ある日萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。

「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。

安西検事の口から語られるロータスとの因縁。そして大怪盗の思惑が、高広と礼を巻き込んで交錯する。

とある代議士夫人の影が盗まれた。にわかには信じ難い事件の調査を頼まれた高広と礼は……。

昭和30年代の新宿、珈琲店の二階に住む美しき青年・水上櫂が開いたその探偵社は、「雨の日だけ営業する」そう噂されていた―。

樹齢千二百年の金木犀が見守る昔懐かしい街。

悪魔のごとき頭脳を危険視され、わずか13歳にして特殊房に収監されている少年、ローレン・ディルーカ。

弟を喪った晴彦はパリに戻り、曲芸一座の名番頭・孝介の下で再び働き始めた。

熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。

神隠し伝説が残る田舎の高校に転校してきた徹は、孤高の少年・大地に誘われ廃部寸前の地学部に入る。

あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。

宇宙技術振興推進株式会社――通称STeP。

ノルウェーの研究都市でFBI捜査官・ビルは不可思議な事件に遭遇。屋敷の主人は氷漬けの密室で凍死していた。

悪魔祓いの補佐としてドイツに赴いたロベルトだったが、駅で連日同時刻に死者が出る連続不審死をはじめ、異常事件が頻発。

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

海に浮かぶ街、ヴェネツィア。 この地で友を亡くし、同じ悲しみを知る君と出会った。

元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。

死相が視える探偵・俊一郎のもとに、遺産相続殺人と思われる事件の捜査依頼が舞い込む。

バチカンで法王選挙が行われる最中、美貌の天才科学者・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するため、メキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。

民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取った。「鬼無里がなくなる……」と。

明治末期の日本――貿易の拠点として栄えた港町・横浜で起きる難事件を、美貌の青年名探偵が鮮やかに解決！

平賀とロベルトのもとにエチオピアから奇跡調査の依頼が入る。

奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、ある少年と面会することに。

正太郎のもとに届いた衝撃的な写真。それは、心を通わせた愛犬の無残な写真だった。

市立高校に入学したばかりの頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、波瀾万丈な学園生活を送るとは、僕は想像だにしていなかった――。

吾輩は猫である。名は、石榴。

鷹央と小鳥遊。 二人の医師、運命の出会い。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

鷹央先生、 これまで本当に……。

「迷宮庭園」に暮らす宮籠彩人は、花の言葉を伝える華術師の貌を持つ。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

明治三十九年の東京。

時は明治。銀座は南紺屋町に「静修館」という古いけれど居心地の良い下宿屋がある。

豪奢な一軒家で、執拗に切りつけられた惨殺体が見つかった。

「復刊ドットコム」で絶大な支持を得た傑作サスペンス、待望の文庫化！ 1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。

「よろず探偵承り」珍妙な看板を掲げる発明家・柿三郎が、不思議な発明品で事件を解明!? 大正“ハイカラ"ミステリー。

ちょっとおかしな新シリーズ始動! いまや事業認定された超能力で、所長の増山ほか、能力も見た目も凸凹な5人の所員が、浮気調査や家出人探しなど依頼人の相談を解決!

イタリアの森で、男女がゾンビに襲われるという衝撃的な事件が発生した。

真以は恋人の南野刑事との久しぶりのデートに心をときめかせていた。

生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。

“夜見師”―祀られている祟り神を始末する者。その存在を知る者は限られている。

「思わずスープが食べたくなる」と評判のスープ・ミステリー、第2弾です! 東京のとある場所で、早朝のわずかな時間に、ひっそりと営業しているスープ屋しずく。

“夜見師”―祟り神を始末する者。その存在を知る者は限られている。

第一次大戦直後のロンドン。検死官として働く青年医師デリックと、骨董店店主のデューイは、性格が正反対の兄弟だ。

同時発生した警察を狙う異様な事件。晴山警部補は、警視庁内で同僚の拳銃自殺を目の当たりにした。

人の心の動きを香りとして感じとる力を持つ、高校二年生の香乃は祖母が営む香り専門店『花月香房』に暮らしている。

冬がきて、烏丸家にもクリスマスの季節がやってきた。

今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』だけど今日は…雪弥さんが、ちょっとおかしい。

一ノ宮家からの招待を受け、衣更月をつれて当主として初めての旅行に出かけた花頴。

怪事件の謎を解くのは エリート刑事v.s.落ちこぼれ女子職員!? “いきなり文庫"の新感覚警察ミステリー 警視庁の秘密兵器は ちょっぴり腹黒な脱力系女子 久米川さくらは警視庁に勤める事務職員。

男が真夜中の駐車場を全力疾走し、そのままビルの壁に激突して重傷を負った。

関口の“弟子"から映画館に繁栄をもたらす妖怪・桟敷童の噂を聞いた榎木津は、下僕を従え妖怪探しに乗り出した。

天才プロファイラー・羽吹允は、九歳のときに誘拐され、一年後に発見されてから、超記憶症候群を発症していた。

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。

仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた! ミステリ専門店でバイト中の女探偵葉村晶は、元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。

「泣き虫だけど、負けない! 」―― 新米女性白バイ隊員が暴走事故の謎を追う! 神奈川県警の白バイ隊員になったばかりの本田木乃美は、 違反ドライバーからの罵詈雑言に泣かされる日々。