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タッキー さんのレビュー一覧

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レビュー数61

全61件 21~40 2/4ページ

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No.41: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最近珍しい正統派ミステリー

いわゆる正統派ミステリーを堪能しました。内容はやや地味ではありますが、最近多い恋愛要素、サスペンス要素など一切なく、謎に対して一歩ずつ核心に迫っていき、終わってみれば伏線も回収されて、至ってシンプルでなるほど!と納得させられるミステリー。でも、評価が高いミステリーというのは分かる一方で、そこまでかなぁ?と思ってしまうのも、最近、奇抜さや驚きを求めるものが多く、この手の地道なミステリーが少なくなっているからかも、と皮肉にも思えてしまいました。
メインテーマは殺人 (創元推理文庫)
No.40: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

『生きる』希望を与えられる作品

お気に入りの方の感想を見て読みたいと思い読んだ作品。とある理由から1年後に自殺することを決意した元OL。その1年の間にふとしたことがきっかけで、いわゆる児童養護施設のボランティアに。読み易い文体で、結末が気になり久々に一気読み。途中、違和感がありましたが、結末であーそーゆーことかー!と納得。最後は爽やかな終わり方で、『生きる』ということに対する希望を与えられる作品だと思いました。
チェーン・ポイズン (講談社文庫)
本多孝好チェーン・ポイズン についてのレビュー
No.39:
(8pt)

歴史って怖いと思わせる歴史ミステリー

久々の歴史ミステリー!対象は15世紀イギリス。兄エドワード4世の後継者である息子二人を監禁のうえ殺害したとされ、歴史上悪人とされているリチャード3世。本当に彼が二人を殺害したのか?肖像画から疑問をもったグラント警部が歴史上の文献から真相に迫ります。歴史って、何を信じていいのか分からなくなるくらい、よくできた歴史ミステリー!エリザベスとか同名の人がたくさん登場。話を追っかけるのに家系図を何度も見返しながらの読書。苦労しましたが、面白かったですし、ちょっとだけイギリスの歴史に詳しくなり、得した気になりました!
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)
ジョセフィン・テイ時の娘 についてのレビュー
No.38: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鍵は手記

10万ドルの大金を運ぶことになったために、そのお金を狙おうと、同乗した乗船客から追われる羽目に!奇しくもそのお金を巡って殺人事件も発生。このミステリーの鍵は手記。最初から一人称視点で書かれる手記は誰が書いているか分からないために興味がそそられます。その後、誰が書いているかが明かされ、そこから終盤にはサスペンスあり、意外な犯人の指摘と、飽きさせられることのない話でした。大金にはみんな目が眩みます。
ひとりで歩く女 (創元推理文庫)
ヘレン・マクロイひとりで歩く女 についてのレビュー
No.37:
(8pt)

驚きの最終章

今作でも辻村ワールド満開。特に、最終章のひっくり返し方はお見事!全く予想していなかった展開で驚き!なんで友春が河野をこんなにいじってめていたのか、とか、最終章を読めばそれまでの違和感がスッキリ。最後も爽やかな終わり方で読後感も良かったです。
名前探しの放課後(上)
辻村深月名前探しの放課後 についてのレビュー
No.36: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ストーカー恐るべし

ストーカー恐るべし。今回も完全にだまされました。中盤では、ライム、アメリア、トムの3名も登場!その存在感をいかんなく、見せつけました。事件解決後のエンディングのシーンではちょっとした感動も。ケイリーのような歌手が、本当にいればいいなぁと思いました。ナイスな作品でした!
シャドウ・ストーカー
No.35: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

イマジネーションを刺激する壮大なストーリー

月面で5万年前の死体発見!言わずと知れた大ベストセラー。この作者の作品は学生時代に読んだ『終局のエニグマ』以来。同作品が難しい印象で個人的にはとっつきにくかったため、この作品も敬遠していましたが、結果は読んで正解でした!よくこんな作品が想像力だけで書けたなぁと感心することしきり。作者の描いたこの作品を読んでいると、壮大なテーマの下で、宇宙の広大な風景が目に見えるようで、こちらのイマジネーションも膨らみます。人類の謎、宇宙の謎、堪能できました!
星を継ぐもの【新版】 (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン星を継ぐもの についてのレビュー
No.34:
(8pt)

明るい海賊たちの爽快なストーリー

海賊もののワクワクするようなアドベンチャーとミステリーを程よく融合させた作品。ミステリーも面白かったのですが、やはりなんといっても、酒好きで底抜けに明るい海賊たちが実に魅力的。読後感も爽快で、冒険に出掛けたくなりました!生き残った海賊たちで続編に期待したい気がします。
海賊島の殺人 (創元推理文庫)
No.33:
(8pt)

大満足の短編集

短編集ですが、どの作品も怖くて期待通り!お雛様にまつわる『ついてくるもの』は人形だけに怖かったです。ほかにも絵にまつわる『祝儀絵』。古い森にまつわる『八幡藪知らず』と、どの作品もレベルが高かったど思います。
ついてくるもの (講談社ノベルス)
三津田信三ついてくるもの についてのレビュー
No.32:
(8pt)

