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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数121

全121件 21~40 2/7ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.101: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

いつまでもショパンの感想

このシリーズもはやミステリーにする必要があるのでしょうか?
読後の率直な感想です。
ポーランドを舞台に凄惨なテロパートとショパンコンクールでの音楽演奏パートでの対比が非常に美しく描かれています。
演奏の描写は実際に音が聞こえてくる錯覚を起こすほど疾走感に溢れています。
読みやすい良作ですが、
むしろミステリー要素なしの方が感動が大きかったのではと思ってしまいました。
読後ショパンの曲を何曲かを聴きました。
いつまでもショパン (宝島社文庫)
中山七里いつまでもショパン についてのレビュー
No.100: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

悪果の感想

堀内・伊達シリーズの第一弾。
大阪府警のマル暴担の悪徳刑事のお話。
ヤクザ顔負けの非合法なシノギのやりとりや女にだらしない姿などキャラ設定は文句なしの主人公。
ただ殺人事件が起こるまでが長くてそこまでがものすごく読むのに時間がかかってしまいました。
殺人事件発生後からは一気読み。
登場人物の複雑な人間関係の把握に時間が少しかかりましたが面白かったです。
序盤がすっきりしていればもっと好みでした。
続編も読みたいと思います。
悪果
黒川博行悪果 についてのレビュー
No.99: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

夜のピクニックの感想

青春小説として読みやすく更に構成も上手いので高評価も納得の作品です。
24時間の歩行祭という設定は面白く、
なんとなく懐かしい感覚を思い出したりしながら楽しめました。
ただ登場人物全員に現実感が少し乏しく、
所々ラノベか少女漫画の原作を読んでいるような感覚になってしまいました。
夜のピクニック (新潮文庫)
恩田陸夜のピクニック についてのレビュー
No.98: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

スロウハイツの神様の感想

大絶賛!!
…とまではいかないものの割と楽しめました。
ただ物語の大半を占める登場人物たちの群像劇が少し長すぎるうえ、
極端な個性のキャラクターが多くどの人物にもいまいち感情移入できませんでした。
最終章が無ければ酷い感想を書いていたかもしれません。

▼以下、ネタバレ感想
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スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
辻村深月スロウハイツの神様 についてのレビュー
No.97: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

闇に香る嘘の感想

序盤に若干の読みにくさはあるものの、かなりの良作だと思います。
主人公が全盲という特殊な状況下において、
動きの描写が非常に丁寧に描かれており見えないという恐怖感が伝わってきます。
派手さは無いものの構成が緻密でラストこそ全貌が少し読めてしまいましたが、
至るところに張られた伏線回収は見事です。
江戸川乱歩賞受賞も納得の作品だと思います。
闇に香る嘘 (講談社文庫)
下村敦史闇に香る嘘 についてのレビュー
No.96:
(7pt)

破門の感想

疫病神シリーズの第五弾。
桑原と二宮の凸凹コンビの軽快なやり取りは健在で相変わらず楽しめます。
直木賞受賞作なのですが単体作品ではなくてシリーズとして読まないと、
登場人物の魅力が半減してしまうと思いました。
ストーリーそのものよりも主人公二人のやり取りを楽しむ作品だと思っています。
破門 (単行本)
黒川博行破門 についてのレビュー
No.95:
(7pt)

銀翼のイカロスの感想

半沢直樹シリーズの第四弾。
相変わらず面白いです。
ただ今回はモデルが露骨すぎることが少し気になってしまいました。
シリアスな展開も非常に読みやすく描かれており楽しめました。
ただどうしても展開がパターン化されているため、
もう一捻りあれば尚うれしいなぁなんて思ってしまいました。
銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸潤銀翼のイカロス についてのレビュー
No.94:
(7pt)

インデックスの感想

姫川玲子シリーズのファンであるならばぜひ読んでほしい一冊です。
正直ドラマ版ありきの作品となっていることは否めませんが、
本編の後日談及びサイドストーリーは姫川玲子好きには思わずにんまりしてしまうシーン多数です。
次回作を楽しみに待っています。
インデックス (光文社文庫)
誉田哲也インデックス についてのレビュー
No.93: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

満願の感想

同作家の短編集『儚い羊たちの祝宴』のテイストを持った短編集です。
正直、儚い羊たち~程のゾクりとするような作品はなかったのですが、
収録作6作品とも全て読みやすく丁寧なつくりで楽しめました。
満願 (新潮文庫)
米澤穂信満願 についてのレビュー
No.92:
(7pt)

暗礁の感想

軽快な文章は相変わらず読みやすく、桑原と二宮のやりとりだけで十分楽しめます。
ただし本編は登場人物が多く人物相関に時間がかかってしまい、
無駄に話が長い印象を受けてしまいました。
一気読みするよりものんびり楽しみながら読むのには丁度良いと思いました。
暗礁〈上〉 (幻冬舎文庫)
黒川博行暗礁 についてのレビュー
No.91:
(8pt)

自覚 隠蔽捜査5.5の感想

隠蔽捜査シリーズのスピンオフ第二弾。
相変わらず読みやすく面白いです。
警察関係者に限らず社会人経験が長くなればなるほど反比例するかのように、
様々なしがらみにしばられて当たり前のことが当たり前にできなくなっていきます。
だからこそ当たり前のことを最短ルートで且つ最適解を選択できる竜崎伸也というキャラクターに私は魅了されてしまうのでしょう。
今回はスピンオフなので他視点から竜崎伸也を見ることになりますが、
この方がよりリアルに竜崎の凄さを感じることができると思います。
更にいつの間にか戸高が竜崎に匹敵する主役級のキャラクターに育ってきており今後の作品も楽しみになりました。
自覚: 隠蔽捜査5.5 (新潮文庫)
今野敏自覚 隠蔽捜査5.5 についてのレビュー
No.90: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

