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りーり さんのレビュー一覧

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レビュー数231

全231件 121~140 7/12ページ

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No.111: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

五覚堂の殺人 〜The Burning Ship〜の感想

放浪の数学者は天才数学者に招かれ山中の五覚堂へ。 そこで見せられたのは五覚堂で行われた殺人の記録。 すでに起きた事件に対して十和田が示す解とは・・・

数学×理数×ミステリ。 今回は色々と解説もついてマイルドな出来ですね。 探偵役が直接現場に会さないタイプのミステリということである単純な事柄が隠蔽されていますがそれは読んでからのお楽しみということで。 

▼以下、ネタバレ感想
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五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ (講談社文庫)
周木律五覚堂の殺人 〜The Burning Ship〜 についてのレビュー
No.110: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

緋色の囁きの感想

厳格な規律に縛られた名門女学園に転校してきた和泉冴子。 魔女の噂、開かずの間、都市伝説の残る学園で転校以降始まる生徒たちの惨殺事件。 冴子は自身の奥底から湧き上がる謎の囁きと欠ける記憶の断片から自分が犯人なのではないかと疑い始めるが・・・。

 ホラーですね。 ミステリーかは怪しい。 雰囲気は嫌いではないけどあまりに拍子抜けなオチでした。
緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫)
綾辻行人緋色の囁き についてのレビュー
No.109:
(6pt)

双孔堂の殺人 ~Double Torus~の感想

 放浪する数学者を求めて訪れたのは"双孔堂"、警察庁キャリアである宮司はそこで密室殺人が起き、容疑者として尋人である十和田只人が捕まってることを知る。 自分が犯人であると結論づける十和田、既に出された解を変えるには事件の'前提'を覆さなければ・・・ シリーズ第二作。

 流石屋敷に主眼を置いてるだけあって面白いトリックでしたね。 キャラも立ってきてるしいいシリーズになってきたんじゃないでしょうか? ★は6つ。




 
 

 

双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)
周木律双孔堂の殺人 ~Double Torus~ についてのレビュー
No.108:
(6pt)

眼球堂の殺人 ~The Book~の感想

 
 天才建築家によって造られた異質の館「眼球堂」、そこに招かれた各界の天才と放浪する数学者・十和田只人は恐るるべき惨劇を目の当たりにする。 あまりに奇怪な建造物、そして不可思議な遺体、異質で飾られた堂シリーズ一作目メフィスト賞作品。

 やはりメフィスト賞は変でなくちゃ、とはいえどのトリックも過去の名作たちに酷似している気もする。 文章はやや冗長、登場人物に魅力無し、感想としてはトリックは面白いが物語としては非常に納得のいっていない形。 まぁそういうところ含めてメフィスト賞っぽいですよね。


▼以下、ネタバレ感想
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眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)
周木律眼球堂の殺人 ~The Book~ についてのレビュー
No.107:
(5pt)

デパートへ行こう!の感想

 
 創業100周年を眼前に控えた丸膳百貨店、深夜を廻り警備員が巡回する中で居場所を失った者達が徘徊する。 妻子に見捨てられた男、復讐の為に盗みを働こうとする女、家出青年、ヤクザ、社長。 姿の見えない暗闇の中での出会いは思いもよらない方向に転換してゆく。

 見ず知らずの人がデパートに一挙集結し、人の心の内からデパート経営の裏の秘密まで大っぴらにしてゆく群像劇になります。 登場人物の多さに加え、各人の掘り下げも少なく、これで感涙の結末というのはチープな気がする。 

僕は子供の時だろうが大人の時だろうがデパートに来たらテンション上がりますよ。

デパートへ行こう! (講談社文庫)
真保裕一デパートへ行こう! についてのレビュー
No.106:
(5pt)

パズラー 謎と論理のエンターテイメントの感想


タイトル通りロジック重視の短編集。 事が起きて後から論理の理詰めを行っていく安楽椅子もの。

パズラー (創元推理文庫 M に)
No.105:
(6pt)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニットの感想


閻魔堂沙羅の推理奇譚第三弾。 今回のテーマはワイダニット! 何をしても容姿で損をする天性のブス、余命一年のおじいさんとその孫、天涯孤独で死のうと思ってる浪人生、殺される覚えも由縁もなさそうな方々、何故殺された?

