スパイ・シンカー
- SIS局員バーナード・サムソン (9)
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1983年の「ベルリン・ゲーム」から始まった超大河スパイ・ミステリーの完結編。全7冊(「ヴィンター家の兄弟」を含む)、日本語訳400字詰めで約8100枚という「史上最長のスパイ小説」のさまざまな謎が解き明かされている。 | ||||
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前作終盤の劇的な展開に度肝を抜かれたのだが、本作では物語全体を透し秘密裏に進行していた"シンカー作戦”の全貌を主人公以外の視線を辿って読まされる。1977年の前哨から(1983年ベルリン・ゲーム~1987年スパイ・ライン)を巡り、主に英国側(SIS長官DG、主人公の上司ブレット・レンセレイヤー、フィオーナ)の間で取り交わされた密約、機略、謀略。それを遂行する為に裏で行われていた大小様々な事件が登場人物各々の人間ドラマとして非常に緻密に描かれている。偽装亡命の最終目的はベルリンの壁崩壊にあった・・・ 一見うだつの上がらない主人公が色々な人物から高評価を受けている事実は心地好いが、それにしてもバーナードとフィオーナに立ちはだかる運命が余りにも過酷だ。 単行本3冊+文庫3冊を読破して驚くのは著者は最初からこの長さとこの内容にする構想で書き始めたのだろうか? 或は執筆を続ける過程で思いついたストーリーを再構築したのか? あの時あの場面で起こっていた事の裏にどんな企みが有り誰と誰が関わっていたか、辻褄合わせと意外な真相に著者の途轍もない技量を堪能する。細部の何気ない会話の積み重ねと巧みな情景描写、冷戦時のスパイを核に置いても描いているのは人間の心情と機微なので、現実に起こり得ない展開よりもそれが結局何処に行き着くのか知りたくて読んでいる気がする。 第1期3部作を読了した際と比較するとひとところに収まった感はありこれで終結でも満足なのだが、更に"最後のスパイ”シリーズ3部作とスピンオフのヴィンタ―がある。 | ||||
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