レトルト食品工場に勤める若宮は鬱屈を感じていた。花火大会の夜、少女・花歩を殺めてしまう。

平成5年初夏―京都で残虐な事件が発生した。被害者はあおぞら合唱団に所属する長尾靖之と沢井恵美。

ギャンブル、脱獄、いじめ、偽装結婚―鉄条網に覆われた刑務所の内部では、外からは窺い知れない様々な事件が起こっている…。

「このおっさんが父さんを殺したんだ!」広島でおきた殺人事件の裁判、被害者の息子の叫びもむなしく、被告人は無罪となった。

平成22年4月、公訴時効廃止。

テレビでも人気の若手弁護士・深町代言は、ある事件をきっかけに東京を去る。

捜査一課の刑事・柴崎の娘が刺殺体で見つかった。懸命な捜査にもかかわらず、事件は迷宮入りとなった。

兄弟にして刑事と検事。反目しあう二人の意地と信念が、数々の事件の意外な真相を解き明かす。

被生活保護者を担当するケースワーカーとして、大津市役所に勤める石坂壮馬。

偽装された殺人事件の真相は!? 社会派ミステリの真髄!! 父から継いだ製鎖工場で女社長を務める翔子は、倒産した製鉄所の連帯保証債務を押し付けられ、自己破産の危機に追い込まれていた。

21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された期待の女性弁護士・松岡千紗。

深町が勤める負け組法律事務所に、ひき逃げ事件の容疑者が飛び込んできた。

熊本県A市の日野誠一郎は聖徳会日野病院の医師で、泌尿器科の部長をしている。

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。

人生をやり直したかったのだ。ネットカフェ難民相沢仁は、闇の提示板で募った仲間と軽井沢の金持ちの屋敷に押し入った。

その日、各地に雨が降り、悪意や殺意が浮かび上がった。 雨が降り始めていた。

大手人材派遣会社社長の娘を誘拐せよ。

裁判員裁判で死刑評決を受けた、犯行当時十九歳の死刑囚に死刑が執行される。

巨大法律事務所に招聘された弁護士の鷹野は、己の実力を示すため、死刑を求刑されている弁護事案に挑む。

さいたま市で治安悪化に対応する夜間緊急警備班が発足。班長の若林警部は、部下の失態で出世街道を外れた男。

事件の謎、人の心――鍵師が錠前とともに開けるのは? 仕事も住む場所もないニート青年の孔太は、 人生を悲観してマンションの屋上から飛び降り自殺を図った。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下で、捜査一課に憧れを抱きつつも萩尾を慕う女性刑事・秋穂が強盗殺人事件の捜査で奮闘する長編警察小説。

死んだはずのあの男がいた。

白昼、新宿都庁前で殺人が発生。被害者は頚部のほとんどが損傷、無惨な姿と化していた。

モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。

池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

群馬県のダム湖で県会議員の水死体が発見された。遺体の首にはロープが絡みついていた。

「精神鑑定」に真っ向から挑む感動作! 「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。

三人の少年によって、ひとり娘を惨殺された母親は、娘の無念と悲しみを晴らすため、会社を辞して、地裁での意見陳述に全てを賭けた。

警察行政職員を目指していたはずが、意図せず警察官となった椎名真帆。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。

自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

群馬県小沢岳で男性の絞殺死体が発見された。被害者は種苗会社の社員。

拉致監禁。両手親指切断。

人間のやることに絶対はない。鉄壁のアリバイの、安全神話を突き崩せ。

深い喪失感を抱える少女・美緒。謎めいた過去を持つ老人・丈太郎。

息子を無罪にしてください―深町の元に持ち込まれたのは、LSDを摂取して男を撲殺した青年の弁護だった。

ある日、有名私立進学校の湘南台旭日高校に、学校を爆破するという強迫電話が入った。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

松城署の同期の刑事2人、桐谷と高坂。高坂は収賄容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。

奥多摩分署管内で、全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。

名門・師団坂法律事務所には刑事事件専門の部署がある。

新人刑事・藤堂比奈子が里帰り中の長野で幼児の部分遺体が発見される。

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

名門・師団坂法律事務所。しかし創設者を喪って以来、事務所の経営は下降の一途。

子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

高野が警察手帳を紛失したらしい。柴崎警部は頭を抱えた。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?― ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編! ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。

報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。

尾木遼平、46歳、元刑事。