日本SFの金字塔、小松左京『虚無回廊』に瀬名秀明が挑む!「新生」「Wonderful World」「ミシェル」収録の連作集。

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。

まるで宇宙船のようにも見える、不思議な形をした星の投影機。

戦場カメラマンの石塚旅人が乗り組んだ宇宙調査艦隊が、突如、 沖ノ鳥島星系を襲撃してきたエイリアンと交戦状態になる。

1919年。フランス・ノルマンディーの丘にやって来た飛行機乗りの少女・ドロテ。

少女は語った。

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

記者のマーティンは、イランで歴史的な政権交代の場に居合わせ、技術が人々を解放する力を実感する。

陸地の大部分が水没した25世紀。

はるかな未来、150万年のあいだ意思疎通を拒んでいた孤高世界から、融合世界に住むラケシュのもとに、使者がやってきた。

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。

長野県松本で暮らす作家のぼくは、連絡がとれない父・伊郷由史の安否を確認するため、新潟の実家へと戻った。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

画家の作品をそっくり再現するAIが現れた。

東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社と大学が関与した臨床研究不正事件を追っていた。

「医療ロボット」「iPS細胞」「終末期医療」などの現代医療、さらにはそれを飛び越え近未来をも予感させるテーマで描かれる、 ブラック・ジャックの活躍。

江戸川乱歩の造語である“奇妙な味”は、ミステリにもSFにも怪奇小説にも分類不能の、異様な読後感を残す小説を指す。

人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。

人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。

小学生最後の夏休み。少年トオルは、偶然に見つけた不思議な建物「THE MUSEUM」で、謎の美少女・美宇に出会う。

土星探査というミッションを終えた俺は、やがて太陽系を後にした―予期せぬ事故に対処するため無人探査機のAIに転写された雨野透の人格は、目的のない旅路に倦み、自らの機体改造と情報知性体の育成で暇を潰していた。

魂を感じさせる妻そっくりのヒューマノイド、幼い日の記憶のなかで語る科学館のロボ次郎、地雷撤去のため、探知犬と共にタイ東部国境をゆくデミル2、玩具として売られたロビタ―機械と人間をむすぶ切なく感動的なドラマが、現代科学の周到な知識のもと熱を孕んだ筆で描かれる

牛鬼と死闘を演じ、かまいたちの風鎌を土に還した男。拝み屋・播磨遼太郎は、真朱の街の妖改たちにとって最も警戒すべき敵だ。

大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。

不毛な愛の果てに、永遠に続く情欲の地獄に堕ちた女性の絶望を描く表題作。

怪盗紳士アルセーヌ・ルパンから犯行予告が届く。「―三日後深夜、ALN」狙いはノルマンディー地方に伝わる黄金のメダル。

そこには、果てしない希望と底知れぬ恐怖があった―圧倒的な臨場感で提示する、近未来の宇宙開発とネット技術のビジョン!電子書籍のベストセラー作家、渾身のテクノスリラー巨篇!

火星治安管理局の水島は、バディの神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。

港町のレストラン《ハーパーズ》で働く青年マジシャン・ヒカル。客のテーブルをまわり、マジックを披露して食事を彩っている。

首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。

彼は空への憧れを決して忘れなかった―長篇『華竜の宮』の世界の片隅で夢を叶えようとした少年の信念と勇気を描く表題作ほか、人の心の動きを装置で可視化する「マグネフィオ」、海洋無人探査機にまつわる逸話を語る「ナイト・ブルーの記録」、18世紀ロンドンにて航海用時計

ルパンを名乗る3人の紳士。本物のルパンはどこに?メダルの暗号、疣鼻の男、ルパンの残した言葉…。

友人とゲイパレードを見に来ていた青年、菱屋修介は、晴天の空にアポカリプティック・サウンドが響くのを聞き、天使が舞い降りるのを見た。

「まんじゃしろ」に祭られている美森さま。過疎が進む山村、美森町の守り神だ。

夏休みはいつまで続く?いつまで私たちは仲良しでいられる?ほら、あそこ、“帚星”…。圧倒的な大きさの渦と虹色の輝き。

ようこそ。ここは地球の歴史がいちど終わったあとの新しい世界―弱肉強食の大西部。

20年以上続いた核戦争が終結したのち、人類は世界連邦政府を樹立し、重要事項の決定をコンピュータ“ヴァルカン3号”に委ねた。

オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げ、人類がこちら側へ退転してしばらく。

小説の書き手である「わたし」は物語を始めるにあたり、日本語の表記の範囲を定め、登場人物となる13氏族を制定し、世界を作り出す。

都内でIT関係者を狙った連続毒殺事件が発生。警視庁捜査一課殺人班・入間祐希は新興IT企業のCEO佐伯亨に目をつける。

南極大陸に突如出現した超空間通路によって、地球への侵攻を開始した未知の異星体「ジャム」。

友人をかばい、犯罪集団に追われる身となった17歳の少女・ジョウ。