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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数264

全264件 121~140 7/14ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.144:
(7pt)

ミステリーというよりも、ハードボイルド的な?

タイトルは優しい感じがしますが
内容は、すごくハードボイルドで(cjボックスの他の本も多少はハードですが)一気に読めました。
ジョーピケットシリーズではないので、いつものように自然の描写にウットリすることもなく
事件に慌ただしく追い立てられるような?息つく暇もないような感じでした。ジェットコースター的な面もありましたね。

たまには、こういう本もいいかもしれませんが、続けて読むのはちょっと辛いかな。


さよならまでの三週間 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 12-2)
C・J・ボックスさよならまでの三週間 についてのレビュー
No.143:
(7pt)

一気に読むべきか、あるいはボチボチとスローなペースで

普通ならミステリーは一気に読む方なのですが(読みたい方なのですが)
忙しかったこともあり、稀にみるスローペースで読んでみました。
これはこれでアリ!ですね。
まず登場人物の「絵」が段々と出来上がって、自分も探偵になった気分で一緒に犯人捜しを手伝った?
たまにはこういう読み方もいいのかな。

物語としては、それほど可もなく不可もなくですが
考古学に興味のある方にはお勧めです。



狩人の手 (創元推理文庫)
グザヴィエ=マリ・ボノ狩人の手 についてのレビュー
No.142:
(8pt)

フィリップドライデンって、いいね!ファンになってしまいました!

「水時計」を読んだときは、それほど主人公・ドライデン氏に興味を持たなかったのですが(いや!予兆?はあったかも!?)
この「凍った夏」で、すっかりファンになってしまいました。ほんと、彼って魅力的ですね!
彼自身がそれに気づいていない、気づくような素振りもないのが、またまた女心を揺さぶるのです。
魅力的な人ほど、自分に無関心のような・・・気がします。

物語としては、やはりミステリー仕立てで、ミステリーそのものも面白く仕上がっています。
解説には、本格派ミステリーとありましたが、本格派でなくても、この面白さ・人を惹きつける描写力は、十分読者を満足させるものだと思います。
日本でジムケリー氏の著作がどれだけ読まれているのか分かりませんが、まだお読みになっていない方には是非ともお勧めしたい作家さんです。

凍った夏 (創元推理文庫)
ジム・ケリー凍った夏 についてのレビュー
No.141:
(8pt)

新しい展開のミステリーでした

ジムケリー氏の小説を初めて読みました。
オーソドックスであり、新展開もあり、時々(或いは始終)ユーモアがあふれていて読みやすいミステリーでした。
こういうのもたまにはいいですね!
っということで、引き続き彼の小説・二本目を読んでいるところです。

解説では「水時計」の表しているモチーフなんたら、象徴なんたら、これが意味するなんたら・・・ありましたが
直球勝負で、まずはドライデン氏の行動や言動を楽しむのが一番かと思います。あと、ドライバー氏ですね”
ミステリーではあるけれども、会話や食べ物・飲み物の話が興味深くて、ジムケリー氏のファンになってしまいました。
こういうミステリー以外で楽しめる小説って、なかなかないのでお勧めです!”


水時計 (創元推理文庫)
ジム・ケリー水時計 についてのレビュー
No.140:
(7pt)

ミステリーというよりも、人間ドラマみたいな

昔のアメリカって、こんな感じだったのでしょうか。
ご近所との距離感や「男は外で働いて女は家を守る」これって、本当だったのでしょうか、たぶん本当のことだったのでしょうが
にわかに?信じがたいことで、それが意外でした。
物語としては十分ミステリーなのですが、私はこの時代のアメリカに(生々しくて)魅力を感じました。
食べ物が沢山紹介されている点も私好みで、あと飲み物の紹介がもっとあったら、時代を写す?鏡になったのかも。、

「地中の記憶」はそれほど面白い小説とは思わなかったのですが、この「彼女が家に帰るまで」はアメリカの生活に
興味がある方には是非お勧めです。
レシピを検索して、作ってみたいな~と、思ったほどでした。

彼女が家に帰るまで (集英社文庫)
ローリー・ロイ彼女が家に帰るまで についてのレビュー
No.139:
(7pt)

CJボックス氏、第一作?

