グッバイ、ミッキーマウス
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
グッバイ、ミッキーマウスの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Shakatakの昔のアルバム(1985年)の中に同名の楽曲があります。その特徴的なタイトルにひかれて、この本を知りました。合わせてこの本を読むとですね……、即ネタバレします。それでも是非とも一緒に。この物語の世界観や一幕にあんな曲想を思いついて情景豊かに表現してしまえる。彼らはスゴいです。 主人公は、品行方正でお人好しの御曹司の凄腕パイロット。幼い頃、両親の離婚で離れ離れになったお父さんが軍のトップにいるが、そのことは組織で内密にされている。もう一人の主人公は、俺様系の粗野でタフな天才パイロット。問題のある家庭育ちで母性に飢えていて、十歳年上の人妻(夫は出征中で長期不在)に入れ込んでいる──。 なかなかすごい設定です。二人の主人公を取り巻く登場人物もみんな善良で個性的な人たちばかりです。この人たちはどうなるんだろうとページをめくる手が止まらず。下巻ではものすごいはやさで物語が展開していきます。そして、どうして、「さよなら、ミッキーマウス」なのか? もう、それを思うだけで涙が出てきます。タイトルが秀逸すぎです。 訳者の方も大変な重荷を背負われた方だったんですね。この本が手に入って読めたことに感謝します。原文なら電子書籍で手に入るみたいですが、日本語訳は絶版です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
英国人作家が描いたWWⅡ物は戦闘機と爆撃機の違いこそあれ「メンフィス・ベル」の様なエンディングにはならない。 1943年初冬~物語は連合軍の上陸が果される以前の段階であり大戦の趨勢は決しておらず、それを頭に入れて読み始めた。 上巻はカリフォルニアで操縦教官をしていたウェスト・ポイント出身のアメリカ陸軍大尉ジェームズ・A・フェアブラザーが英国に渡り第220戦闘機大隊に配属され、飛行大隊の広報係将校ヴィンセント・マディガン大尉、エースパイロットのM・モース中尉と出会うところから始まる。 航空機を中心とした戦闘描写。基地内の人間関係。英国人女性達との交流。3つの要素から物語は派生して行く。 米軍がWWⅡで使用した戦闘機の中でP51は最強の機体であるという認識があったのだが、そんな単純なものではなくP-47のコストが高く安い値段で配備できる故に選んだ等の件がありドイツ機に対しても優勢を誇っていたのかと思いきやそうでもなく、敵側のFw190はP51を以てしても脅威だったようである。P-47が友軍からFw190に間違われ誤射されたというのも事実だったらしい。P51の最重要課題はドイツ深くに分け入る爆撃機の護衛であるが、戦闘機パイロット達の敵戦闘機との空戦よりも爆撃機の乗員の恐怖を改めて実感する。 軍籍関係の登場人物が大半で上官に当たる大佐、中佐、少佐、辺りが誰が誰だか分からなくなるが、章毎に一人一人スポットを当て進行させてゆく為、名前と階級が?でもその人物の担当する役職で物語に関わる為、立体的に感知できる。 戦争する為やって来た米兵達の素行と物量に物を言わせた豊かさを、ヨーロッパを巻き込んだ戦争の中で遥か以前から窮乏に堪え過ごして来た英国人が決して好意的に見ていなかった事実は興味深く、米兵達と関係を持った英国人女性のビルマから帰還した亭主が紅茶に塩を入れて飲む件等に当時を知らなければ書けない、何故そんな事をするのかといった理由に強烈なリアリティがある。多感な10代を戦時下で過ごした状況は著者に限らず伝えたいと言う衝動や使命感に繋がるのかもしれない。それにしても死が多い。死に方にロマンも意味も無い平等さも公平さもない。容赦なくやって来て呆気なく終わる…下巻後半で衝撃的な展開になり予想し得ない結末~1982年つまりこの本がかかれた現代で幕を閉じるがその部分が冗長で些か残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、主人公はアメリカから派遣された戦闘パイロット。出撃を繰り返すごとに、パートナーとの友情が深まってゆく。ミッキーマウスのマークを機体に描いたエースパイロットはやがて・・・。この手の航空小説ではめずらしい心温まる描写が光る。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|