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りーり さんのレビュー一覧
りーりさんのページへレビュー数121件
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腕貫さんの所には食事の時も非番の時も相談が舞い込む、シリーズ第二作。 腕貫さんも宛ら、ユリエちゃんのキャラが良かった。 クオリティも申し分なし、★は7つ |
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密室殺人ゲーム第二章!! ゲーム感覚で殺人を犯す若者たち、残虐思考の最期に見出した答えは・・・。 動機をかなぐり捨てた推理ゲームが帰ってきた! 前作の終わりをちゃんと引き継げてます、すごい。 設定は同じなので新鮮味はやや薄れましたがそれでもなおエキセントリックな狂人たちの戯れ、歌野晶午氏の暗いミステリーやっぱ面白いな。 ★は7つ。 |
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とはクラークの三原則。 「2001年宇宙の旅」は公開50周年、いつ見ても時代を感じさせない造りです。 そして本作もまた時代の先陣を切ったような作品、仮想現実という近未来の設定にミステリーを上手く重ねています。 SF作品の楽しさはそれを読む時期によって移り変わるものだと思う。 時代設定がはるか未来なら果てしないロマンを心に秘めるし、近未来であれば自分の存在と重ね合わせ想像する、過ぎ去った未来ならあれは違った当たってたと俯瞰して答え合わせが出来る。 本作は近未来、五感をコンピューターに支配されゲーム内の仮想世界に身を委ねた男のお話・・・。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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年末を学寮で迎える四人の男子校生。 宵の刻、ふとしたきっかけで四人は互いの隠された秘密や過去に触れる。 大人と子供の境界線で迷う青年たちの感情の吐露、7日間の成長。 青春ミステリにカテゴライズされてはいますがミステリ要素はあまりないです。 一人前の大人としてはまだ認められない一方で、もう子供じゃないんだからと言われる境界人の青年たちの想いを描いた青春小説の面が強いです。 苦々しい過去を扱いながら、一日ごとの章立てや爽やかなキャラで陰湿さを打ち消しています。 「ネバーランド」・・・大人へ向かう青年と子供だけの世界がどういった意味で繋がるのか、読んでのお楽しみ。★は7つ。 |
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法医昆虫学捜査官シリーズの第三作。 遺体の第一発見者となった赤堀さん、今回は蟲を追って河から海へ・・・。 自然に晒された屍は想像もよらない変貌を遂げる。 科学の力でどれだけ真相に近寄れるか見物です。 流石の安定したシリーズ★は7つ |
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岸に流れ着いた三編の瓶詰の手紙。 無人島に残された彼らの生活は豊潤な楽園だったのか、鬱屈な地獄だったのか。 読む。 また読む。 他人の感想を読んで読む。 解説を読んで読む。 わずか数十頁の短編に幾重もの解釈を見出せるだろう。 |
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ある自殺者の手記。 恋に破れた絶望者の最期の筆記は読み進めてゆくうちに違う色合いを帯びてきて・・・。 青空文庫にあるような古い作品でこのような大胆な技巧に出会えるとは何たる幸せ。 |
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石動戯作シリーズの1作目。 リゾート開発の計画が持ち上がった岐阜県の辺鄙「暮枝」。 癌をも治す奇跡の泉―――オカルトめいた伝説の取材に来た一同はこの土地の複雑な関係性に触れる。 やがて起きる連続殺人はわらべ歌のなぞりなのか、開発行為の利権によるものなのか、一族への復讐なのか。 技巧、メタ、幻想を兼ねた作者独特の雰囲気の一冊。 500ページ越えの大作ながら少しずつ事件の一端を明かしてゆく構成、短めに区切った多重視点で飽きずに読むことができました。 横溝正史を第一に既存のミステリーの轍を打ち破るようなメタ要素は非常に楽しい。 ハサミ男からの二作目のプレッシャー・ジンクスを完全に退けた殊能将之の遊び心、妙趣、趣味が詰まった作品になっています。 ★は7つ!! ▼以下、ネタバレ感想 |
