赤い矢の女

1988年11月01日　赤い矢の女〈上 東京・能登篇〉 (トクマ・ノベルズ)

初めて結ばれた夜、恋人の石動良雄はコンビニ・ストアから忽然と姿を消した!唯一の出入口には美代子が待っていたというのに…。本間美代子はポプリの店で香りの専門家を志す22歳の学生だった。2週間あまりして良雄から回送された1通の封書。そこには、35年前に能登の海上で自殺を遂げた石動辰雄なる人物の新聞記事と死体鑑定のコピーが―。そして日ソ協力団体から届いた恋人の訃報!良雄もまた能登の海で命を絶った。北陸へ旅立つ傷心の美代子に、追憶さえ許さぬ苛酷で怖ろしい運命が待ち受けていた…。長篇推理サスペンス。 (「BOOK」データベースより)

1988年11月01日　赤い矢の女〈下 モスクワ・レニングラード篇〉 (トクマ・ノベルズ)

恋人・良雄の変死の謎を握る男・片桐を追う美代子は、日ソ協力団体の会長・勝俣氏から片桐は日ソ貿易の影に暗躍する犯罪者ときかされ、ソ連行を承諾した。モスクワ・シュレメチェボ空港で出迎えたイワノフは、あなたはとてつもなく危険なことに足を踏み込もうとしている、東京へ帰れと脅迫してきた。異国の言葉もわからぬ土地で1人の日本人を探し出すことに重い絶望と行き場のない恐怖を抱きながら、美代子はモスクワ―レニングラードをむすぶ〔赤い矢号〕の乗客となった…。いよいよ迫りくる最後の真実とは? (「BOOK」データベースより)