19歳の綾乃は島での楽園生活を満喫し、大親友のオバァ、オージャーガンマーと遊び暮らす日日。

九十七歳の生年祝い「風車祭」を翌年に控えたオバァ・フジの楽しみは長生きと、迷惑をかえりみない他人いじり。

珊瑚礁王国の美少女・真鶴は性を偽り、宦官になる―。前人未踏のノンストップ人生劇場。

1712年、琉球王に第13代尚敬王が即位した。

寓話と現代文学が美しく融合した作品「カジマイ」ほか、みずみずしい感性が紡ぐ、切ない八つの物語。著者初の短編集。

島の豆腐屋で働く津奈美はシングルマザー。

琉球王国の商都である那覇の街は、眩しい陽光と活気に満ち溢れている。

舞台は西暦二〇〇〇年の沖縄。米軍から返還された天久開放地の荒野に巨大な魔法陣が出現する。

第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族すべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉。

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。

今から六十年前に帝国陸軍が村に配備した九六式カノン砲。あの日村が滅びたことを子どもたちは知らない。

水不足の村に現れた悪徳役人・伊舎堂。村人の窮状に追い打ちをかけ、強制労働の果てには、信仰や娯楽まで禁止してしまう。

まじむの事業計画は南東東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。

探偵・茶畑徹朗の許にもたらされた、奇妙な依頼。

『のぼうの城』から六年。

大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください―。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。

「警察官だって怖いものは怖いんだよ」。

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。