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「私」は京都大学の3回生。 バラ色のキャンパスライフを夢見、それを得んとするに様々な選択肢を前にする。 映画サークルに入り人の恋路を邪魔することに興じるのか、師を仰ぎ無意味な戦争に身を窶すのか、人形と生を共にするのか、秘密組織に入るか、四畳半の部屋でその生涯を終えるのか。 幸せな大学生活・・・初恋の乙女「明石さん」との恋の成就は叶うのか、それとも悪友とともに海淵に沈んでゆくのか。 大学生活の数多ある選択肢を描いた平衡世界のファンタジー。 ちょっとおかしなキャラクターと四畳半に果てしなく広がる物語を味わおう。 ★は7つ。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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警視庁総務部動植物管理係3作目。 表題作のペンギンに加え、猿、鳥、答案用紙を食べちゃった!?ヤギの中編4集。
人間の言葉って難しいと頭を悩ます薄巡査と須藤警部補のコンビは相変わらず。 動物の興味深い知識に驚かされつつ、事件の謎はしっかりミステリー。 一作目の短編よりいくらか捻った事件の様相、そして須藤警部のツッコミが進化し過ぎです。 愉快な動物ミステリー、★は7つ!! |
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警視庁総務部総務課動植物管理係、容疑者のペットを保護する名目で設置されたその部署に半ば島流しの形で配属されたのは警部補・須藤友三。コンビを組むのは動物にしか目がない薄圭子巡査。 現場一筋鬼警部補と変わり者巡査がペットそして飼主の情報を基に事件を追う。
殺人事件の裏に動物の影有り!! 薄巡査が持ち前の知識でペットの生態、飼い主に現れる特徴から犯人に迫っていきます。 流石に証拠能力としては限度があるのでそこは鬼警部補の出番、一課で培った杵柄で犯人の動かぬ証拠を炙り出す。 ボケとツッコミも冴えわたるナイスコンビが贈るユーモラス動物ミステリー、★は7つ!! |
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大日本帝国陸軍に設立された極秘諜報組織“D機関”、冷酷なまでに人間味を削ぎ落されたスパイの頭脳戦を描いた短編集。 スパイの意義、諜報活動の定義がフィクションながら鮮明に掲げられます。 徹底した秘密主義、穏便主義の下繰り広げられる心理戦、頭脳戦は短編ながら巧緻。 楽しすぎるぞこのミステリー。 ★は7つ!! |
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<小市民>シリーズの3作目。 前回は一夏の苦い事件が描かれたけれど今作は秋冬春夏と季節を一周、時間的に大きく進んでゆく一方でなんと例の二人に恋人が!! <小市民>らしい高校生活を送っていたはずなのに巷で起こる連続放火事件に狼の影がチラつき、狐は首を突っ込んでしまう・・・。 青春物語としてはシリーズでもっとも面白く、おそらく区切りを迎えるであろう次作への下地も整った感じです。 時折見えるユーモラスさも冴えてて青春ミステリとしては申し分ない一方で放火事件の謎が平易過ぎな気も・・・。 自分も栗きんとんはお節のしか良く知らないです。冬の食べ物じゃんって思ったもの、★は7つ!! |
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いつだったか映画かドラマは見た気がするのだが「犬神家」や「八つ墓村」程覚えていない。 何故だろうホラー的なインパクトが足りなかったからだろうか。 というわけで遅まきながら小説を手に取ってみた。
終戦の余燻が残る昭和中期、恐ろしい遺言を受けてしまった探偵金田一は単身獄門島なる海に浮かぶ集落に乗り込む。 狂気的に飾られた死体が出現し、斯くして孤島での殺人事件の幕が上がった・・・。 やはり金田一の人間味感じるキャラクターに尽きます。 トリックも中々に多様ですし、書かれた時代がそのまま昭和時代なので設定も抜かりなしです。 ★は7つ ▼以下、ネタバレ感想 |
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烏賊川市シリーズの7作品目にあたる短編集作品。 タイトルは朱美さんの心証だろうか、今作は助手役として戸村君より朱美さんが強調されています。つまり私好みです。
トリックとしては今まで以上に論理よりも大胆さが目立つ出来になっているでしょうか、神社の話と204号室の話は特にそれが顕著だと感じます。 短編集なので精巧なロジックよりかは読者を驚かせるマジックのようなストーリーを狙って、推理小説よりかはキャラクターの掛け合いを楽しむライトミステリのような作品に仕上がっています。 シリーズも大分円熟してきて探偵トリオの掛け合いがとても楽しい。大きな展開はないが息抜きに楽しく読める短編集になっております。 |
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陰湿な雰囲気と暗いストーリーで賛否が分かれながらもベストセラーとなった本作。 ミステリーと呼べるのかは人それぞれであろうが伏線の回収の素晴らしさはまさに一流のそれである。 読んだのは大分昔ですけど、やはり道尾秀介は素晴らしい。 時々読みたくなる独特な魅力を感じる。 ★は7つ |
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