エドガー賞(MWA賞)(処女長編賞)

【感動の傑作『解錠師』の原点】 わたしの心臓のすぐそばには、一発の銃弾が眠っている。

十歳のろうあの黒人少年デクスターは凶悪殺人の罪により禁固五十五年を言い渡された。

グレースは心の優しい女性だ。恋人と別れたいけれど、相手を悲しませたくない。

毎週月曜と木曜、午後三時にスイスの巨大銀行USBの電話が鳴る。声の主は麻薬密輸王、目的はマネーローンダリング。

研究室で被曝事件が起こり、コノリーは重態の科学者から驚くべき告白を聞いた。

わたしの心の闇は23段階あり、気分が沈むにつれて深まっていく。

1972年ワシントンD.C.。何の変哲もない住宅地に突如流れた少年殺人事件のニュース。

「わたしの車を取り返して」ある日同じ会社に勤めるマリアンナがハロルドを訪ねてきた。

1996年冬、北京。郊外のスケートリンクで駐中アメリカ大使の息子が死体で発見された。

エイズ患者のルポでピューリッツァー賞を獲った新聞記者ジャスティスは、記事が捏造と発覚し職を追われた。

1997年アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀処女長編賞ノミネート。

第一次世界大戦後の英国。ウォリックシャー州の静かな村で、乗馬中のハリス大佐が惨殺される。

後悔なんかしてないわ。夫を殺した日から、わたしの本当の人生が始まったのだから。

あなたの力をぜひとも貸していただきたいの―セント・ポールの私立探偵ホランド・テイラーは、美貌の州知事候補C.C.モンロー下院議員から驚くべき秘密を打ち明けられた。

わたしは普通の私立探偵だ。ときおり、事件に関わる人物が放つオーラが見えたり予知夢を見たりすることを除けば。

ハリー・ライスが、私立探偵と酒場のオーナーという二足のわらじを履くことになったのは、そもそも自分の気に入らない依頼を引き受けたくなかったからだった。

この仕事に、向いてないのかな?ハリウッドの芸能記者オコナーは記者魂では負けないが、控えめな性格が災いしてなかなかスクープをものにできない。

ニューヨークの公園内の洞窟で暮らしていることから、“ケイヴマン”と呼ばれるホームレスのロミュルス。

やり手の検事補だったものの、不倫が元でクビになったジャック。今は浮気調査を請け負って日銭を稼いでいる。

義父が殉職した。刑事マロリーは上司の命令を無視して単独捜査を始める。

ステファニー・プラムは30歳でバツイチ、ただ今独身。

「自殺したの。あの子が死んじゃったのよ」母のか細い声が受話器から伝わってきた。

新任の女性捜査官ケイトを見て、ベテラン捜査官のアルは、不満げだった。だが事件は待ってはくれない。

カンザスで農場経営をしながら、実は作家志望のオーウェン・バーンに思わぬチャンスが舞いこんだ。

19世紀末のロンドン。若き医師アーサー・コナン・ドイル博士のもとに、ある日、差出人不明の招待状が届く。

ブルックリンのユダヤ人コミュニティに秘蔵されてきた一つの財宝が紛失した。

ブラック・エコー。地下に張り巡るトンネルの暗闇の中、湿った空虚さの中にこだまする自分の息を兵士たちはこう呼んだ…。

マギーは詐欺師。ホテルのバーに一人座り、下心を覗かせて近づいてくる男から金品を失敬するのが仕事だ。

鬱蒼たる森と清流。ここはロッキー山脈をあおぎみるモンタナの原野。

わたしは騙し絵画家。人の目を欺く幻影を生みだすのが仕事だ。

麻薬の売人組織の元締めパップスのシマを乗っ取ったダリル・キングは、自動車窃盗で逮捕された。

一九七六年五月。

動揺するな。涙を見せるな。

わたしは夢に破れた男だ。念願だった司祭にもなれず、今は友人の法律事務所で調査員をしている。

闇の中で大きく目を開けて、目の前の光景を想像した。二メートルを超える太った雌の大蛇が、ゆっくりととぐろを解いている。

襲われた女性たちは皆、残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。

1948年、ロサンゼルス。

マイアミに満月が昇る夜、一人の女が不安に怯えていた。ときどき意識を失い、その間の記憶が全くないのだ。

名門の男子寄宿学校で、一人の生徒が首の骨を折って死んでいるのが見つかった。

ハワードはカリフォルニアの弁護士事務所に勤める見習い弁護士。バレエ鑑賞と料理が趣味という気の優しい男だ。

わたしは恐怖を知っている。心理コンサルタントとして、患者に恐怖心を克服させるのが仕事なのだから。

全米で注目のドメスチック・ホラー。わたしがこの町に平和を取り戻したのよ。