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本好き! さんのレビュー一覧

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レビュー数159

全159件 101~120 6/8ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.59:
(8pt)

あしたの君への感想

家庭裁判所調査官補として、少年事件や夫婦間の問題等にこれから立ち向かっていくことになる望月大地。「カンポちゃん」という愛称で呼ばれる彼の成長物語。
少年事件や離婚問題などに立ち向かい、自分はこの仕事に向いていないのでは?と悩みながらも、周囲から励まされながら成長していく物語。言ってみれば、扱っている事件はありきたりで新鮮さは0だし、驚きもないのですが、丁寧な書き方は著者のこれまでの作品からも周知のとおり。シリーズ化されるのかな?(佐方シリーズに比べると少々地味かもしれない。

第三章は直接事件を扱っていないためか、少々退屈を感じた。こういうエピソードを入れたいのはわかるけどね。
あしたの君へ
柚月裕子あしたの君へ についてのレビュー
No.58: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鷲は舞い降りたの感想

第2次大戦中のドイツ軍といえば、ともすれば悪者扱いされてしまうでしょうが、あえて主人公にもってきて
時の首相・チャーチルの誘拐計画を企てるという痛快冒険小説です。
特にシュタイナ中佐やデヴリン、ジョウアナ・グレイといった魅力的な登場人物が物語を際立たせてくれている。
戦争モノが苦手な人でも、彼らの人物像に酔いしれながら読むのもオツなものでしょう。
冒頭と最後の章で著者であるヒギンズが彼らの墓所を取材する設定もそうだし、結末そのものも(ドイツ軍のことだからどいなるか予想はつくが)格好イイ形で迎えます。
「完全版」では、登場人物の詳細が追加されており、初めて読むならコチラをオススメします。
鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)
ジャック・ヒギンズ鷲は舞い降りた についてのレビュー
No.57:
(7pt)

スタフ staphの感想

移動デリがこの小説の象徴となっていて、終盤の意外な展開に驚くことに。全体的に異様に軽い内容なのには少々辟易ぎみで(キャラ設定など)重厚な作品が好みの私めにはツライものがありました。でも最終盤においては、グッとくるところもあったのでまぁよろしいかと。
それにしても、イマドキの中学生ってここまで大人びているものなの!?(・◇・)アヤヤー

スタフ staph (文春文庫 み 38-4)
道尾秀介スタフ staph についてのレビュー
No.56: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

どこかにベートーヴェン!?

岬洋介の高校時代のいわゆるエピソード0。
ピアノの演奏シーンはまさしく珠玉の演奏を聴いているようで、このシリーズのひとつの見せ場・読みどころで、曲を聴きながら読むことをオススメします。
しかし、肝心要のミステリの部分は音楽とは全く関係ないところにあるのが残念(´-`)
なんだか音楽ミステリでなくても、1作の物語が出来そうで、それこそ'どこかにベートーヴェン'が挿入されているような印象。
次回作に「もう一度ベートーヴェン(仮題)」があるそうで、そちらを期待しましょう。
どこかでベートーヴェン (宝島社文庫)
中山七里どこかでベートーヴェン についてのレビュー
No.55:
(8pt)

「病は気から」を科学するの感想

科学ジャーナリストである著者が、科学的側面から「歴史」を検証した前2作(アンティキテラ、ツタンカーメン)とは打って変わって、医学的見地から「心の医療」を検証。
偽薬やらスピリチュアルやら催眠術やら...で病気や怪我がどこまで癒されるのか?
そういったもので治癒が見込めるのなら、医者はいらないのでは?

本書から思い出した言葉・・・医者や薬が病気や怪我を治すのではなく、治す手助けをするもので、
治癒に至るかどうかは患者しだい。改めてその言葉の意味をかみしめた。
「病は気から」を科学する
No.54:
(8pt)

崩壊の感想

警察小説の教科書のような感想を持ちました。本宮と優子のコンビも可もなく不可もなくといったところか。
著者の作品といえば、「盤上のアルファ」や「女神のタクト」などのコミカルである目標に向かって突き進む青春小説のイメージがあり、そちらの路線の方が合っているのではと思うのですが、いかがなものでしょう。
本作はこれはこれでストーリーもしっかりしているし悪くはないですが、このレベルなら他の作者で楽しめるし...
崩壊 (光文社文庫)
塩田武士崩壊 についてのレビュー
No.53: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

戦場のコックたちの感想

戦場における若い兵士たちのイキイキした様子が大変好ましく感じました。
逆に、文章の平易さやセリフの軽さが影響しているのか、戦争の悲惨さがイマイチ伝わってこなかった
のも事実。戦死した兵士たちの目を覆いたくなる状況が描かれている部分もあるにもかかわらず。
でも、女性にして戦争をテーマにした小説でここまで描けるのはさすがのひとこと。
今後の活躍が期待されます。
戦場のコックたち (創元推理文庫)
深緑野分戦場のコックたち についてのレビュー

No.52:

