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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数103

全103件 41~60 3/6ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.63: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

リカーシブルの感想

不思議な読後感と呼べば良いのでしょうか?
作品の中に散りばめられた小さな謎や疑問点が、ラストで解けていくさまは非常に上質なミステリー作品なのですが…。
その肝心の謎や疑問点がオカルト的な要素を含んでいたこともあって、物語にいまいち引き込まれませんでした。
そのため綺麗に収束させたラストの魅力を半減させてしまう読み方になってしまい少し後悔しました。
読後に感じるほろ苦い感覚は他の米澤作品に通じるものがあり個人的には好きです。
リカーシブル (新潮文庫)
米澤穂信リカーシブル についてのレビュー
No.62:
(6pt)

ブルーマーダーの感想

姫川シリーズの6作目。
読み物としての水準はシリーズ通じて高いので間違いはありませんが、
新しい驚きは姫川と菊田の関係ぐらいで、
物語としての奥行は前作の『インビジブルレイン』や1作目の『ストロベリーナイト』の方が好みです。
作者のガンテツへの愛情をふんだんに感じるのでシリーズのファンは必読ですが、
シリーズを読んだことがなければいまいちかもしれません。
ブルーマーダー (光文社文庫)
誉田哲也ブルーマーダー についてのレビュー
No.61:
(6pt)

ハゲタカの感想

モデルとなる人物や企業が多数登場するのでそこそこのとっつきやすさはあるものの、
注釈なしで経済の専門用語連発に序盤苦しみました。
物語自体は悪くないと思いますが、個人的には完全なるフィクションの方が好みなので、
主人公は魅力的だからこそ実際の事件のオマージュではなくてオリジナルストーリーで読みたかったです。
ハゲタカ〈上〉
真山仁ハゲタカ についてのレビュー
No.60: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

不夜城の感想

ハードボイルド作品の有名作を遅まきながら読了。
全編に渡っての緊張感は伝わるのですが、登場人物に感情移入ができなくて…。
中国マフィア同士の裏社会という設定は面白くないわけではありません。
舞台も歌舞伎町とむしろ大好きなのですが…。
好みの問題でしょうか?少し過大評価な気がしました。
不夜城 (角川文庫)
馳星周不夜城 についてのレビュー
No.59: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

Zの悲劇の感想

ドルリー・レーン悲劇四部作の第三弾。
X、Yに比べて評価の低い本作ですが、ラストの畳み掛ける様な消去法推理の美しさは個人的には『Yの悲劇』より好きです。
ただしペイシェンスの一人称語りが読みづらいうえ感情移入しにくいため、
いまいちストーリーが頭に入ってきませんでした。
そのために完璧に計算されたロジックの魅力が半減してしまい堪能しきれなかったことが残念です。
Zの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンZの悲劇 についてのレビュー
No.58: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

天使の囀りの感想

好みの問題なのですがグロテスクすぎてなかなか読み進められませんでした。
映像無しの文字だけでこれだけ気持ちの悪い描写を描ける文章力には脱帽ですが、
いかんせんグロ系が苦手なために良くできたストーリーもいまいち頭に入ってこず…。
すみません。
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志祐介天使の囀り についてのレビュー
No.57:
(6pt)

Nのためにの感想

テレビドラマを見てから読んだので、イメージがわきやすく読みやすかったです。
ドラマが非常にうまく作られていたことに読み終わってから気づきました。
神の視点と表現された手法は面白い作りだと思いますが、ストーリーにもうひとひねり欲しかったというのは欲張りすぎでしょうか?
Nのために (双葉文庫)
湊かなえNのために についてのレビュー
No.56: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

Yの悲劇の感想

傑作と名高い作品なのですが…。
フェアな文章はさすがですが、正直無理がありすぎかと…。
個人的な好みで言えばXの方が好きです。
とはいえ解答編での伏線回収とロジックは見事なうえ、ラストの衝撃は素晴らしいものがありました。
Yの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンYの悲劇 についてのレビュー
No.55: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ななつのこの感想

日常の謎を描いた有名作品で、遅まきながら読了。
ほのぼのとした世界観は心地よいのですが、少し物足りない印象。
連作の繋げ方も想定内というか予定調和の気がしました。
好みの問題かもしれません。
ななつのこ (創元推理文庫)
加納朋子ななつのこ についてのレビュー
No.54:
(4pt)

人格転移の殺人の感想

舞台設定・装置の発想は凄いと思います。
ネタバレを避けるために意図的なのかもしれませんが、
人物の名前の把握がしにくく読みにくいため本編にのめりこめなくて正直残念でした。
人格転移の殺人 (講談社文庫)
西澤保彦人格転移の殺人 についてのレビュー
No.53:
(6pt)

