蜘蛛と蠅
- フレンチ警部 (32)
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ストーリーがよく出来ていて大変、面白く読ませてもらいました。クロフツ作品はパターンがどの作品も似ているのですが、どの作品も明快で登場人物達が変な言い方かもしれませんが、とても人間味?があり、犯人にしても、この作品では特に、この犯人が生きている本当の人だったら、こう言う犯罪をいかにも起こしそうだな、と思ってしまいました。クロフツ作品を古い順に読んでいる最中ですが、ここ最近では1番面白かったと思います。 | ||||
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クロフツの作品では珍しく 最後の最後に犯行は明かされません。 最後前で回想として一切合財が出てきます。 なので展開が少し違います。 でもそれでも違和感なく読むことができました。 無論フレンチ警部名物の 足の捜査は健在です。 今回は「知人のため」の私的捜査。 そのため始めのほうはその管轄の署から 冷たい目で見られていたものの だんだん捜査が進むにつれ、 思わぬ形で幸運が続いていきます。 特に派手さはありません。 それでもじわじわと解明していく 他の作品では見られない雰囲気が とてもよいのです。 | ||||
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謎解きを主眼に据えた本格ミステリーの黄金期(1920〜30年代頃)に主に活躍した作家の中で、リアリズム作家と言われるイギリスのクロフツ。 彼の小説は、主人公の刑事(最初期の作品のみ、フレンチ警部以外の探偵もいる)が足を使ってコツコツと情報を集め、その上で推理を行なうというものであり、 地味ではあるが、読者も刑事と一緒に捜査をしている様な感じを与えられるためであろうか、昔は非常に人気があった。 しかし、クロフツの作品には特にトリック等のバリエーションがなく、言ってみれば、イギリス各地(たまにヨーロッパ大陸に行くこともある)を舞台に、 同じ様な犯罪を解決していると言えなくもないかもしれない。 そのため、派手なトリックや複雑なプロットを好む読者には、ウケが良くないのだろう。 また、リアリズムとは言っても純文学ではないので、心理的な描写が作品によっては素朴過ぎる嫌いもある。これが、淡々とした感じを与える要因でもあろう。 その様なクロフツ作品の中にあって、心理的な描写やプロット等の巧みさの観点から、この作品は非常に面白く・出来が良いものとなっている。 もしクロフツの中で、「最もクロフツらしい作品」を挙げるなら『黄金の灰』あたりだと思いますが(そちらのレビューも以前に書きました)、 「クロフツの中で最も万人ウケする作品」を挙げるなら、この『蜘蛛と蝿』が断然だと思います! おそらく、アンチ・クロフツ派の方にも、この作品は大いに楽しめると思いますよ。 私は長年に渡るクロフツ愛好家ですが、一番好きな作品はやはりこれですね。 | ||||
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