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yoshiki56 さんのレビュー一覧
yoshiki56さんのページへレビュー数121件
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楽しみにしていたのだが、これは駄作ではないだろうか。
閉ざされた雪山の邸宅で起こる殺人事件の謎解きと犯人当てという本格推理で設定はすこぶる良い。 しかし、肝心な物語が「槍中」という人間から語られる邸宅の骨董品のうんちくが延々と続くことにより 全く集中できない。非常にうざく、これが一番のマイナスポイント。 邸宅の秘密も解き明かしていない。これもダメ。 登場人物の名前の語呂合わせで、、、嘘でしょ。お遊びとしか思えない。 3人目の殺害動機だけは絶対に許してはいけない。 これならば、邸宅の住人が「悪魔のいけにえ」よろしく狂人の集まりで、むごたらしく殺されてゆくという ホラーに持っていった方が良かったのではないか。 「殺人鬼」を読んだ後なので、こう思ってしまう。 とにかく、あのうんちくさえ無ければ普通に読めたのだが、残念でしかたがない。 上下巻にしないで500ページくらいで1冊にできた内容である。 |
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【ネタバレかも!?】
(2件の連絡あり)[?]
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東弘樹警部補が再登場。
しかし、今までの誉田氏の作品と一番違う点は、女性が登場しない。 それもそのはずで、東弘樹の所属する警視庁捜査一課と裏で暗躍する公安警察の捜査が交互に進んでいくからだ。 この小説で一番おもしろいところは公安警察ってこういうところを理解できる点。 これに在日朝鮮人が関わり、また北朝鮮崩壊を目論む集団との息つく暇のない銃撃戦等、 スピード感溢れる物語にあっぱれ。 女性主人公ばかりが誉田作品ではなかった。 ミステリーというよりも警察アクション。実に面白かった。 |
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B級ホラー映画(特に殺人鬼もの)が好きな人間であれば読んでみることをお勧めする。
映画ではどうしても全てを表現できない殺人シーンが小説では詳細に表現できる。 また、先に「暗闇の囁き」を読んだか読んでないかで評価が分かれるので、これが一番の重要なポイント。 有名な殺人鬼ものホラー映画としては、 「13日の金曜日」のジェイソン・ボーヒーズ 「ハロウィン」のマイケル・マイヤース 「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス がある。 この小説の冒頭では「13日の金曜日」を彷彿とさせる。 殺人鬼の残虐性では「ハロウィン」のマイケルだ。 そして殺人方法は小説ではチェーンソーではないが、ずたずたに切断されるのでレザーフェイスとなろう。 特に冒頭の殺人シーンの「私の腕があ!」はグロすぎる。 このように有名なホラー映画の良いとこ取りをしており、ファンにはたまらないだろう。 また、単なる連続殺人かと思いきや、綾辻氏の作品定番のあっと驚くトリックもある。 それから、先に「暗闇の囁き」を読んでいると、「なるほどそうだったのか」と思わず唸ってしまうだろう。 大絶賛したいが、万人向けではないので敢えて一つ評価を落としておいた。 |
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発表の順番では殺人方程式の後に読む本である。
間違えても「殺人鬼」を先に読んではいけない。 なぜならば、この小説が伏線となり「殺人鬼」へと続くからである。 物語の方は、実はこれと言ってあまりよく覚えていない。 オカルト色が濃く、設定に無理があったので「殺人鬼」を読む前の評価は5~6点。 「殺人鬼」を読んだら「あれがそうだったのか」と思い、2度読みしたい気にさせてくれたので2点アップ。 本屋にはあまり置いてない本なので、読みたい方は根気よく探しましょう。 |
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青春剣道小説。
誉田哲也の作品なので読んだが、非常に面白く、最後には涙も誘った。 ミステリー以外の小説でこんなに嵌ったのは初めてかもしれない。 |
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姫川シリーズの第二弾。
前作ストロベリーナイトではほとんど登場しなかった日下に焦点を当てている。 中盤当たりで話がかなりややこしくなり、ただ読み進めるだけになってしまった感がある。 事件そのものよりも、姫川と日下の間柄を理解する為の小説と思えば宜しいかと。 また、井岡が姫川にチョッカイを出す、菊田が嫉妬する、この辺も読みどころだ。 ファンならば読んで損はしない警察小説。 |
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奇想天外なトリックで、しかも以外な犯人に驚く、まさに古き良き探偵小説といったところ。
