フィリップ・マーロウの事件
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種別
アンソロジ
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あらすじ
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評判
フィリップ・マーロウの事件の評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
フィリップ・マーロウの事件の総合評価:
7.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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登場するマーロウ「たち」は確かにフィリップ・マーロウその人なのだが、やはりレイモンド・チャンドラーがその傑出した筆致で描き出した人物像とは少々距離がある。誰も完璧なマーロウ像を再現することはできない。似せることはできる、寄せることはできる、しかしそれで生まれるのはレイモンド・チャンドラーのマーロウではなく、各々の見たマーロウでしかない。もっとも、それこそがアンソロジーの面白さであることは間違いないのだが。
さらに言えば、レイモンド・チャンドラー本人すら、長編作品のマーロウとはやや異なる印象のマーロウを書いている。我々の知るマーロウという人物は、どうやら長い文章と繊細なバランスという二つの要素無しには成立し得ないらしい。
本書を読む人々のお目当てであろう「マーロウ最後の事件」には、「さよなら愛しい人」に登場したアン・リオーダンが再登場する。彼女自身と彼女に対するマーロウの言動が本編最大の魅力といえるだろう。長編作品では見えてこなかったマーロウの側面には一読の価値がある。