フォーリング 墜落



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フォーリング―墜落―
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初公開日(参考)2022年03月
分類

長編小説

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フォーリング―墜落―

2022年03月16日 フォーリング―墜落―

コースタル航空416便の機長ビル・ホフマンの元へ謎の男から送られてきたメール。そこには、爆弾を巻き付けられた家族の姿が―― 「飛行機を墜落させろ。さもないとあんたの家族を殺す」 さらに男は機内へ毒ガスを撒くことを要求する。指示に従わなければ彼の仲間が代わりに行うというが、それは機内に裏切り者がいることを意味していた……。 高度三万フィートの攻防を描いた航空冒険小説の傑作!(「BOOK」データベースより)




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フォーリング 墜落の総合評価:8.33/10点レビュー 3件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

ネット時代の「シャドー81」か。ハイジャック物の新傑作。

客室乗務員経験があるという女性作家のデビュー作。テロリストにハイジャックされた旅客機の乗務員、家族、捜査陣が航空機テロを防ぐために死に物狂いで活躍するハイジャック・サスペンスである。
LAからNYへ飛んでいる民間航空機のパイロット・ビルのもとに届いた一通のメールには、妻のキャリーが自爆ベストを着せられ拘束されている写真が添付されていた。直後、PCのフェイスタイムで「飛行機を墜落させろ。さもないとあんたの家族を殺す」とのメッセージが届いた。墜落させるつもりはなく、家族を殺させるつもりもないと拒否したビルだったが、機内にテロリスト仲間が潜んでいると告げられた。窮地に陥ったビルは信頼するフライトアテンダントのジョーに密かに相談し、ジョーは甥でFBI捜査官のセオにメール連絡し、ビルの家族を救出する手配を依頼した。ハイジャック犯からは警察に知らせたら家族の命はないと言われていたのだが、機内の様子が乗客のSNSに投稿されたことから事件はマスコミに知られてしまった…。
家族か乗客かの決断を迫られるビル、パニックに陥った機内を落ち着かせようとするジョーたち、ビルの家族を助けるために犯人を追うFBI職員、それぞれが苦境を打開するために命を賭けて戦うアクションが主題だが、それを彩るビルやジョーの家族、テロリスト、航空管制官などの描写もリアルで迫力満点。一気読みの面白さである。機上と地上、それをつなぐネットの場面展開がスピーディーかつダイナミック。ハリウッド映画を見るようなエンターテイメント満点のサスペンス(すでに映画化権が売却されたという)である。
ハイジャック物に新しい可能性を開いた作品として、多くのサスペンス作品ファンに自信をもってオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(3pt)

期待していたよりも安易なストーリー

飛行機スリラーは大好物なのでずっと読みたく文庫落ちを待っていたが、全然文庫にならないので遂に購入。
結果、悪くはない。悪くはないんだが、思ったよりもスリラー部分のどんでん返しが薄い。そして犯人に有利な条件も不利な条件もご都合主義が強すぎるようで興醒めである。唯一信頼できるフライトアテンダントの甥が偶然FBIとかあるかぁ?
動機や被害者たちもヒューマニズムが強調されすぎでどうにも感情移入できない。

要するに素人犯人と素人一般人の御涙頂戴ストーリーに過ぎないのであり、プロとプロの戦いを求める私には合わなかったということである。
フォーリング―墜落―Amazon書評・レビュー:フォーリング―墜落―より
4152100974
No.1:
(5pt)

最後まで一気に読み切ることができるでしょう

「フォーリング -墜落- "Falling"」(T・J ニューマン 早川書房)を一気読みしました。
 主人公、コースタル航空のパイロット・ビル。彼が仕事に出かけるのとほぼ入れ違いで、インターネットの修理で訪れた男がビルの妻・キャリーに銃を突きつけます。その後、LA発ニューヨーク行416便を航行させるビル宛メールが届き、そこには自爆ベストを着せられたキャリーの写真が添付されています。犯人はサム。彼は、飛行機を墜落させるようビルに要求します。家族の命か、それとも乗客の命か?そして、サムはビルに対してニューヨークではなく、ワシントンへ向かうよう指示します。
 或る仕掛けによって乗客がいるキャビンが混乱に陥り、プランBがわだかまり、隙を見て、ビルはCAのジョーに危機的状況のありのままを告白しますが。。。。。これ以上、ストーリーを追うことはできませんね。中盤、見事な反転が炸裂します。
 巻頭からサスペンスがハイテンションで持続し、コックピット内とギャレーがマルチ・スクリーンのように描写され、ジョーの甥でありFBIの捜査員でもあるセオの視点が加わることで、よりスリルが増幅され、異変に気付いた乗客がSNSを使ってこの特異なハイジャックを拡散してしまい、いよいよ416便側、ビル、CAたちが窮地に陥ります。911以降、対ハイジャックへの防衛手段が大きく変化したアクチュアリティー、悲痛なストーリーであるにもかかわらず、米国発のエンタメらしい「陽気さ」をも感じさせながら、読者は最後まで一気に読み切ることができるでしょう。
 海の向こうで戦争が始まってしまった現在、このエンタメのバックグラウンドにある犯人側の「動機」については、考えさせられる多くのファクターが内包されています。経験した痛み、怒り、絶望。
そして、「いずれは……みんな死ぬ。それって公平なんだろうか?そう、公平なのよ」(p.244)。このあたりで少しグッときてしまった私は、(いくつかの欠点については目を瞑りながら(笑))滅法面白いと呟くことになりました。
フォーリング―墜落―Amazon書評・レビュー:フォーリング―墜落―より
4152100974



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