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ジャム さんのレビュー一覧

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レビュー数259

全259件 181~200 10/13ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.79:
(7pt)

“文学少女”と繋がれた愚者(フール)の感想

文学少女第3作の主題は武者小路実篤の「友情」!いつもクールな芥川君の衝撃の過去が明かされますが、特に最後の文化祭での劇の遠子が芥川のみならず心葉の過去の鎖をも断ち切った長口上にはしびれましたね!というか、ラストである事実が明らかにされていたので次作以降これがどうなっていくのかも楽しみです!
“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
No.78:
(7pt)

“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)の感想

文学少女シリーズ第2弾は、文芸部に届いた謎の数字の手紙を文学少女遠子と心葉が追うと、幽霊のような少女が現れて!本作はエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を主題としており、ミステリというよりある男女の切ない恋物語といった感が強かったですね!
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
No.77:
(7pt)

掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南の感想

第38回メフィスト賞受賞作。時代小説と怪談小説の見事な融合。浪人平松左門と青年剣士甚十郎のでこぼこコンビが良い。京極小説とは違った形での新たな時代ミステリの誕生!
掘割で笑う女<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)
No.76:
(7pt)

犬はどこだの感想

ハードボイルド探偵ものと紹介されていたが、中身は本格ミステリの魅力が満載。殺人が起こらずにこのクオリティのものが書けるのは米澤さんだけ!
犬はどこだ (創元推理文庫)
米澤穂信犬はどこだ についてのレビュー
No.75: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

蝶々殺人事件の感想

表題作「蝶々殺人事件」は、前にこのメイントリックは他の横溝作品で読んでいたので大して驚けなかったのが少々残念でしたが(自分的にはぎりぎりフェアです(笑))、他にもアリバイトリックやら暗号やら魅力的な謎が緻密に張られた伏線で読者に堂々と挑戦していたので自分的には満足な1冊でした!由利先生&三津木コンビも金田一とは違った意味で良かったし(笑)あと、短編2作も初期の横溝を想わせる怪奇幻想趣味が横溢していて良かったです!
蝶々殺人事件 (角川文庫)
横溝正史蝶々殺人事件 についてのレビュー
No.74: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻惑の死と使途の感想

マジックと森ミステリィの見事な融合!
幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC (講談社文庫)
森博嗣幻惑の死と使途 についてのレビュー
No.73: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

水魑の如き沈むものの感想

待望の刀城言耶シリーズ最新長編!今回は、湖の船という「密室」で起こった神男殺人とその後も矢継ぎ早に発生する神男連続殺人に挑む!相変わらず二転三転する真相、そして解明されないホラー部分などシリーズの魅力を十分に堪能できた。ただ、これまでに比べると結末があっさりしぎていて物足りなさは残ったかなあ。とはいえ、これまでで最長ページ数にも関わらずややこしい部分がほとんどなく流れるように一気に読めたのは良かった。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫)
三津田信三水魑の如き沈むもの についてのレビュー
No.72: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シャドウの感想

小学5年生の凰介は、母を病気で亡くして父洋一郎と二人暮らしに。父との幸せな生活を願う凰介だったが、父の友人の妻で幼馴染の母が突然自殺し、さらにはその幼馴染の少女亜紀までが交通事故に遭ってしまい・・・。 「向日葵」ほどの衝撃はなかったものの、細部まで緻密に練られたミステリ的なプロットが導く先がこの「救いの物語」をより強固なものにして行き、「親子の再生」へとつながっていく様は道尾さんならではで「さすが」と思いました!
シャドウ (創元推理文庫)
道尾秀介シャドウ についてのレビュー
No.71:
(7pt)

パラダイス・クローズドの感想

第37回メフィスト賞受賞作。双子の兄弟のキャラと水槽蘊蓄、そして密室トリックが良かった。「本格ミステリに対する挑発」も浦賀とは別の意味で良し。
パラダイス・クローズド THANATOS (講談社文庫)
汀こるものパラダイス・クローズド についてのレビュー
No.70:
(7pt)

幻惑密室の感想

西澤さんらしいSF設定のミステリーの秀作!神麻嗣子、能解警部とタイプの違う二人の女性に囲まれる保科匡緒が羨ましい(笑)
幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)
西澤保彦幻惑密室 についてのレビュー
No.69: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大誘拐の感想

後に「虹の童子」と呼ばれる3悪党が狙うは、紀州随一の富豪にして82歳の女史柳川とし刀自。首尾よく彼女を誘拐し、身代金5千万を要求するもこれに刀自が憤慨。「100億や。それ以上はびた1文もまけられへん」と金額の釣り上げを申し出るばかりでなく、はては3人を逆に手玉にとりテレビ局を利用した一大事件へと自ら主導していく!週刊文春過去30年間のベスト1にも選ばれ今なお色褪せることないユーモアミステリの大傑作!年の功は亀の功といいますが、このおばあちゃんただじゃ死にません!(笑)
大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)
天藤真大誘拐 についてのレビュー
No.68: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

