夫に支配される人気作家・柚。先が見えない三流大学三回生の航大。

「身勝手な女」と呼ばれたって一ミリも後悔なんかしないわ。 照子と瑠衣はともに七十歳。

かつて炭鉱で栄えた離島で、小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。

両親を事故で失くしたみさきは19歳で美術教師の夫と結婚した。それから4年。

誰かと生きるって、こんなにも孤独――。 長年連れ添った配偶者が、過去に大罪を犯していたら。

大丈夫、会いたいと強く願えば、きっと会える――。

短篇の名手が、深遠なカタルシスを紡ぎ出す。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

橋口雄一郎は40代のプロの結婚詐欺師。

ママはいいわよべつに、刑務所に入ったって 小料理屋の女主人百々子七九歳と若い頃から女が切れない奇妙な魅力をもった七つ年下の夫。

「姦通」していた男女が熊に殺された—。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

小学校教師の水川には給食で食べられなくなった物がある。それはうずらの卵。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

母と娘。二種類の女性。

二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

昭和を彩る歌謡曲を題材に生れた小説たち。「時の過ぎゆくままに」「小指の想い出」など名曲が鮮やかに甦る珠玉の短編集。

萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

「ママナラナイわね、お互いに」斉藤尚弥は不動産会社に勤務する三十六歳。近頃、何もかもうまくいかない。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。

父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。

実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。