トレント最後の事件

登録されているタグ

※以下のグループに登録されています。

【この小説が載っている参考書籍】

オススメ平均点

6.00pt (10max) / 3件

6.25pt (10max) / 8件

Amazon平均点

2.93pt (5max) / 15件

みんなの オススメpt 自由に投票してください!!

1pt

サイト内ランク[]
ミステリ成分[] この作品はミステリ? 自由に投票してください!!

↑現実的

48.33pt

3.33pt

←非ミステリ

49.33pt

ミステリ→

6.67pt

↓幻想的

初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
4,410回
お気に入りにされた回数
2
読書済み登録回数
9
このページのURL

あらすじ

2017年02月20日 トレント最後の事件【新版】 (創元推理文庫)

アメリカ実業界の大立者がイギリスの別邸で殺害された。世間を騒がすこの大事件の解決に赴いた画家にして名探偵のトレントは、重要容疑者である、被害者の美しき妻メイベルと出会う……。「名探偵が容疑者に恋をする」大胆な展開と見事な謎解きで、英米ミステリ黄金時代の先駆けとなった傑作長編。かの江戸川乱歩が名作ベストテンに選び、翻訳を試み、自作に影響をおよぼすほど惚れこんだ本格ミステリが、新カバー&新解説で登場!(「BOOK」データベースより)

評判

トレント最後の事件の評価:

6.00/10点 レビュー 3件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

トレント最後の事件の総合評価:

5.89/10点 レビュー 18件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(4pt)

歴史的意義はあっても現代ならばごく普通の作品

ミステリ黄金期と呼ばれる1920年代から30年代にかけてはミステリプロパー以外の他分野の作家も積極的にミステリ作品を発表している。有名なところではフィルポッツの『赤毛のレドメイン家』、ミルンの『赤い館の秘密』などなど。そしてこのベントリーもその中の1人。
とはいえ、本作はその黎明期における1913年での発表であることから、厳密に云えば彼の作品は黄金期以前のものとなるが、それゆえに現在でもなおこの作品の歴史的意義が高いものとして評されていると推察される。

物語は自分の屋敷の庭で射殺体となって発見された財界の巨人と称される大物の死の真相と犯人を探偵トレントが探る物。
まず誰もが驚くのがそのタイトル。1作目にして「最後の事件」と冠されている事だ。現在のミステリファンならば「~最後の事件」とついた作品ならば誰もが名探偵の死を連想することだろう。これはネタバレにならないので敢えて述べるが、本作では探偵トレントが死ぬわけではない。この題名の由来は単純に作者ベントリーがこの作品を彼にとって最初で最後のミステリにしようと考えていたからに過ぎない。しかし現代も作品が残されていることからも解るように、望外の好評を以って作品は受け入れられ、結局ベントリーはその後も作品を著わし、結局3編創られた。

本書はミステリの歴史上、画期的な作品として評価されている。それはミステリに恋愛の要素を持ち込んだからだ。それまでの探偵は知的好奇心と探究心が突出した奇人・変人の類いのように描写され、ミステリ作家は読者に印象付けるためにその特異性のみを追求していた。それゆえ、「思考機械」と呼ばれるほどの無機質な人間までが登場することになった。しかしベントリーは探偵に恋をさせ、あまつさえ一度推理を見誤らせさえもする。つまり紙上の作り物めいたキャラクターから感情を持った、読者と変わらぬ1人の人間として描いたところにこの作品の歴史的価値がある。

しかし発表から既に100年近く経った21世紀の今、本書を読むと他の古典ミステリとの差異は見出せないかもしれない。私は大学生当時本書を読んだが、その時は幸いなことに上の事実には気づいた。おまけに古典ミステリにおいて初めて本書で感情を表す文章描写で犯人を絞り込むことが出来たくらいだ。
今あるミステリ、例えば後年クイーンがエラリーを悩める探偵にした萌芽がこの作品にあるとすれば確かに本書の歴史的意義は高いだろう。しかし、だからといってぜひとも読むべき作品であるとは声高には云えない。ミステリ好きが高じて、その源泉を辿る興味を持たれた方は読んでしかるべき作品だということに留めておこう。


Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.15
(4pt)

恋愛小説?

真実を暴くにはどうしても、一つの疑いたくない事実が出てくる。微妙な恋愛の情。トリックに関しては根本的な疑問が残り、推理小説というよりは、恋愛小説。
トレント最後の事件 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: トレント最後の事件 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563178
No.14
(4pt)

恋愛小説?

真実を暴くにはどうしても、一つの疑いたくない事実が出てくる。微妙な恋愛の情。トリックに関しては根本的な疑問が残り、推理小説というよりは、恋愛小説。
トレント最後の事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: トレント最後の事件 (創元推理文庫)より
4488114016
No.13
(4pt)

恋愛小説?