後妻業の感想

登場人物のほとんどが強欲で良い人物がほとんどいない倒叙物のノワールサスペンスですが、
会話のテンポが良く非常に読みやすくて面白かったです。
終盤まで小夜子、柏木、本多と一癖も二癖もある主人公格のやりとりは読み応え十分だったのですが…
終盤からラストが雑な感じがしてしまい私の好みではありませんでした。
とはいえ充分にオススメに値する良作だと思います。
後妻業 (文春文庫)
黒川博行後妻業 についてのレビュー
No.89: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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邂逅の森の感想

良質の文学作品に出会えたことに感謝です。
序盤こそ馴染みのない東北弁のため若干読みにくさはありましたが、
中盤以降は壮絶な物語に思いっきり引き込まれていきました。
主人公の富治はもちろんのことわきを固める登場人物にも魅力たっぷりです。
特に終盤二人の女性が散らす静かな闘いとラストの富治の闘いは壮絶そのものです。
舞台となった時代が人々にとって幸せだったのかは正直わかりませんが、
無味乾燥した現代を何となしに生活している私なんかにとって、
生きることの喜びを教えてくれる素敵な一冊でした。
邂逅の森 (文春文庫)
熊谷達也邂逅の森 についてのレビュー
No.88:
(8pt)

本日は、お日柄もよくの感想

言葉の持つ力を堪能できるハートフルストーリー。
わかりやすいキャラ設定に読みやすい文章は非常に好感が持てます。
一見軽いだけの話かと思いきや、所々に散りばめられた名言の数々。
現実の話をモチーフにして話は進みますが、
完全にオリジナルストーリーの方が個人的には好きです。

『三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。』
帯にもなっているこのセリフ。
胸の奥が熱くなりました。
本日は、お日柄もよく
原田マハ本日は、お日柄もよく についてのレビュー
No.87:
(7pt)

ローカル線で行こう!の感想

赤字企業の逆転物語は内容こそ違うものの、
どうしても似たような展開構成となってしまうのは致し方ないのでしょう。
本作品もストーリー展開が読めてしまい、
多少のミステリー風の味付けはあったものの、
何となくどこかで読んだストーリーみたいな読後感でした。
読みやすくて面白い話なのですが…。
ローカル線で行こう! (講談社文庫)
真保裕一ローカル線で行こう! についてのレビュー
No.86:
(8pt)

キネマの神様の感想

原田マハさんの作品は『楽園のカンヴァス』に続いて二作品目です。
本当に優しい文章を書かれる作家さんですね。
正直楽園のカンヴァス程の驚きはありませんでした。
しかし負けず劣らずの余韻を読後に与えてくれる素敵な作品です。
予定調和ともとれる展開は物足りなく感じる方も中にはいると思います。
個人的にはその展開こそが読者に安心感を与えてくれていると思いました。
映画にそれほど興味はなかったのですが、
ちょっと映画館に行きたい気分になれるハートフルストーリーでした。
キネマの神様 (文春文庫)
原田マハキネマの神様 についてのレビュー
No.85:
(8pt)

宰領 隠蔽捜査5の感想

隠蔽捜査シリーズの第五弾。
シリーズを読んでいればおそらくおおよその展開と結末は読めると思います。
ただそれがつまらないかと言えば全くそういうわけではありません。
前作こそは若干詰め込みすぎ感があったのですが、
今作は展開といい伏線回収といい非常に満足できます。
それ以上にあとがきでも書かれているのですが水戸黄門的な魅力が竜崎伸也という主人公には秘められているので、
予定調和でありながら安定感抜群の心地よさが感じられます。
宰領: 隠蔽捜査5
今野敏宰領 隠蔽捜査5 についてのレビュー
No.84:
(7pt)

転迷 隠蔽捜査4の感想

シリーズの4作目で相変わらず面白いです。
もはやミステリーでもサスペンスでも無く、
主人公竜崎伸也の痛快エンタメ小説です。
ファンであればとりあえず読んで損は無いと思います。
転迷: 隠蔽捜査4 (新潮文庫)
今野敏転迷 隠蔽捜査4 についてのレビュー
No.83:
(7pt)

初陣 隠蔽捜査3.5の感想

隠蔽捜査シリーズのスピンオフ短編集。
シリーズの良き脇役、伊丹刑事部長視点の隠蔽捜査です。
3の疑心まで読んでいることが前提ですが、楽しめると思います。
相変わらずの竜崎にほっこりしつつ、シリーズを読んでいればにんまりするシーンもあり。
箸休め的な内容ですが、シリーズのファンであれば読むべきだと思います。
初陣: 隠蔽捜査3.5 (新潮文庫)
今野敏初陣 隠蔽捜査3.5 についてのレビュー
No.82:
(7pt)

サヴァイヴの感想

サクリファイスシリーズのスピンオフ的なアナザーストーリー集。
ミステリー要素はほとんどありませんが、前二作を読んでいるのであれば楽しめると思います。
さくさくと読めるうえ一話一話のクオリティも高く面白いです。
キアズマも読みたいと思います。
サヴァイヴ
近藤史恵サヴァイヴ についてのレビュー