CJボックス氏の本は既に数冊読んでいますが
この小説が第一作のようです(ジョーピケットシリーズ)
ここから始める方が勿論良いでしょうが、それほど違和感もなく読んでいたので
彼の小説がそれだけ読みやすいということなのでしょう。(時々軽い説明もあったので)

親子の関係は遠い昔テレビで見ていた「大草原の小さな家」みたいで、憧れます。


沈黙の森 (講談社文庫)
C・J・ボックス沈黙の森 についてのレビュー
No.138:
(8pt)

まるでスティーグラーソンの続きを読んでいるようでした!でも、ちょっとだけ不満足。

ミカエルもリスベットもエリカも以前のまま、遜色ない書き方ですが
残りの登場人物、特に女性の会話がちょっと手抜きしてない?感もあり・・・で、8点です。
これは翻訳のせいかもしれませんが、全く魅力的ではなくて、もうちょっと力入れてよ!と、思ったのも事実です。

ミレニアムシリーズが面白くて、続きが楽しみにしていたのですが
作者の突然の訃報でもう読めないのかと残念で仕方ありませんでした。
でも、この感じだと、続行で正解だと思います。
ミレニアム5も、この分だと期待できそうですね!


ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)
No.137:
(8pt)

はじまりは面白かったのですが、期待以上のものはありませんでした。

犯罪の着想や、個性的な刑事たちの描写は確かに奇抜で新鮮でした。
最初は面白く読んでいたのですが、あまりにも盛り込みすぎて?ついていけないところも。
表紙はイマイチかな?タイトルは良い!
あと、ちょっと長い。

警察ものとして読むよりも、娯楽的?話題として読んだ方が精神的にスッキリするかもしれません。
映画を観るように小説を読む。そういう面では面白いミステリーでした。
新しいものを求める人にはお勧めです。

人形は指をさす (集英社文庫)
ダニエル・コール人形は指をさす についてのレビュー
No.136:
(7pt)

今までの小説と比べると、ちょっと物足りないかも!?

よくできている小説だとは思うのですが、今までの本と比べると衝撃度が少なくて物足りなさを感じました。
これまでの彼の小説はミステリーというより、もの悲しさが全体に付きまとっていたように思っていますが
今回は不発?というより、彼が訴えたいと思われる歴史自体を私が把握していないせいなのかもしれません。

7点は辛口かもしれませんが、人に勧めるとなると、気軽に読める小説ではないという観点からです。



湖の男 (創元推理文庫)
アーナルデュル・インドリダソン湖の男 についてのレビュー
No.135:
(7pt)

つまんないと思ったけど、でもキャサリンは頑張った!

今までの思い入れから、7点をつけましたが
正直いって、物足りない感満載です。無理のある設定もありますし。
ライム氏のミステリーと比べると、どうしても読み劣り?がありますが
でも、そんな中、キャサリンは頑張ったと思います。
キャサリンシリーズは、よく家族のことが出てきますが
あまり表に出さずに、捜査に重点を絞った方が読みごたえがあると思うのですが
そこは作者の意図ではないのでしょうね。

煽動者 上 (文春文庫)
ジェフリー・ディーヴァー煽動者 についてのレビュー
No.134:
(8pt)

シリーズの中では珍しく人間らしい?マロリーに出会える!

マロリーシリーズをこれだけ読んでいくと、マロリー像が自然と出来上がるのですが
この本のマロリーは珍しく人間味あふれる?マロリーで、そういう彼女も好きです!
特にココとの触れ合いは読む側も癒されました。
欲を言えば、もっと「触れ合い」を読みたかったな~と。

ミステリーとしては、ちょっと弱い部分もあって、面白みには欠けましたが
こういう警察ものと少し離れたヒューマンもの?も、気分転換にはちょうど良かったです。

生贄の木 (創元推理文庫)
キャロル・オコンネル生贄の木 についてのレビュー
No.133:
(7pt)

盛り込みすぎて、ミステリー自体がボンヤリとした印象に。

これだけのものを書けるって、確かに凄い!
読んでる方はついていくのに必死でした。
ただ、ミステリーとして考えた場合、作家の狙いは想像できるのだけど
ちょっと勿体ない感も。

アサドがアサドらしくって、その点は評価が倍になりました。
あと、テレビ番組のプロデューサーが良い味出していました。

特捜部Q―自撮りする女たち─ 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.132:
(7pt)

題名はパッとしませんが、結構面白いです!

最初はグダグダでしたが、話が展開しだすと、どんどん面白くなっていって
最後までワクワク感が止まりませんでした。
前に読んだ「骨」とはまた違って、ミステリー度は此方が高いですね。
もう少し読者を惹きつけるような題名と表紙だったら、もっと売れるのかも!?


汚れた翼(上) (講談社文庫)
ジャン・バーク汚れた翼 についてのレビュー
No.131:
(7pt)

難しいけど、それを超えると、グッときます!