富豪刑事の感想

金の力を使い事件を解決に導く「富豪刑事」神戸大助の縦横無尽な活躍を描く短編集!深キョン主演のドラマを先に観ていたので、トリックのネタはわかってしまい残念だったけれど、本当の「大富豪」である大助の父喜久右衛門さんはドラマの脚色でああいうキャラなのかと思っていたら既に原作でああだったのは良かった(笑)大助も金銭感覚こそ富豪のそれだったけれど、性格的には好青年だったのも吉。4編の中では、小説ならではの同時視点による仕掛けが炸裂した「富豪刑事のスティング」が一番好み。
富豪刑事 (新潮文庫)
筒井康隆富豪刑事 についてのレビュー
No.67: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

モノレールねこの感想

それぞれがなくしたものを抱えながらも、前向きに生きていこうとする人々を描いた心温まる8つの短編たち。特にお気に入りは、デブ猫宅配便がつなぐサトルとタカキの交流を描いた表題作の「モノレールねこ」、ちょっと不思議な偽装結婚がテーマの「シンデレラのお城」、死んだ娘が1年おきに同じホテルの同じ部屋に現れる「セイムタイム・ネクストイヤー」、ザリガニのバルタンが家族を守る「バルタン最期の日」。やっぱり、加納さんの優しい世界はすっと胸に入ってきて癒されます。
モノレールねこ (文春文庫)
加納朋子モノレールねこ についてのレビュー
No.66:
(7pt)

双月城の惨劇の感想

密室、双子、名探偵対決など古典本格の面白さがギュッと詰まっている傑作!
双月城の惨劇 (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)
加賀美雅之双月城の惨劇 についてのレビュー
No.65:
(7pt)

浦賀和宏殺人事件の感想

小説界の裏事情?に迫った問題作!密室本として刊行されただけあって、浦賀ならではの鬼畜トリックが炸裂!
浦賀和宏殺人事件 (講談社ノベルス)
浦賀和宏浦賀和宏殺人事件 についてのレビュー
No.64:
(7pt)

黒祠の島の感想

ファンタジー&ホラーの分野で活躍する小野不由美、初の本格ミステリ。孤島での殺人といい、雰囲気といい、ホラー的な感じが面白かった。
山本小夜子さんによる漫画版もおすすめ!
黒祠の島 (ノン・ノベル)
小野不由美黒祠の島 についてのレビュー
No.63:
(7pt)

七度狐の感想

語を知らない自分でも十二分以上に愉しめた。解説で霞さんが言及されていた通り、「落語」と「本格ミステリ」は似ているなあと思いました。見立て殺人と名作落語「七度狐」、閉鎖的な村社会と落語の世襲制などなど落語とミステリが見事にリンクした傑作!落語って面白い!
七度狐 (創元推理文庫)
大倉崇裕七度狐 についてのレビュー
No.62: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

江神二郎の洞察の感想

アリス入部からマリア入部までの1年を描いた江神シリーズ初短編集!今年の締めに相応しい上質でロジカルな本格ミステリ短編集の玉手箱でした!特に切ない青春の味がする「桜川オフィーリア」、EMCの面々の推理合戦が楽しい「四分間では短すぎる」、そしてモチが執筆した犯人当てを大晦日にアリスが解いていくとその作品が本格ミステリの根本的な問題を孕んでいると江神さんに指摘される書下ろしの「除夜を歩く」の3編が印象深かったです!
江神二郎の洞察 (創元推理文庫)
有栖川有栖江神二郎の洞察 についてのレビュー
No.61:
(7pt)

三毛猫ホームズの推理の感想

人気シリーズ「三毛猫ホームズ」第1弾!片山刑事の恋愛はもちろんのこと、密室トリック、意外な犯人と推理部分としての魅力も一級品の傑作!
三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))
赤川次郎三毛猫ホームズの推理 についてのレビュー
No.60:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗っての感想

浜村渚シリーズ、待望の最新作!やっぱり、このシリーズ面白いです!今回も「モンキー・ホール・クイズショウ」から始まり、折り紙テロリストとの対決、「事情だらけの病院」、そしてなんといっても真骨頂は本邦初のミュージカル数学小説「オペラ座の未知数」!渚が歌って踊って「方程式」を解く姿が楽しいです!ストーリー的にもまさかの展開が最後に待ち受けていますし、これからも渚と共に数学を楽しんでいきたいですね!また、解説のモトエ恵介さんによる漫画版も近く連載開始とのことでそちらも楽しみです!あとは、アニメ化されればなあ(笑)
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)