神曲法廷

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種別
長編
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あらすじ

2023年06月09日 山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷 (徳間文庫)

天才建築家・藤堂俊作設計の神宮ドーム球場で、二十九名の死傷者を出す火災が発生。管理責任を問う裁判は、判事と弁護士が刺殺され開廷不能の状態に陥る。その裏に、事件隠蔽を目論む法務省公安の黒い影が。精神を病み休職中の検事・佐伯神一郎の脳内で突如「正義を為せ」と“神の声”が……。ダンテ『神曲』に沿って展開する特異な事件に神の使徒が挑む特殊設定ミステリの極北。(解説 宮澤伊織)(「BOOK」データベースより)

評判

神曲法廷の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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神曲法廷の総合評価:

8.57/10点 レビュー 7件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.7
(1pt)

いっそのこと病気ごと創造してくれれば

まあ、話は分かる。トリックも凄い。しかし、言いたいことがある。
 これは医学書ではない。だからして医学的なことは関係ないはずだが、あまりにも不正確なので言っておく。
 副腎皮質ホルモンは、効く薬である。また、医師の指示のもとにきちんと用いれば、副作用もない。これは1990年時点ですでに確立されていたことである。その後、血迷った医者まで出たために、ちまたにはステロイド被害の本が出回っているが。
 私は皮膚炎でステロイドを使っているが、この話に出てくる病気についても調べてみた。不治の病ではないらしい。また、副腎皮質ホルモンは「気休めにもならない」どころか、特効薬であるとのこと。
 神の意志としか思えない偶然を強調したかったのは分かるが、これ以上ステロイドに対する偏見を助長するようなことはしないでほしい。
 いっそのこと、病気も自分で作ってくれれば良かったのにと思う。実在する病気を医学用語まで使って、実際と違うように書くのは、一番の反則だと思う。
神曲法廷 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神曲法廷 (講談社ノベルス)より
406182001X
No.6
(4pt)

卑怯な結末

タイトルの通りに、ダンテの『神曲』を通底音として構成された推理小説。事件において明かされるトリック自体は実は単純で、したがって真相が明らかになったところで特に驚くようなものでもないし、そもそも物語のどこかに作者が「読者への挑戦」というページを差し挟むことができるほどは持ち札をすべて明らかにする語り口でもない。それゆえ「本格推理」という表現は決して適切ではないし、まして解説において笠井潔が述べるように「後期クイーン問題」への回答がなされているかというと、それは的外れでしかない。端的に言えば「探偵は神の立場に立つことが許されるのか」というのが「後期クイーン問題」の核心なのだが、しかしそれはつまるところ「作者は神の立場に立つことが許されるのか」という問いへと即座に回収されるはずだ。そしてその問いに対しては「当然許される」としか答えられない。なぜなら許されないわけがないから。もう少し突っ込んでいうなら「許す許さないの問題ではない」となるだろう。であるからには「後期クイーン問題」そのものが空論なのだから、回答が無意味なのは明らかだ。ただ単に「後期クイーン問題」の「一体何が問題なのか」を笠井がまったく理解していないだけである。
 ところで本署に戻ると、結末に近づくにつれて「おいおい、あの事件の真相が語られてないぞ」と思いつつ読み進めていくこちらの思惑を最後の最後でとんでもないやり方で裏切ってしまう終わり方には驚愕というよりも――物語の内容に即した意味を多分に込めた上での――絶望を感じずにはいられない。この終わり方は(賞賛の意味で)卑怯だ。
神曲法廷 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神曲法廷 (講談社文庫)より
4062730537
No.5
(4pt)

卑怯な結末

タイトルの通りに、ダンテの『神曲』を通底音として構成された推理小説。事件において明かされるトリック自体は実は単純で、したがって真相が明らかになったところで特に驚くようなものでもないし、そもそも物語のどこかに作者が「読者への挑戦」というページを差し挟むことができるほどは持ち札をすべて明らかにする語り口でもない。それゆえ「本格推理」という表現は決して適切ではないし、まして解説において笠井潔が述べるように「後期クイーン問題」への回答がなされているかというと、それは的外れでしかない。端的に言えば「探偵は神の立場に立つことが許されるのか」というのが「後期クイーン問題」の核心なのだが、しかしそれはつまるところ「作者は神の立場に立つことが許されるのか」という問いへと即座に回収されるはずだ。そしてその問いに対しては「当然許される」としか答えられない。なぜなら許されないわけがないから。もう少し突っ込んでいうなら「許す許さないの問題ではない」となるだろう。であるからには「後期クイーン問題」そのものが空論なのだから、回答が無意味なのは明らかだ。ただ単に「後期クイーン問題」の「一体何が問題なのか」を笠井がまったく理解していないだけである。
 ところで本署に戻ると、結末に近づくにつれて「おいおい、あの事件の真相が語られてないぞ」と思いつつ読み進めていくこちらの思惑を最後の最後でとんでもないやり方で裏切ってしまう終わり方には驚愕というよりも――物語の内容に即した意味を多分に込めた上での――絶望を感じずにはいられない。この終わり方は(賞賛の意味で)卑怯だ。
神曲法廷 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神曲法廷 (講談社ノベルス)より
406182001X
No.4
(5pt)

神曲の挿し絵と東京地裁のシャンデリア

ダンテの神曲の挿し絵と東京地裁のエントランスホールの天井をよ~く見比べてみて下さい。すると・・・山田正紀氏のメフィストフェレスの如き笑い声が・・・
神曲法廷 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神曲法廷 (講談社文庫)より
4062730537
No.3
(5pt)

神曲の挿し絵と東京地裁のシャンデリア

ダンテの神曲の挿し絵と東京地裁のエントランスホールの天井をよ~く見比べてみて下さい。すると・・・山田正紀氏のメフィストフェレスの如き笑い声が・・・
神曲法廷 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神曲法廷 (講談社ノベルス)より
406182001X

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