 良かった良かった特に表題作。 犯人確定済の純ワイダニット。 こういう終わり方の作品も偶には必要だよね、私も昔は自分を特別な存在と思いたかったものよ。
閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット (講談社タイガ)
No.104: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ジェリーフィッシュは凍らないの感想


 後にマリア&漣シリーズとなる作者のデビュー作、第26回鮎川哲也賞。 新型小型航空機の航行実験中に起きた連続殺人、クルーの全員が他殺という状況を一体どう説明つけるのか。 21世紀にあのインディアンのミステリーが蘇った。

 読者にのみ提示されるクローズドサークル内での事件の容貌、それを報告書という形で後追いするマリア&漣の二層構造。 読者視点では犯人不在の中で二人の刑事が軽口を交えつつ意外な真相へ向かっていきます。 かなり大味な展開は否めませんが特殊設定も相俟って惹きこまれる作品なのは確か。 ★は6つ。

▼以下、ネタバレ感想
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ジェリーフィッシュは凍らない (創元推理文庫)
市川憂人ジェリーフィッシュは凍らない についてのレビュー
No.103:
(5pt)

ロートレック荘事件の感想


 筒井氏のミステリ、大人になる前に読んだものの再読になります。 分量は中編ですが中々の完成度。
ミステリ読みからすると色々論いたいことは出てくるけど初心者が読めば驚天動地。 

▼以下、ネタバレ感想
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ロートレック荘事件 (新潮文庫)
筒井康隆ロートレック荘事件 についてのレビュー
No.102:
(6pt)

消人屋敷の殺人の感想


 明治時代、多くの人を失踪させた崖際の屋敷はいつからか「消人屋敷」と呼ばれた。 現在そこに逗留するのは素性不明の覆面作家2人、彼らの正体を求め消人屋敷に人は集う。 嵐の夜、外界への道は閉ざされ、何者かにより通信は遮断された。 そして人が消えていく。

 まぁ王道を詰め込んだ感じのミステリですね。 タイトルや粗筋に惹かれたなら読んで損は無いと思います。 あと多くは語れないタイプのミステリになります。 ★は6つ。

▼以下、ネタバレ感想
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消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)
深木章子消人屋敷の殺人 についてのレビュー
No.101:
(6pt)

スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つの感想


 なんでも教えてくれる魔法の鏡を使って事件解決!? 論理や証明は後回し、真相を先にどうぞ!!
そんな少女探偵の鏡と命を狙う輩たち、何でも分かる鏡VS何でも分かる鏡の結末は・・・?

白雪姫のモチーフを取り入れた軽い語り口のファンタジーミステリ、事件を解決する話ではなく鏡を持った相手に対してどう挑戦していくかが肝になっている物語。 短編気分で読めるライトミステリになっている。 ★は6つ。
スノーホワイト (講談社文庫)
No.100: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

いやぁ変態だわ


 毎晩見る夢の舞台は「不思議の国のアリス」。 不思議の国で卵が割れれば現実世界で玉子が転落死した。 どうやら夢の世界を利用して殺人を行っている輩がいるらしい、、、。 容疑者となったアリス、狂った登場人物、女王の一存で白でも黒でも赤にも変わる世界で犯人を見つけられるのか、超変革ファンタジーミステリ。

 

▼以下、ネタバレ感想
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アリス殺し (創元推理文庫)
小林泰三アリス殺し についてのレビュー
No.99:
(6pt)

舞面真面とお面の女の感想


 箱を解き 石を解き 面を解け ―――よきものが待っている
財閥の遺産を巡る謎解きは謎の少女の出現をきっかけに怪しい様相を見せ始めた・・・。

面白いですわ、分量的に超大作には成り得ないけどきっちりとした転結とユニークな終わり方。 さくっと読めていいね!


