夜の谷を行く
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
夜の谷を行くの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
夜の谷を行くの総合評価:
8.00/10点 レビュー 77件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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そんな啓子のところに、昔の仲間である熊谷千代治から電話があり、連合赤軍事件を調べているというフリーライター・古市洋造が話を聞きたがっていると聞かされ、千代治からの情報などにより、久間伸郎や君塚と会うことになる。
久間は、かつての革命左派の同志で、偶々拘置所にいたために、山岳ベースには行かなかった。啓子とは、一時同棲(政治的結婚)をした関係だったが、啓子に「俺たちの子供、どうしたんだよ」と、全く心当たりがない質問をする。
君塚は、啓子に「啓子は永田の右腕だったじゃない。」と、これも全く心外な質問をする。
少しづつ明らかになる、京浜安保共闘の女性兵士が山岳ベースに集まった理由や、啓子自身の意外な過去…ラストは本当に驚きであり、是非、自身で読んで、ラストの衝撃を味わってもらいたい。
本書は、そういうサスペンス的な要素を楽しむことも当然できる作品であり、永田洋子のありようを直接に描写するものではないが、女性兵士である啓子を介して、革命左派の男たちから「フーセンババア」(調子に乗せるとどんどん膨らむから、持ち上げてリーダーに祭り上げるのにちょうどいい女)と陰で呼ばれていた永田洋子自身の苦悩も強く感じさせられた。ちょっとでも成り行きが変わっていたら、少なくとも凄惨な同志殺人にはならなかったかもしれない。
そんな、「もう一つのあり得た」連合赤軍の姿を想像させられた。