ほんの小さな殺人
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ほんの小さな殺人の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不思議な余韻がいつまでも残る作品です。 一体主人公は素直なのかしたたかなのか、厚顔なのか臆病さを必死で克服しようとしているのか、愛情深いのか自己満足屋なのか、本当は後悔しているのかいないのか、ラストシーンのその後はどうなるのか…読み終えた後もずっと悩まされます。 それが作者の狙いなのだとしたら、お見事、と言う他ありません。語りも巧みです。犯行後の人生を主人公の一人称で淡々と綴っているだけのようでいて、読者はいつの間にか、親友の手紙か日記でも読んでいるような気にさせられ、小柄で非力な〈友達〉が、暴力的な抑圧者から逃れるには仕方なかったのよね、根は優しい人だから耐えられなかったのよね、でもその後、夫や子供や友人達をちゃんと幸せにしてあげてるじゃないの、みんな満足しているんだから、バレなくてよかったのよ…なんて思わせられてしまうのですから。 最後はとても逃亡シーンとは思えない穏やかな終わり方で、本を閉じてから、あれ…? と思わせてくれちゃうのだから、上手いですよね。 この人の本、これ一冊しか翻訳されていないらしいのが残念です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|