綾辻氏が師と仰ぐ島田荘司の「占星術殺人事件」を思い出してしまった。 こういう謎解きは大好きだ。 不可能な状態をいかにして可能にするか、大いに頭をフル回転させて謎を解いてもらいたい。 謎解きに挑もうという方は最初に巻末の解説を読むと、「このページまでに謎解きの材料は揃ったので解いてくれ」 みたいなことが書いてあるので、そのページまで読んで推理してみよう。 彼の作品は最後のエピローグに大どんでん返しを持ってくることが多い。 最初の事件のアレの真相も書かれているので、読後もスッキリ。 犯人が意外すぎたのが唯一の欠点。でも、満足できた小説であることに間違いはない。 |
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誉田作品読破中の私にとって、これは今までの誉田ワールドのイメージとは違っている。
今までは姫川シリーズやジウのような警察小説でも明るさと華やかさはあった。 女性ヒロインを応援し、ハラハラドキドキする感覚を持ちながら読んでいた。 本作は真逆の暗く悲しい物語。 内容は女子高生と教師の不倫、強姦レイプ、殺人と暗い内容だ。 姉の死に疑問を持った妹が事件の真相を暴こうとするが、読者には既に犯人を知らせており、 姉と妹、音楽教師、犯人側を過去と現在を交互に描写していく手法がおもしろい。 性描写に残酷シーンがあり嫌悪感を覚えるが、姉の野々村涼子がとにかく可哀想で涙で枕を汚したのもしばしば。 と、今書いている間にも涙がこみ上げてくる。 現実でも実際に起こりうる内容で、作者は警鐘を鳴らしたいのであろう。 万人にお勧めできないところが難点。女性は読まない方がいいかもしれない。 また、東野圭吾にも「さまよう刃」という同様の小説があり、読み比べるのも面白いかもしれない。 |
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今までの館シリーズでは異色と言える作品。
舞台(今回は京都)から登場人物(島田潔が生身の体で登場しない)から。 作者は気に入っているとの話だが、賛否両論分かれるだろう。 書きたいことは分かるが、作者の若さ故の至りだろう。 騙されるには騙されたが、それが悪い方に騙されてしまった。 これも綾辻行人の館シリーズだからこそ、こうして不平や不満の声が多いのだろう。 ちょっと一休み的な普通の推理小説。 |
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やはりサブタイトルは新世界秩序で決まりだろう。
歌舞伎町があんな状態になるとは想像できない。ドラマではどんな撮影をしたのか物凄く興味がある。 よって、読了後にTSUTAYAに走るのが既に決まっている。 ラストがもう少し濃ければ、と思ったが、大満足の3部作。 |
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すぐに前作の終わりから続きが始まる。
表題をつけるとしたら ジウⅠ「門倉美咲と伊崎基子」 ジウⅡ「ジウと黒幕」 ではなかろうか。 やはり居ました。黒幕が。 彼の半生が描かれているが、途中グロい描写があるので注意。 興奮と驚嘆の3作目へと続く。。。 |
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ジウⅠ、Ⅱ、Ⅲは完全なる1本の小説なので、読もうと思われた方は三冊まとめて買うべし!
このシリーズでも女性警官の二人が主人公だ。 表の門倉美咲は、やさしくかわいい誰にでも愛される巡査(通称:カンヌ) 裏の伊崎基子は、強くたくましい攻撃性のある巡査(後に巡査部長へ昇格) この二人を中心に児童誘拐事件から始まる一連の事件を捜査していく。 スリルとサスペンスが交錯するノンストップ警察アクションストーリー。 多くはあまり語りたくない。まずは読んでみてほしい。 ジウとは何者?黒幕は背後にいるのか? これが2作目以降にスムーズに展開していくので非常に読みやすい。 注意点を一つだけ。 今から読まれる人は文庫本を購入されると思うが、背表紙の色が薄緑なのだが、焼けやすい(目立つ)のが難点。 特に帯が付いている場合には必ず帯を取ってみて焼けが無いのを買おう。 (帯がかかっていた部分とそうでない部分の色に違いがないかどうかを確認) 綺麗な状態のままコレクションしたいという方は注意。 |
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綾辻作品を発表の順番から読むと、迷路館の次に読むこととなる。
これまでは本格推理的なもので、殺人描写はそれほどでもなかったが、ここから流血の歴史がスタートかという感想。 冒頭で「私、魔女なの」という文からオカルトに走るのかと思いきや、学園ホラーだったので一安心。 迷路館のように凝った設定はなく、単に、殺人の残酷描写、犯人当てを楽しめる。 こんなに殺される前に、犯人が捕まれば良かったと思うので、小説の中の警察に怒りを覚えたので、ここを減点。 これをもっとグロくすると「殺人鬼」になるのか? 綾辻氏の流血地獄へようこそ。 |
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誉田氏の作品では女性主人公が多いです。
