問屋『遠野屋』の主清之介は、生国嵯波の紅花産業に莫大な金を注ぎ込んできた。その紅餅を積んだ船が突然消えた。

“本の町”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。

伊織と青目の「あの日々」と、妖奇庵のみんながここに。待望の完結巻! 東京下町にひっそり建つ妖奇庵。

東京を目指し、共に旅路を行く少女・双葉が攫われた。

イケメンで社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官向谷と、毒舌で聡明オタク気質の警官権田が働く秋葉原では、今日も地域に根ざした小さな謎が進行中。