誰かが見ている
- 映画化 (231)
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とても面白かったです。後半のテンポ感がよかったです。 | ||||
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出版不況が叫ばれて久しいが、出版不況の原因は、本作のような駄作を平然と出版してしまう出版社の無責任さにある。特に新潮社は駄作を平気で出しすぎる。猛省を促したい。 本作は、退屈極まりない犯罪の発生から、ご都合主義的に解決されるまでの過程を様々な事件関係者の視線を通して描く。意外なことは何一つ起きないし、トリックもないし、謎すらない。犯罪捜査の過程がリアルに描かれるわけでもない。 ダーティー=ハリーのような魅力的な主人公が存在すれば、事件自体が退屈でも小説として成立するだろう。だが、本作に魅力的な人物は一人も登場しない。誰にも感情移入などできない。 週刊誌の犯罪記事、それも架空の犯罪記事をよまされるようなもので、ばかばかしいことこの上ない。 読者を死刑反対に誘導したいようだが、妻を殺され、子供と新たな恋人を殺されようとしている男が「死刑は反対だ」と言い出すリアリティのなさに、却って死刑反対のリアリティのなさを浮き彫りにしている。 死刑問題を取り上げているが、かといって、それをまじめに扱っているわけでもない。死刑をサスペンスの道具として安易に使っている。死刑囚が無実の可能性が出てきたにも関わらず、知事は頑として死刑延期をしない。で、登場人物たちは「あと死刑執行まで3時間しかない!」とか言って慌てふためくという寸法。 「馬鹿でしょ」としか思えない。死刑制度の是非以前に、死刑判決や死刑の執行に対する慎重さが重要。それをご都合主義的にないがしろにされて、サスペンスを感じろと言われても、知性のある人間には無理というもの。 こういう駄作を読まされると、心の中がどす黒く淀んでしまう。 | ||||
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1977年刊。犯行が先にあり、それを追い詰める過程を描くので分類ではサスペンスでしょうか。1959年「サイコ」(R.ブロック)、1963年「コレクター」(J.ファウルズ)など偉大な先駆はありますが、「羊たちの沈黙」など後の名作サイコスリラーの礎のひとつと言って過言ではない読み応えがあります。一人称ではなく、犯人・捜査官・被害者・目撃者など周辺関係者の視線を移って行くテンポが本当に秀逸で「映像的」という評にも納得できます。原題は『A stranger is watching』、単数形主語ですから「見ている」のは犯人であり目撃者たちではありません。読み進めるうち、このwatchingに目的語がない点がミソであり捜査側からは無秩序型と見えていた犯罪に実は…という所に恐怖が収斂されて行きます。 | ||||
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週刊文春1979年 総合3位 妻を殺害された過去を持つ男、スティーヴン。事件の被告に死刑が確定した日、今度は、子供ニールと恋人シャロンが何者かに誘拐されてしまう。・・・ メアリー・H・クラーク 1977年の作品で、この頃から、死刑制度の是非を背景に取り入れている。スティーブンとシャロンが恋人でありながら、それぞれ容認と反対の立場をとらせて、作者の主張を語らせるのが興味深い。 誘拐と過去の殺人の因果関係には納得性があるし、解決に向けての過程は、伏線がいきていて読みやすい。死刑執行と、人質の生命に同時のタイムリミットが仕掛けられているのだが、それぞれを阻止するための活動には緊張感がある。部厚いものに仕上げることも可能なのだろうが、無駄のない描写でコンパクトにまとまった、良質のスリラーだ。 本書が原作となる映画 A STRANGER IS WATCHING(1982年)は、日本未公開とのこと。 | ||||
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「子供たちはどこにいる」と並ぶ作者の代表作にして出世作(この時、5人の子持ち)。既にサスペンスの女王としての貫禄を備え、それにふさわしい緊迫感溢れた出来になっている。 原題は「A Stranger Is Watching」なので、邦題通りなのだが、今で言えばストーカーに付け狙われる女性の恐怖をテーマにした(当時としては)先進的なサスペンスである。M.H.クラークの特徴はスピーディな場面展開、女性らしい木目細やかな心理描写、人物配置の上手さ、そして小道具の使い方の巧みさである。場面展開の速さは作品によっては物語進行の邪魔になる事がある(特に後期の作品)が、本作では成功していると思う。また、暴力的なサスペンスではなく、小道具を使いながらヒロインを徐々に心理的に追い詰めて行く手腕は流石と思う。 考え様によっては、サイコ・キラーものの先駆け(殺人は起こらないが)とも言える作品で、それを純粋に心理サスペンスとして実現した作者の手腕が光る秀作。 | ||||
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