本作品の柏木夏美もそのヒロインの一人となるでしょう。 途中からボーカルの自殺の原因を探る物語となり、少し話が横道にそれた感はある。 しかし、今後のこのバンドや夏美の未来がどうなるのかが楽しみとさせてくれる。 ほのぼの恋愛青春ミステリといった、万人におすすめできる本。 特にバンドマンは必読。(作者の誉田氏も元バンドマン) 最後のボーカル兼ギターとなった夏美のライブ感は実際にライブも見ている感がした。 |
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私は昨日の夜中に本作を読み終えた。
その後、ほぼ1日経過した今レビューを書いている。 その間、呆然としてしまい、なにもやる気が出なかった。 次の本を読むのがもったいなくて、感慨に耽っていたのだ。 そろそろ感想だが、1ページ目を読んだ瞬間から騙されているので注意してくれ。 本の中に本があるという作中作なのだが、この作者は誰だと初めに問いかけてくるが、 これにも絶対に騙されるだろう。 騙されている中で更に騙されるのだ。 そして話が進み、犯人が明かされるが、その後の真相にも騙される人がいるだろう。 かくいう私もこの真相にも騙された。この真相を看破できた方はすごい! 最終章の「エピローグ」に全てがつまりすぎて驚きの連続。 さあ、みんな騙されましょう。 |
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十角館からの2作目ですが、前作で度肝を抜かされすぎたせいでしょうか。
少々ですが、感動は低めです。 過去と現在のチャプターを交互にして話が進みますが、これが少し分かりずらかった。 オチも読めてしまったので。 しかし数々のトリックはすばらしいので以上の2点のみを減点とします。 小説でも映画でもなんでも続編というものは、初めがすばらしければすばらしい程見劣りがしてしまうものです。 でも綾辻氏はこの続編のジンクスというものをたったの減点2(あくまでも個人評価)で乗り越えた。 そして、3作目の迷路館でとんでもないことをやってのけるのだ。 |
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帯に書いてあった「裏・最高傑作」という文字。
そこまでは言い過ぎかもしれないが、自分は非常に気に入り、またもや一気読みしてしまった。 メインストーリーが二本あり、これがどこで交わるのか? この二本のストーリーとテレビ番組を見る夫婦も最後には密接に関わってくる。 初期の作品ということで、荒削りではあるが、誉田作品の原点と言えます。 減点は、月(ヌエ)の正体が明かされなかったこと、何を追っていたのかが不明なこと。 最後が少し唐突すぎたこと。 著者のファンであれば読んでみるべきでしょう。 |
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携帯ホラー。
序盤の話の持っていきかたは最高。 最後もなんとか友達愛を感じて良かった。 「サーバの中に、、、」という部分が少し意味が分からず減点です。 ホラー大賞の特別賞受賞でしたか? 内容は今一つも、なぜか一気読みさせられてしまう。これぞ誉田マジック! |
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このサイトを閲覧する前から気になっていた本であった。
私は少年時代を横溝正史を読んで過ごした、本格推理、探偵もの、刑事ものが好きなアラフィフである。 最近は東野圭吾が好きで容疑者Xまで読みすすめ、そろそろ次の著者も読もうと思っていたころだった。 そんな時にネットで見つけたのがこの本だ。 読んでみようと思い、書店に走るも、なぜかこの十角館だけは無かった。 某サイトでは十角館から順番に読みなさいということも書いてあったので、ある程度予想はしていたのだが。 ところが、最近になって、増刷したのだろう。ようやく読むことができた。 アガサ、ポー、エラリイなどと渾名で呼ばれる登場人物に違和感を覚えたが、これも「あの1行」を読んだ瞬間に納得した。 また絶妙なページ構成!ページをめくって「あの1行」が飛び込んできたときの驚きと感激は未だ忘れない。 この衝撃は私が少年時代に読んだ横溝正史の「夜歩く」に匹敵する。 新装改訂版で読んだのだが、改訂前でも同じようなページ構成だったのだろうか。 1回読んでハイサヨナラしてはいけない。2度目もおもしろい小説だ。 総合第一位も納得の満点評価でしょう。 |
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姫川玲子シリーズの始まりだ。
個性派揃いの刑事たち、本格推理、殺人の残虐さが全てつまった正に誉田作品の入門編となるであろう。 ある程度話が進むと犯人が大体分かってしまうと思うが、一気読みさせてしまう筆力だ。 これを読んで好きになったら、次は「誉田哲也AllWorks」を読むことをお勧めする。 姫川の短編も読めるし、姫川誕生の秘話、また誉田作品の全作品の著者レビューもあったりする。 私は、誉田作品を全制覇しようと心に決めました。 |
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