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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数159件
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現代の東京と終戦直前の東京の街が重なっている。21世紀の今の世と1945年の昭和の生活、スマホをいじっている娘と瓶につめた米を搗いている娘(彼女は主人公の祖母の娘時代の姿!)が重なって見えている。
反戦のメッセージをこういった形で訴えてきたかのような、著者の発想に大いに感銘を受ける。終戦直前の人たちの生活、考え方が伝わってくるような胸を打つ作品です。 短編ですが、もっと掘り下げて長編としてだと感銘も深まるのでは。ぜひ「ディレイ・エフェクト 完全版」といったタイトルで発表してほしいです。それだけ着想もさることながら完成度は高いと思います。 あとの2編は短編ならではの内容。悪くはないけど、おまけのイメージが濃かった。 |
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野球好きなので、本城氏の野球ミステリを読むのを楽しみにしておりました。存分にリアリティのある(実際にあったエピソードがモデルになっている部分もある)内容は読み応えありました。ただ肝心の堂神があまりに人間味がないのがマイナス。ドラフト候補選手を、人というより物と見過ぎている感があり、同感できなかった。実現こんなスカウトがいるのだろうか、あるいはいたのか?
でも、今後も本城氏の野球ミステリは続けて読もうと思います。 |
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9者9様のエロスの形。色々な形を楽しめるが、タイトル通りの「エロス」を感じさせてくれるのは…
小池真理子、石田衣良、山田風太郎の三作品。 特にトリを飾る山田作品は、前半どぎつめエロス、後半マンガチックで笑える。 石田衣良作品は思わず同じ体験をしてみたいというエロ願望を抱かせてくれ、小池作品は大人のエロスの世界を垣間見ることで、このアンソロジーのトップにふさわしい第一の部屋。 他のはさして印象は薄かった。野坂昭如はなんだかよくわからんままに読み終わってた(; ꒪ㅿ꒪) |
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タイトルからして、工務店を舞台に繰り広げられるトラブルに善吉爺さんが飛び回る…と思いきや、秋山家の人々に降りかかる困難に善吉爺さんが胸のすくような解決をもたらす。前半はそういう展開で、別に善吉爺さんが大工である必要は…と、タイトルにやや違和感を感じる。
後半は秋山家の主・史親が自宅の火災で亡くなった真相がもたらされ、終わりよければ全て…の読後感。 30年以上前に亡くなった私の祖父も大工をしていて、昔を思い出して最後はホロッとする場面もあった。どことなく「静おばあちゃん」の男版といったところも。 |
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自殺、自殺、自殺。これほどまでに「自殺」という活字が登場する小説もそうないのではと思う。ヤクザが参上なさって、なんとも虚しさを感じた読後感。
でもモアレ縞などの印刷に関する薀蓄や、謎の解明に奔走する様子など、真保さんらしさは出ていたので安心感はあった。でもあまりヤクザは前面に出てほしくなかったなあ… |
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犬を擬人化したお話よりも。犬そのものというよりは「犬」の文字がついた所での青春ものよりも。ちょっとエッチなバター犬?が登場するお話よりも。彼女に振られ犬に見つめられる悩みをもった男のお話よりも。パピーウォーカーをテーマにした横関犬さんの作品が最も「感動」というものをもたらしてくれたようです。犬好きにとっては「感動」をもたらしてくれる物語を期待したけど、やや物足りなさの残るアンソロジーではありました。これなら先日読んだ「猫は見ていた」の方がずっと心をうつ内容でした。
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懐かしの昭和歌謡を題材にした短編集。ではあるが、舞台はほぼ現代。その辺に違和感を感じたが、言える事は昭和も平成も(おそらく次の時代も)男と女の愛憎は変わらないということ。どの章もやや同じような男女が出てくるような感じがしたが、それぞれの曲を思い浮かべながら読むとしっくりハマっていることに気がついた。
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なるほどなるほど。要は大ドンデン返しの結末ということで、これが普通の小説なら何ということもないが、Facebookによる往復書簡型式になっているのが雰囲気を出しているといえます。初めは和やかなのに、半分を過ぎたころから何やら不穏な空気になるのがかえって心地よささえ覚える。そして最後は…
でも巷でいわれているほどの衝撃度はなかったなあ… |
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昨今の猫ブームに乗っかって、気鋭の作家陣によるアンソロジーがお目見え。猫好きであるか否かにかかわらず、ジ〜ンとくるものや笑えるものまで、7編が取り揃えられている。
個人的には猫派ではないけど、胸にグッとくるものが好みなので、湊かなえ「マロンの話」、柚月裕子「泣く猫」、井上荒野「凶暴な気分」がベスト3。 巻末の澤田瞳子による猫小説紹介も必読。漱石先生のあの名作もいいけど、現代の猫モノも(ブームがどうのは置いといて)傑作が多いですね。 |
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確かに前2作と比較すると、普通のミステリに近いものになっているようです。”長江色”は残しながらも、リアリティーが希薄かなと。
ただ、表題作は爽快感さえ感じるというか、さすがは”禁止”シリーズ、一番際立つ内容でした。 ところで”禁止”シリーズ、次回作はあるのでしょうか? |
