象牙の塔の殺人

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種別
長編
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7
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あらすじ

1988年02月26日 象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)

大学の実験室で、化学の実験中の学生が毒ガスを吸って死亡する。事故死か、あるいは自殺か? 指導教官のブレイドは自ら捜査に乗り出した。しかし、殺人だとすると第一の容疑者は彼自身なのだ。大学における地位や家庭の平安までも脅かす羽目となり、ブレイドは四面楚歌の状況に追いこまれていく……。鬼才アシモフ、初の長篇推理小説。(「BOOK」データベースより)

評判

象牙の塔の殺人の評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

象牙の塔の殺人の総合評価:

8.67/10点 レビュー 9件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(8pt)

象牙の塔の殺人の感想

物語そのものはシンプルで、だれが犯人なのかを推察するだけだ。はっきりした物証があるわけでもないので、その行為を成し得たのは一体誰かと調べる主人公の行動を追いながら読み進む内容だ。
しかし、考えれば考えるほど容疑者は自分以外にあり得ないとなる現場の状況というところがこの本の面白さである。大学での研究生活。師と自分と研究生。それに安泰とは言えない立場。その立場に何かと
プレッシャーをかける妻。妻との会話も現代的で面白く苦笑を禁じ得ない。いつの世になっても男と女のこういった点の会話は同じなんだと笑ってしまう。しかし、不利な自分の立場にも顧みず犯人探しに乗り出す
主人公。論理的に犯人を指摘できるのはどの部分か。最後に謎解きが語られるが、うん、と納得しました。ついでに良く耳にする象牙の塔の意味や語源も調べられて二重に納得のいった一冊でした。
アシモフ先生の初の長編とのことですが悪くは有りません。現在に溢れるミステリの一つのプロトタイプであります。

ニコラス刑事
25MT9OHA

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8
(3pt)

アシモフの医学知識を自慢される普通なミステリー

さすがの医学化学知識と、恐らく経験からの学内の人間模様を基盤に展開するミステリー。ただしアシモフのSFミステリーや黒後家シリーズのレベルを期待してはダメ。普通なミステリーとして楽しむ習作。
象牙の塔の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)より
4488167063
No.7
(5pt)

コロンボのモデルが登場。

博士課程の大学院生が、実験中に死亡。
10本の三角フラスコに試薬を用意して、一日一本ずつ溶液に加えてその反応を記録する。
学生が死亡したあと残った六本のフラスコには、酢酸ナトリウム、学生が死んだとき使っていたフラスコには、シアン化ナトリウムが入っていた。
……酢酸ナトリウムを使った実験であり、シアン化ナトリウムを使うはずはない。
……また、酢酸ナトリウムとシアン化ナトリウムは、性質がはっきり違うから、間違えるはずがない。
……いろんなことを考え合わせて、これは殺人事件だと判断し、学生の指導教官だったブレイドが、犯人探しに乗り出す。
……地位や名声の為に、少しでも他人を出し抜いて、優れた研究成果をあげようと、しのぎを削る教授と学生。
……“象牙の塔“の内情が描かれています。
……後半3分の一くらいから、ドヒーニという刑事が、ブレイドにつきまとう。
……それが、まるでブレイドを犯人だと疑っているような口調で、読者の方も、え、そんな話……?と思うような展開。
……さあ真相はどうでしょうか?
……このドヒーニという刑事が、巻末で解説の中で指摘されている通り、しつこいところや、人を油断させておいて、鋭い質問で斬り込んでくるところが、ドラマの"刑事コロンボ“のコロンボを彷彿とさせる。
……解説にも書かれている通り、この話が書かれた時期から言って、"コロンボ“の作者が、この話を読んで、インスパイアされて、コロンボ刑事の人物像を作り上げたと考えられる。
……その面白さだけでも、読む価値があります。
……文句なしの星五つ。
……アシモフ氏が、化学の研究より、推理小説をもっと書いてくれたら良かったと思います。
……それだけ面白いってことです。
象牙の塔の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)より
4488167063
No.6
(4pt)

レビューが高評価だったので・・・

アシモフ先生の作品は読んだことがなかったので、どれ試しにと手にしてみるも・・・

120ページくらいまでは何かいまいち面白くなくて、全然話が入ってきませんでした。
これ犯人分かっても面白くないかも?などとも思ったりして。
主人公の女房も、何かと否定ばかりで相互理解ないみたい。会話シーンがツライ。

ところが、主人公が開き直って毒舌が冴え渡ってくると、何故か面白くなり
後は最後まで一気でした。
そこそこ意外な犯人だし、ページ数もほどほどで良い感じです。
他の作品も読んでみたくなりました。
象牙の塔の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)より
4488167063
No.5
(4pt)

レビューが高評価だったので・・・

アシモフ先生の作品は読んだことがなかったので、どれ試しにと手にしてみるも・・・ 120ページくらいまでは何かいまいち面白くなくて、全然話が入ってきませんでした。 これ犯人分かっても面白くないかも?などとも思ったりして。 主人公の女房も、何かと否定ばかりで相互理解ないみたい。 会話シーンがツライ。 ところが、主人公が開き直って毒舌が冴え渡ってくると、何故か面白くなり 後は最後まで一気でした。 そこそこ意外な犯人だし、ページ数もほどほどで良い感じです。 他の作品も読んでみたくなりました。
象牙の塔の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)より
4488167063
No.4
(4pt)

化学系本格ミステリ

化学実験室で大学院生が死んだ。死因は青酸ガスの吸引。事故とは思えない。殺人とすれば、最も疑われやすいのは自分だ。
指導教官のブレインは独自の捜査を始める。

作者が熟知している化学研究畑の内幕がねっちりと書き込まれていて、読みごたえがある。
人間の集団が善意だけに溢れているということは有りえないが、想像を絶する陰湿さである。こういう負の人間ドラマは、けっこう好きだ。
過去の業績にすがる老博士、保身しか考えない学部長、お世辞と社交術で出世したかつての同僚。ううむ、専門家も大変だな。
被害者の学生は依怙地で偏屈な嫌われ者だった。
「大戦前にオーストリアから家族と一緒に逃げてきた」「虐待されすぎて、人間不信になっている」と説明される。はっきり書いてないが、ユダヤ人だろう。
この時期のユダヤ人は同情を集める善玉として描かれることが多いが、この学生のようなケースも当然あったろう。
そういえばアシモフ自身も父の代にソ連から亡命してきたユダヤ系だ。
殺人の手口は最初からわかっているし、チャンスは誰にでもあった。焦点は誰が?何のために?ということに絞られる。
解決がちょっと呆気ない気もするが、論理的で納得はできる。中年刑事のキャラもよく出来ている。
象牙の塔の殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)より
4488167063

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