豹の呼ぶ声
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あらすじ
テレビ・コマーシャルは、たしかに効き目があった。暇をもてあましていた私立探偵アルバート・サムスンのもとに、依頼の電話が急にひっきりなしにかかってくるようになったのだ。しかし、そういいことばかりはつづかなかった。警察が血眼で追っているテロリスト・グループからも、仕事を依頼されたのである。環境保護を訴えるこのグループは、爆発しないようにセットした爆弾を公共の場に仕掛け、それを自ら警察に通報するという手口で、マスコミの注目をあつめていた。ところが、仕掛けた爆弾のひとつが何者かに盗まれてしまったという。死傷者がでるまえに爆弾を回収してほしいと依頼されたサムスンは、警察に届けるよう勧めるわけにもいかず、仕方なく調査をひきうけた。やがて警察の追及の手はサムスンにまで…。追いつめられたサムスンが男の意地をみせる話題作。(「BOOK」データベースより)
評判
豹の呼ぶ声の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
豹の呼ぶ声の総合評価:
8.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本当は暴力的手段を好まないテロリストが爆弾を盗まれ、何とか取返してもらいたいという発端はやはりリューイン氏らしくユニークで流石、と思いました。その後の展開も凡珀のミステリにはない意外な方向に話が進み、登場人物も魅力的でやはりリューインという人が才人だと思わせます。
「黒人(ナップ)の街という別名をもったこのインディアナポリスでは、当時も現在と同じように黒人と白人が親しくつきあうことはすくなかったが、(以下略)」という文章が作中にありますが、この小説の舞台が長閑で牧歌的なイメージを持っていたのでやや意外に感じました。やはり、他民族国家という事で綺麗事で済まない所もあるのでしょうか。
それと、あまりこのシリーズがワイズクラックがない事で有名でしたが、解説でも触れられている様に「女房とテロリストの違いはテロリストとは交渉できる」という文章があって笑かしてくれます。
最近のリューイン氏の作品はもう老舗の出版社から出なくなって見限られたみたいで残念ですが、まだ書き続けてくれているのは嬉しいです。
あまり血生臭くならない私立探偵小説の佳作。機会があったら是非。