クロスファイアの感想

スリリングな展開の中人物描写が非常によく描かれているので、長いですが楽しく読めました。
鳩笛草を読んでいれば違った感想になったかもしれませんが、勉強不足で先にこちらを読んでしまいました。
あとがき読んで失敗に気づきました…。
それでも十分に楽しめただけに少しもったいなかったです。
クロスファイア(上) (光文社文庫)
宮部みゆきクロスファイア についてのレビュー
No.52: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

冷たい校舎の時は止まるの感想

青春群像劇の中にミステリー要素を仕込ませた作品と言う感じでしょうか。
登場人物それぞれに非常に細かな設定があり、またそれが物凄く丁寧に描かれています。
ページ数が多いですが読みやすかったです。
ただ丁寧に描かれ過ぎているために、むしろミステリー要素が無い完全な青春群像劇でも良かったのかなと思ってしまいました。

▼以下、ネタバレ感想
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冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村深月冷たい校舎の時は止まる についてのレビュー
No.51:
(6pt)

贖罪の感想

面白くないわけではないですが、『告白』と『少女』を読んだ後だと正直インパクトに欠ける印象です。
『告白』と同じく複数人のモノローグ形式で話が進んでいきます。
それぞれの話は面白いのですが今回はつなげ方に無理があるため全体的にぼやけた感じが最後に残ってしまいました。
展開のパターンが似ていると読み手のハードルがかなり上がってしまうので、
『告白』を読む前にこの作品を読んでいれば感想は全く違ったものになったかもしれません。
贖罪 (双葉文庫)
湊かなえ贖罪 についてのレビュー
No.50:
(6pt)

手紙の感想

家族が犯罪者という現実に起こりうる問題がテーマなので、
教育の中で読ませる作品としては最上級だと思います。
ただし物語としてみた時、泣かせようとしすぎな印象を受けてしまい少しラストはチープに感じてしまいました。
悪い作品ではないですが、世間の高評価ほどの感動は得られませんでした。
手紙 (文春文庫)
東野圭吾手紙 についてのレビュー
No.49: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

火車の感想

大ヒット作品だけに高水準の良い作品だと思います。
かなり昔の作品ながらカード破産の話題など現在でも充分起こりうる問題なので違和感なく読めました。
特に登場人物の微妙な心理描写は読み応え十分です。
ただやはり話が長すぎると思います。
似た展開が多いので本編に影響を与えない程度にエピソードのいくつかを無くしても良かったような気がします。
中だるみをしてしまったため面白かったものの少し評価を下げました。
火車 (新潮文庫)
宮部みゆき火車 についてのレビュー
No.48:
(6pt)

海賊とよばれた男の感想

話題作なので楽しみにしていたのですが…ごく普通のノンフィクション物語です。
題材が素晴らしく魅力ある人物なので、描き方が少しもったいない気がしました。
面白くないわけではないのですが…。
けっして今風の主人公ではない人物をクローズアップした作者の慧眼はお見事です。
海賊とよばれた男 上
百田尚樹海賊とよばれた男 についてのレビュー
No.47:
(6pt)

チョコレートゲームの感想

読みやすい作品だと思います。
丁寧に張られた伏線とプロットづくりは非常に上手いです。
が…取り立てて衝撃を受けることもなく、
ごく普通の作品と言えるのではないでしょうか?
チョコレートゲーム 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人チョコレートゲーム についてのレビュー
No.46:
(4pt)

ナニワ・モンスターの感想

現実にあったいくつかの事件をモチーフに海堂ワールドのキャラが動く回る作品ですが…。
複数の事件を無理に繋げたためどの話がメインなのかブレていて読みにくかったです。
海堂作品の多くは官僚批判を中心にメッセージを持たせた作品が多いですが、
少ししつこい気がするため読んでてしんどかったです。
ナニワ・モンスター
海堂尊ナニワ・モンスター についてのレビュー

No.45:

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.45: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

螢の感想

面白い試みの作品です。
クローズドサークル物で全体の作りはフェアなので好感が持てますが、
真相にたどり着くまでのストーリーにいまいち抑揚がないため中だるみしてしまいました。
高評価だったので期待していたのですが、正直好みではありませんでした。
螢 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.44:
(5pt)

夏と花火と私の死体の感想

乙一デビュー作にて評価の高い作品だったので期待していたのですが、正直期待外れでした。
死体の一人称語りのアイデアは斬新ですが・・・
それだけの作品という感じです。
16歳でこれだけの文章を書ける才能は驚きです。
夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一夏と花火と私の死体 についてのレビュー