真実を暴くにはどうしても、一つの疑いたくない事実が出てくる。微妙な恋愛の情。トリックに関しては根本的な疑問が残り、推理小説というよりは、恋愛小説。
トレント最後の事件【新版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: トレント最後の事件【新版】 (創元推理文庫)より
4488114024
No.12
(4pt)

独創的な構想だが不自然さや強引さが否めない

若い頃に読んだ時は名作としての期待が高かったせいかあまり良い印象がなかった。今回はそれほど期待せずに名作と言われる所以を確かめるべく読んだがやはり評価は今一つであった。

前半は引き込まれるように快調に読めたが中盤の恋愛部分はやや興ざめであった。終盤の解決編は緊迫感にあふれており見事なサスペンスになっているがミステリとしては不満が残った。最後は蛇足であろう。推理小説への皮肉という作者の意図も取ってつけたようで中途半端という感じがした。

作品としての構想は独創的であり確かに従来のホームズ物と比較すると飛躍的な進歩がある。前半にトレントが見せる推理はアンフェアーな部分はあるが証拠から緻密に組み立てられており読み応えは十分であった。しかし後半を含めると作り事としての不自然さが否めない。現実の事件としては一歩間違えれば茶番劇におちいる内容であり動機の面からもここまでやるかという不自然さが残る。

人物描写では男性陣はうまく描き分けられているが、主人公の名探偵トレントが前半で見せる自惚れ屋ぶりが鼻に付く。これは中盤以降で苦悩する部分とのコントラスト、あるいはホームズ物における超然とした名探偵への皮肉といった作者の仕掛けなのであろうが、感情移入ができず本格謎解きミステリとしては興ざめであった。

冷酷な大富豪、マンダースンは不気味な男として見事に表現されているが結果としては表面的なものに留まっているのが残念である。誰も信用せず誰からも信頼されない孤独な男としてその内面をもっと掘り下げてほしいところであった。

マンダースン夫人は男性からみた女性の理想像として描かれているが、こちらは作りもので人間としての現実感がない。夫に対する態度も表面的な説明に留まっており実際にはこんな事では済まないと思われる。

緻密な本格推理、恋愛、サスペンス、探偵小説への皮肉といったものが融合されている点で独創的ではあるが、これらを混ぜ込もうとしたがためか強引さが目立ち全体的に作り事としての不自然さがあることは否めないと思われる。
トレント最後の事件 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: トレント最後の事件 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563178
No.11
(4pt)

独創的な構想だが不自然さや強引さが否めない

若い頃に読んだ時は名作としての期待が高かったせいかあまり良い印象がなかった。今回はそれほど期待せずに名作と言われる所以を確かめるべく読んだがやはり評価は今一つであった。

前半は引き込まれるように快調に読めたが中盤の恋愛部分はやや興ざめであった。終盤の解決編は緊迫感にあふれており見事なサスペンスになっているがミステリとしては不満が残った。最後は蛇足であろう。推理小説への皮肉という作者の意図も取ってつけたようで中途半端という感じがした。

作品としての構想は独創的であり確かに従来のホームズ物と比較すると飛躍的な進歩がある。前半にトレントが見せる推理はアンフェアーな部分はあるが証拠から緻密に組み立てられており読み応えは十分であった。しかし後半を含めると作り事としての不自然さが否めない。現実の事件としては一歩間違えれば茶番劇におちいる内容であり動機の面からもここまでやるかという不自然さが残る。

人物描写では男性陣はうまく描き分けられているが、主人公の名探偵トレントが前半で見せる自惚れ屋ぶりが鼻に付く。これは中盤以降で苦悩する部分とのコントラスト、あるいはホームズ物における超然とした名探偵への皮肉といった作者の仕掛けなのであろうが、感情移入ができず本格謎解きミステリとしては興ざめであった。

冷酷な大富豪、マンダースンは不気味な男として見事に表現されているが結果としては表面的なものに留まっているのが残念である。誰も信用せず誰からも信頼されない孤独な男としてその内面をもっと掘り下げてほしいところであった。

マンダースン夫人は男性からみた女性の理想像として描かれているが、こちらは作りもので人間としての現実感がない。夫に対する態度も表面的な説明に留まっており実際にはこんな事では済まないと思われる。

緻密な本格推理、恋愛、サスペンス、探偵小説への皮肉といったものが融合されている点で独創的ではあるが、これらを混ぜ込もうとしたがためか強引さが目立ち全体的に作り事としての不自然さがあることは否めないと思われる。
トレント最後の事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: トレント最後の事件 (創元推理文庫)より
4488114016

その他、Amazon書評・レビューが 15件あります。
Amazon書評・レビューを見る