真友

真友

鏑木蓮

No.52:
(8pt)

真友の感想

父親に警察官をもつ同士の幼なじみが全く正反対の人生を歩む。前半はそんな二人の半生を、後半は13年の月日を経て起きる事件解決までの経緯をオーソドックスに語られていく。
最後はどんでん返しも待っていますが、典型的な警察小説といったところでしょうか。
著者特有のハートウォーミングさもあり、京都を舞台にしていることで(警察の闇の部分を見せつけられはするものの)、どこかホツとさせてくれるほっこりなミステリです。
太秦の映画村でのシーンは興味深いものがあります。
真友
鏑木蓮真友 についてのレビュー
No.51: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ウツボカズラの甘い息の感想

骨太な作品を描いてきた筆者にしては、女性的なテーマで、いい意味でも悪い意味でもあぁ女性作家だな~と思わせてくれた。
全体的に丁寧な書き方は好感が持てるが、後半の急展開とどんでん返しには驚かされる。
化粧品などのマルチ商法が出てくるあたり、女性ならではの視点も忘れず持ち合わせていますよ、ということか。
まぁたまにはいいかもしれません。
ウツボカズラの甘い息 (幻冬舎文庫)
柚月裕子ウツボカズラの甘い息 についてのレビュー
No.50:
(8pt)
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道徳の時間の感想

「道徳の時間」というタイトルともちろん内容も最近の乱歩賞受賞作の中では秀でていると思います。
また、犯行の様子が収められたビデオの件もビジュアル的でその映像が手に取るようにわかる。
こういったビジュアル的な作品が今後も人気になっていくんでしょうか。
登場人物は、越智冬菜の能面女ぶりがいい意味でも悪い意味でもイライラしてくる(笑)
主人公が困惑しまくりな様子が面白い。(こんな女は身近にいてほしくないですが)
あとは結末に向かう部分がもう少しわかりやすく描かれていればなおよかったと思います。
少し頭の中を??が渦巻いてました。

それにしても、単行本巻末の選考委員の選評のうち、池井戸潤さんの選評が秀逸!
いつもこれを読みたくて単行本を購入しますが、これほどまでに気持ちを表に出した選評は珍しいし、読んでいて噴出してしまいました(笑)
道徳の時間 (講談社文庫)
呉勝浩道徳の時間 についてのレビュー
No.49: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

朽ちないサクラの感想

著者の作品は佐方貞人シリーズに見られるように、女性作家らしからぬ骨太さが売りだと思うのですが、本作品は女性の警察事務員が主人公のせいか、その特徴が希薄な印象を受けました。警察小説を謳っていて、後半は骨太さが戻ってくるけど、全体的には物足りなさが...

あの極悪宗教団体を思わせる団体が出てきて(やや唐突に)、それなりの面白さはあります。
また警察、とりわけ公安の闇の部分をえぐってくるところは、警察嫌いの私にとっては読みどころではあります。

やはり、佐方シリーズの骨太さ・えげつなさが持ち味なので、(佐方ばかり書けとは言わないが)それを忘れないで新たな作品を手がけてほしいと思います。
朽ちないサクラ (徳間文庫)
柚月裕子朽ちないサクラ についてのレビュー
No.48:
(8pt)

我が心の底の光の感想

タイトルからくる重いイメージとは裏腹に内容は軽め。
主人公・晄は幼い頃からの境遇・年齢を重ねるごとのエピソード(章)は読んでいて胸糞わるくなるほど
ひどい経験をするが、やはりタイトルほどの重さは感じられない。
でも最終章でこのタイトルの意味がわかったときは、ほろっとする場面もありました。
貫井さん、このテーマも悪くはないですが、どうか次回作はもっとずっしり重い作品を期待しています。
我が心の底の光 (双葉文庫)
貫井徳郎我が心の底の光 についてのレビュー
No.47:
(8pt)

パレートの誤算の感想

ケースワーカーを題材にした著者ならではの硬質ミステリ。
生活保護の不正受給などを取り上げ、読み応えのあるミステリに仕上がっています。
著者の長所は硬質・骨太な内容・描写ですが、前半はそれがやや希薄かな?と思いましたが
後半、クライマックスに向かうと色濃く出てきました。やはりこうでなくちゃ。
生活保護をめぐる問題点や、パレートの法則に関する薀蓄など、なるほどと思わせる部分もgood!
80:20の法則など、誰かに話してみたくなりましたよ。
パレートの誤算 (祥伝社文庫)
柚月裕子パレートの誤算 についてのレビュー
No.46:
(8pt)

the SIX ザ・シックスの感想

超能力というか特殊な能力をもった子供たちを題材にした連作短編。
夢人さんはこういった”特殊能力”をテーマにしたものが得意ですね。

前作の「ラバーソウル」なんかに比べると、軽くてその分物足りなさも感じてしまうけど、
特殊能力に悩む子供たちを温かい目で見つめてる、そんな雰囲気が全編に漂っていて、
読後はとてもさわやかな、心が温かくなる作品です。
the SIX ザ・シックス
井上夢人the SIX ザ・シックス についてのレビュー
No.45:
(7pt)

ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめの感想

太宰治「晩年」...
一度使ったテーマを再登場させるのはいかがなものか…というのはあった。
個人的なことではあるが、このシリーズで、古書に関する薀蓄を数多く知りたいというのがあり、前巻まででも楽しませてもらったが、
「晩年」は既出であり、再登場させたのははネタギレ!?を思わせるものが正直あった。
でも、1巻通して太宰スペシャルだし、今回はじめて「晩年」を読んでみようと思わせたのも確かである。
ストーリーとしては依然面白いです。よく考えられていると思います。
五浦くんと栞子さんのラブストーリーの行方も気になるところですが、それはほんのサイドストーリー的に扱ってもらって、
次巻以降も古書にまつわる薀蓄&ミステリ全開でお願いしたいところです。

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
No.44:
(8pt)

イントゥルーダーの感想

登場人物のキャラガどうも血が通ってないようで、初めて息子を目の前にした主人公も何か他人事みたいに考えているような印象がぬぐえなかった。主人公のみならず、全員に言えること。(中には愛嬌のあるのも出てきたけど。)後半になるとそれも幾分薄らいできたが。
でもさすがは著者の経歴がモノを言ってる。原発事故を予見したかのようなストーリーは今読むとさすが、としか言いようがない。
予見したのか、福島の原発事故は起こるべくして起こったのか。
原発の今後を改めて考えさせられる作品です。

イントゥルーダー (文春文庫)
高嶋哲夫イントゥルーダー についてのレビュー
No.43: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

烙印の感想

本作を大幅改訂して刊行されたものが「迷宮遡行」。著者によると、”主人公を始めとする登場人物の設定、物語のトーン、発端と結末など、かなりの部分で変更があります。七割は新たに書き下ろした原稿なので、まったく別の作品と思っていただきたい”とのこと。
なるほど、完成度としては「迷宮遡行」に比べればやや物足りない感はある。
でもそれはそれで、別の作品として考えれば、十分成り立っている作品と言えます。
最後のどんでん返しは、初期の時点で貫井流が炸裂しています。
本作は「迷宮遡行」が出ている時点で絶版状態でしょうが、某古本屋で安価で手に入ったのはラッキーで貴重な買い物です。

烙印 (創元クライム・クラブ)
貫井徳郎烙印 についてのレビュー
No.42: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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検事の死命の感想

「心を掬う」は何もそこまで?とツッコミを入れたくなるところもあったが、佐方の執念を感じさせる作品。
「業をおろす」は佐方の父が無実の罪を自ら受け入れた真相が明かされる。
連作短編「死命を賭ける」「死命を決する」は検察・佐方側と弁護側の応酬が面白かった。
痴漢行為が題材であるのと、弁護側に対抗する決め手が若干弱いかな?という気はしたが、佐方検事の冴えが
ここでも披露されました。佐方シリーズ、まだまだ続けてほしいですね。
今度は佐方、絶体絶命!?のピンチに陥るも見事に切り抜ける痛快作をぜひ。

検事の死命 (角川文庫)
柚月裕子検事の死命 についてのレビュー
No.41:
(8pt)

あぽわずらい あぽやん3の感想

2巻で終わりかと思った”あぽやん”シリーズ、第3弾も出てきました。
今回は遠藤慶太が仕事に追われて”うつ”状態に。第1章で早々に出社拒否に陥ってしまいます。
仕事に責任感のある遠藤のことですから、いろいろと心労が重なってのことでしょう。
この辺は仕事を持っている我々にとっては身につまされるエピソードです。
その後は主人公・遠藤不在のままストーリーは進み、登場人物のそれぞれの”仕事”に関わるお話が連作短編の形で進んでいきます。
前2作同様、面白おかしく描かれていますが、やはり遠藤の病気が底辺にあり、楽しいことばかりではない”仕事”に対する彼らの取り組み方がしっかりメッセージとして伝わってくるので、やや重めの内容ではあります。
最近ドラマ化されたこともあって3巻目がでたんでしょうが、登場するキャラがそれぞれの役者のキャラにいい意味でも悪い意味でもかぶってきます。さて、4巻目はあるのかな?
迷える空港 あぽやん3 (文春文庫)
No.40:
(8pt)

メルトダウンの感想

原子力研究所員の経歴をもつ著者だけあり、反核・反原発のメッセージが十分読み取れる。
核問題と報道の自由をテーマに、掘り下げ方がしっかりしていて説得力もあります。
日系人を登場させたところも、核や原発について語るためにと考えると深いなぁとの思いも。
日本人とアメリカ人の心の裡がよく描かれています。
各場面にそのような描写が見受けられますが、特にジミーが両親がヒロシマで被爆したことを語る場面は印象的です。
メルトダウン (講談社文庫)
高嶋哲夫メルトダウン についてのレビュー