舞面真面とお面の女 新装版 (メディアワークス文庫)
野﨑まど舞面真面とお面の女 についてのレビュー
No.98:
(4pt)

どんどん橋、落ちたの感想


 綾辻氏の短編集。 かなり捻ってあって賛否両論必至。 一話ずつ合間合間に読んでくならいいんじゃない?
どんどん橋、落ちた (講談社文庫)
綾辻行人どんどん橋、落ちた についてのレビュー
No.97:
(6pt)

そしてミランダを殺すの感想


▼以下、ネタバレ感想
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そしてミランダを殺す (創元推理文庫)
No.96:
(6pt)

美人薄命の感想


大学進級のために始めたボランティア、それが老婆カエとの出会いだった。 カエの悲しい過去に触れていくうちに変わってゆく主人公。 悲しい過去の恋物語の結末は・・・?



▼以下、ネタバレ感想
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美人薄命 (双葉文庫)
深水黎一郎美人薄命 についてのレビュー

No.95:

QJKJQ (講談社文庫)

QJKJQ

佐藤究

No.95: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

QJKJQの感想


 私の家族は全員、猟奇殺人鬼。 自ら削り出したナイフで対象を一突きする私。 抜いた血を口からまた飲ませる拷問的惨殺をする父。 狂乱に満ちて殴り殺す母。 特性のマウスピースで喉元を咬みきる兄。 殺人者であることを世間から慎重に隠しながら私は静かに暮らしていた。 あの日、兄の惨殺死体を目撃するまでは――。 

 何かが壊れた快楽殺人者は隠れる側から追う側へ、殺人者の心理に迫る怒涛の400P。 一家の秘密とは、タイトルの意味は?広げに広げた壮大で暴力的な物語は予想だにしない結末を迎える。 好みの作品ではないが流石江戸川乱歩賞に輝くだけあって全編通して筆力の高さが見られる、まったく止まることなく読み終えられた。
QJKJQ (講談社文庫)
佐藤究QJKJQ についてのレビュー
No.94:
(5pt)

空白の殺意(高校野球殺人事件)の感想


 女子生徒の死、女性教諭の自殺、野球部監督の失踪、全ては甲子園を望む何者かの陰謀なのか。 ディクスン・カーの「皇帝のかぎ煙草入れ」に挑戦した読者を欺くミステリ長編。 

高校野球は作品にほとんど絡んでこない、というか高校生自体ほとんど出てこない。 出てくるのは甲子園の利権を気にする大人たちばかりである。 中町氏得意の叙述ものでおそらく最後まで気付かれることはないが読後の騙された感もあまりない。 良くも悪くも非常にスマートな作品になっている。 ★は5つ。

 

▼以下、ネタバレ感想
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空白の殺意 (創元推理文庫)
中町信空白の殺意(高校野球殺人事件) についてのレビュー
No.93: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

倒錯のロンドの感想


▼以下、ネタバレ感想
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倒錯のロンド 完成版 (講談社文庫)
折原一倒錯のロンド についてのレビュー
No.92: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

奇商クラブの感想


 ブラウン神父で知られるチェスタトンの短編集ですね。 旧版は本筋の短編集の他に凄く面白い中編が2つも入ってるらしいのですが今回読んだのは新訳版になります。 奇抜な手法で利益を上げる秘密結社「奇商クラブ」、主人公たちの前に訪れる面妖な人物たちは一体どんな稼ぎの術を・・・?

 奇譚の名にふさわしい六編でした。 自分の職業柄「家宅周旋人」が好み、実際すっごくニッチな分野ありますもの。 世の中が益々便利になっていき、個々の思想が具現化しやすくなった今世紀、如何なる者にも奇商クラブの会員に成り得るのだ。 ★は6つ。
奇商クラブ【新訳版】 (創元推理文庫)
G・K・チェスタトン奇商クラブ についてのレビュー