二人の末永い幸せを

主人公の飛鳥は孤児。育てられていたところのいじめに耐えかね飛び出したところを、青年の祐也に拾われ、そのまま育てられることになり、大人になっていく様を描いた小説。登場人物の感情の描き方がうまいなぁと思いました。主人公の真実を話そうとしない心情がもどかしく、一方で祐也とその親友の史郎、アパートの同僚の厚子 、それぞれの心の動きが絶妙でした。全篇を通してどこか切ない感じがしたのは、主人公の性格からかなぁ。事件とその結末は決してハッピーではないと思いますが、読後感は良かったです。お二人の幸せを願いました。
雪の断章 (創元推理文庫)
佐々木丸美雪の断章 についてのレビュー
No.31:
(8pt)

6歳とは思えない言動

ビブリアの外伝。栞子の娘の扉子が登場。まだ6歳ということらしいのですけど、6歳とは思えない言動。どうもそこが読んでいてしっくりこなかったです。とはいえ、それはどうでもよく、今回も古書とそれにまつわる事件、楽しく読ませていただきました!今回登場した『雪の断章』、以前から気になっていましたので、次読みます!
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)
No.30: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

安定のディーヴァー作品

周りの者を洗脳する犯人VS尋問の天才ダンス。この作品の魅力はダンスの魅力にあると思いますが、中盤から終盤にかけてえっ?えっ!というどんでん返しの連続。みんな悪い人に見えてきます。そのどんでん返しも納得のいく内容で、面白かったです。ダンスの上司のオーヴァービー、よくいる保身家ですが、最後はちょっとだけカッコ良かったです。これも小さなどんでん返し!
スリーピング・ドール
No.29: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

御手洗がかっこよくレオナも魅力的

長かった。なんと980ページ!吸血女を描いた作中作が、すごく良かったです。また、死海の景色がすごくリアルで行ってみたくなる内容で、更に、中東の歴史、ユダヤ人迫害の歴史、エルサレムを巡る歴史がコンパクトですごく興味深く、長かっただけあっていろいろ楽しめました!御手洗の登場以降は一気読み。いつも以上に御手洗がかっこよく感じました。悪人役に仕立てられたレオナも魅力的で大満足のストーリーでした!
アトポス (講談社文庫)
島田荘司アトポス についてのレビュー
No.28: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

家が怖い

とある家に祖母と引っ越して住むことになった中学生の貢太郎。しかし、その家に対して以前見たことがある既視感が。そしてその家にいる貢太郎に、これでもかと怪異が降りかかります。途中まではウーンと思いましたが、ある意外な事実の発覚をきっかけに俄然と面白くなり、終盤は完全にホラー!この話どう落ち着けるのか?という最終盤で意外な事実が!ホラーとミステリーを堪能させられました。
禍家 (光文社文庫)
三津田信三禍家 についてのレビュー
No.27:
(8pt)

初々しい二人

死神女史とガンさんが初めて出会うストーリー。この時は、死神女史はまるで別人のよう。二人にもこんな初々しい時代があったんだと思いました。比奈子刑事がいなくてもストーリーはガッツリと面白かったです。しかし、誰にでも若かりし頃はあるんですねぇ。
パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)
No.26:
(8pt)

次が気になる展開

シリーズ第7弾。冒頭のプロローグがそう繋がるのかっていうエンディング。次につなげていく展開で、連作長編のようになってきました。死神女史の健康が心配。大丈夫でしょうか。
BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
内藤了BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 についてのレビュー
No.25: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

逆転の発想のミステリー

前作に続き斬新な発想のミステリー。今回は予言。通常であれば、予言者は大体まがい物で、それが前提に構築されますが、今作では予言者は本物。これを前提にしたミステリーとなっており、逆転の発想で、そこが斬新でした。また、比留子さんの推理も相変わらず切れ味抜群。このシリーズまだまだ続くようですので、次はどんな手法で楽しませてくれるのか期待します。
魔眼の匣の殺人
今村昌弘魔眼の匣の殺人 についてのレビュー
No.24:
(8pt)

とあるドラマを彷彿

ストーリーは全く違いますが、吉岡里帆主演のドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』が頭に浮かぶ作品。ヒロインの聡美が吉岡里帆に、殺された山川が井浦新に、どうしてもかぶってしまいました。誰からも尊敬されていたケースワーカーが、訪問先で殺害されるという事件が発生。なぜ殺されたのか?生活保護と不正受給をテーマにしており、一見とっつきは悪いのですが、そこは柚月作品。難しいテーマにもかかわらず、読書を引き込む安定の面白さでした!
パレートの誤算 (祥伝社文庫)
柚月裕子パレートの誤算 についてのレビュー
No.23: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

緊迫した展開の連続

ライム対スナイパー。容赦なく証人を消していく犯人との闘いが序盤からテンポよく進んでいきます。スナイパーによる盗聴、爆破など、サックスもライムもピンチになり、緊迫したストーリーですごく良かったです!下巻が更に楽しみ。
ゴースト・スナイパー 上 (文春文庫 テ)
No.22:
(8pt)

痛快な忍者物

時折やってくる『歴史物読みたい病』今回もそんな病に侵されつつ、ブックオフで見つけた一冊。信長の次男の信雄が伊賀に攻め込むという史実を元に、伊賀忍者の生き様というフィクションを加えた歴史物。何よりも銭を愛し、そのためなら平気で人を陥れる伊賀忍者をどこか滑稽に描いた作品。忍者ってめちゃすごい!土遁の術、手裏剣などハットリくんの世界が炸裂し、読んでいて実に痛快です。敵の織田家の面々も個性的。最後の解説は児玉清さん。これまた痛快な解説で、最後まで大満足な一冊でした。
忍びの国
和田竜忍びの国 についてのレビュー