ベルリンの葬送
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東側の学者が西側に亡命したいと主人公の元に連絡がはいり・・・というお話。 書かれた60年代によくあった亡命騒ぎに大戦中のナチの事件が絡み・・・という展開のスパイ小説でした。「ミステリ絶対名作201」の対談の中で、意味がよくわからないといわれておりますが、私も白状すると、やや読解力に欠けたかもという思いを抱きつつ読みました。上記の粗筋も何となく漠然と理解できた感じで、もしかすると違うかもと思うので、それぐらいで書き込むなといわれそうですが、その通りだと思います。すいません。 ヘミングウェイが水面に現れている氷山の一角で水面下の氷山を描く作風だそうですが、デイトン氏もそういう感じの叙述で、難解ではないですが、意味を汲み取りにくい作風で、かなりの精読を要するので、ご注意を。 発売された際、当時の本国イギリスではベストセラーになったそうで、こういう小説が広く読まれたという事が日本との読書風土との違いを感じました。 やや判りにくいけど面白いスパイ小説。機会があったら是非。 | ||||
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チェスの駒に見立てた入りが章前にあるが、登場人物紹介の一覧が無い・・・ この作家は全てを緻密な描写で綴っていくというより場面描写で物語を進行させて行くタイプの書き方をしている。 ソ連の高名な酵素学者を西側に脱出させるという物語の骨子に第二次世界大戦に遡る強制収容所の件が挿入され、 各国エージェント達の思惑が複雑に交錯する。名も無いスパイはパブリックスクール出のエリート官僚とは異なり冴えないサラリーマン風情なのだが、種々雑多な人々の中に身を置いた軍隊経験に始まる著者の職歴がそういった主人公を作り出している。労働者階級出身の作家が作り出したスパイ像は一般市民のリズムと合致しており決して特別な人間ではないが内面を持たない人物像と意味深な会話、比喩的描写こそこの小説の持ち味で独特の世界に浸れる空間は心地好い。ミック ・ヘロンやチャールズ・カミング等読めたものではないのでル・カレが筆を置いた?今、デイトンの作品を読み始めているが、手に入れ辛く値段か高騰しているのはどうにかならないものか・・・ | ||||
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これからドイツに向かう。僕はなるべく行き先国にちなんだ好みの小説を持って行くことにしている。今回は、『ベルリンの葬送』だ。 冷戦下のスパイ戦を書かせたら、このデイトンとル・カレに勝るものはいない。静謐ながら緊迫した状況の描写、筆致の品格の高さ、悩み、恐怖、挑戦、恨み、悔悟等の人間の極限の有様・・・。 初めて、この小説を読んだのは随分以前のことだが、本当にのめり込んでしまった。深く、深く沈潜しながら、そして回り道をしながら読み解くのが実に楽しい。何回も何回も繰り返し愛読している。 ドイツらしさを感じさせるデイトンの力作だ。 | ||||
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