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これまでの骨太な作品から一転、軽めの短編で楽しませてもらいました。涼子と部下・貴山のコンビによる謎の解明。ほとんどIQ140の貴山の手柄によるところが多いようですが、どこか必殺シリーズを連想させるところもあって、気楽に読める作品です。
ところで、気になったのはこのタイトル。 「~的にあり得ない」というのは、アダム・ファウアーのベストセラー「数学的にありえない」「心理学的にありえない」を意識したものなのでしょうか?? |
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読後感、最悪。
こき下ろされている理由、わかる気がする。 でもね。改めて構成というか、全体の流れを見てみると、 よく練られてるなという感想はあります。 いろいろ意見はあろうけど、そんな酷いレベルではないと。 これが現実だったら…と置きかえてみると背筋が凍りついて凍死寸前\(◎o◎)/! |
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日本人刑事と韓国人女性刑事のコンビが繰り広げるアクション、というとカッコイイけど、前半はお互いを嫌い合うばかり、セリフもイヤな感じしか残らず、やや冗長も感じさせる。後半はそんな嫌い合うコンビがそれでも協力しあうように。なぜ??と思わせられることも。
全体的に軽くて(これが著者の特徴でもあるが)、表面的、薄っぺらさも感じさせられた。(ももクロや少女時代が出てきた時には正直ドン引きした) でも後半のスリリングさはよかったです。 この軽さは著者でないと味わえないんでしょうね。 |
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ラノベばりの表紙を見た時はどうしたものかと思ったが、そこはさすがの真保作品。しっかりとしたプロットで読ませてくれます。ここでも警察のウラ側が見え隠れし、実際にもありうるのではと憤りさえ感じさせるリアルさ。やはり社会派ミステリはこうでなくては。しかしまぁ、たった1日でこれだけめまぐるしく事件の真相に向けて動けるとは!
余談ながら、これが警察メインではなく、アイドル・キリモエの目線だったらどんな感じになったか?スピンオフも期待して読んでみたくなりました。 |
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田舎町の家々の壁に絵を描き続ける男。
なぜ描き続けるのか?それを章を追うごとに時を遡る形で明らかにされていく、事件が起こる訳ではないのでノンミステリーと御本人もおっしゃっていますが、何とも不幸な一人の男の物語です。貫井さんの小説によくあるような、ある意味救いようのない転落人生を描いた読後感のスッキリしない不幸小説といえます。 |
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デトロイト市の財政破綻により閉鎖されそうになったデトロイト美術館を救った一市民。実話を元に描かれたハートウォーミングな小品。短い小説なので概略しかわからないが、できればデトロイト市が財政破綻に至った経緯、デトロイト美術館の歴史を掘り下げた物語だと、読みごたえのある作品になったと思われます。
でもこれはこれで美術館を救った一市民にまつわるエピソードから、あぁ救済に動いたのはそういう理由だったのかがわかり、ハートウォーミングさに花を添えてくれています。 |
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「戦場のコックたち」や「オーブランの少女」と読んできた後に、本作を読むとかなりイメージが違うことに気がつく。
女子高生が主人公だということもあるけど、軽いというか少女マンガの世界に入り込んだような印象を受けた。 主人公の”ネギ”や探偵役ともいえる”八女君”などはイキイキとしたキャラで好感が持て、ストーリーはまとまっているのでその辺はGood Job! 新興宗教団体と高校生たちが立ち向かうなど、荒唐無稽でマンガチックではあるけれど、最後はきちんと収束されていると思います。 でもやはり、著者のメリットは「戦場の~」や「オーブラン~」のような作品でこそ生かされると思うので、今後はその路線でお願いしたいのですが... |
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「殺意の産声」から文庫化にあたって「転生」に改題。どちらでもしっくりくる内容。
読んでいて、女性作家の作品?と錯覚するほど女性の立場に立ったようなストーリー。(女性読者が読んでどう思うかはわからないけど)それほど著者は女性の心を描きたかったのかな? 最近女性的な内容の作品が多いような気もする。ハートフルとか純文学ミステリとか名付けられているのは、この辺から来ているのかな? でもなんだか最初から最後まで2時間ドラマにもってこいな内容なのが気になった(いいか悪いかは別として)。 |
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確かに前作「鷲は舞い降りた」で死んだと思われたシュタイナ中佐が、実は生きていて囚われの身になっていた、というのはムリヤリ感はあるけど、その後デヴリンを中心に繰り広げられるシュタイナ救出劇はなかなか読み応えあります。
ちょっとしたドンパチもあるし、デヴリンの格好良さが際立っている”続編”だと思います。 ヒギンズがもう少し若ければ、さらなる続編も期待できるんですけど... |
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海外の都市5ヶ所を舞台にした貫井さん流どんでん返しがつまった短編集。
実際に各所で取材を重ねて書かれた作品集だけに、貫井さん独特の世界が垣間見える。 でもストーリーとしては、仮に設定をそのままに、舞台を日本国内に置き換えても成り立ってしまうような印象を受けた。要はそれぞれのお国柄が希薄のような。 むしろ、取材旅行記として書かれた「あとがき」の方が面白かったかも。 |
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