戦争時代の話はハッキリ言って難しくて読み飛ばしそうになりましたが
そこをちゃんと読んでいないと、最後まで何が何やら?サッパリ分からなくなると思います。
がんばってがんばってそこを超えると、物語の全体像が分かると思います。

それにしても、北欧の名前の難しさよ!
もうすでにハリーホーレのファンではあるわけですが、今回のハリーも良かった!
特に会話がいいですよね~、もうウットリものです。
若さがある分、マイクルコナリーの「ハリーボッシュ」を超えた点もあるかも!?
(もちろん、それぞれ良さがあるわけですが)

今回は人間ハリーに触れるところが多かったので、ハリーのイメージが具体化されたように思います。
シリーズものって、こういう構築化?されるところが別の醍醐味ですね。



コマドリの賭け 上 (ランダムハウス講談社文庫)
ジョー・ネスボコマドリの賭け についてのレビュー
No.130:
(7pt)

「ノルディックノアール」うん!いいね!

ジョーネスボ氏の小説で一番初めに読んだのは、確か「スノーマン」だったと思います。
ちょっと毛色の違う?異色の感じに興味を持って、段々と読み進めていきました。

「贖い主」の主人公が、ハリー。
私の大好きなマイクルコナリー氏の小説に登場するのも、ハリー。
ジョーネスボ氏の方がだいぶ年下のようですが(30代前半?)
ハリーボッシュだって若い時があったのだもの、きっとハリーホーレと似たところもあったはず。
どちらも何となく雰囲気が似てるし、女性の好みも似ている?ような。
二人ともこれからも目が離せませんね。ありがとう!ハリー!


贖い主 上 顔なき暗殺者 (集英社文庫)
ジョー・ネスボ贖い主 顔なき暗殺者 についてのレビュー
No.129:
(7pt)

遊園地もの、ちょっぴり切ない青春もの

さすがスティーヴンキングですね!最後まで飽きさせることなく、トントンと進みます。
こういうちょっぴり切ない青春ものって、好きです。
キングが描く少年の様子がこちらにもそのまま伝わってきて、もしかするとキングは多重人格者なのでは?と、思うくらいでした。
どうしてここまで表現できるのでしょうね、ほんと不思議です。

ちゃんとミステリー仕立てになっているのも、キングならではですね。
私としては犯人は誰でもよく?ストーリーをずっと追っていきたい気持ちでした。もっと読みたかったなぁ~。


ジョイランド (文春文庫)
スティーヴン・キングジョイランド についてのレビュー
No.128:
(8pt)

ケイトモートン氏、初期の小説です

ケイトモートン氏が書く小説はあるパターンがあり、今まで三冊読んだものとしては、「あー、このパターン」と気づいてちょっとがっかりしたのですが
そのがっかり感を跳ね飛ばすほど、重厚で意味深で?それでいて読みやすいミステリーでした。

毎回、読み進めていくうちに、たぶんこういうオチ?になるのでは?と思うのですが
全く違う(それももっとぶっ飛んだオチ)展開になってしまう・・・これがケイトモートン氏の持ち味ですよね。
上品で残酷。
この落差加減が読むものを飽きさせない、現代の上流小説家の中ではトップスリーではないでしょうか。


忘れられた花園 上
ケイト・モートン忘れられた花園 についてのレビュー
No.127:
(7pt)

「見知らぬ顔」を先に読むべきでした

途中途中、「見知らぬ顔」に関するものが出てくるので、その点だけがしっくりきませんでしたが
あとは、良く出来たミステリーでした。
前半はミステリーの展開よりも、人々の暮らしぶり(上流階級と下層階級)が面白くて
これだけ詳しく書けるって、すごいな~と。
私が思っている以上に違いがあるのですね。
それを生き生きと描写できるって、この作者は只者ではありません。

今度は「見知らぬ顔」を読んで、しっくりこなかった点を埋めようと思っています。


災いの黒衣 (創元推理文庫)
アン・ペリー災いの黒衣 についてのレビュー
No.126:
(8pt)

さすが!ケイトモートン!

この作家さんには毎度驚かされるのですが、今回もまたまたビックリでした。
題名が「秘密」なので、必ず秘密があるとは思って読んでいたのですが
想像以上の?秘密でぶっ飛んでしまいました。

欲を言えば、戦争中の様子をもっと詳しく知りたかったな~っと。
食べ物とか(出てはきますけど、ちょっと物足りない)市井の人々の細々な暮らしをもっと書いてほしかったな~と、その点は不満です。

全体に広がる大らかさ?これは、オーストラリア特有のものかなと、これが良い意味で息抜きになっていて
心地よく?ミステリーを読める要因になっているのではないかと思われます。
彼女の小説では(今まで読んだ中では)「湖畔荘」が好きなのですが
この本も肩を並べるぐらい、上質のミステリーでした。


秘密<上>
ケイト・モートン秘密 についてのレビュー
No.125:
(7pt)

マロリーのファンであるならば、マロリーの軌跡として是非とも読まなければならない。

内容としては、ちょっと物足りないというか、マロリーがいつものマロリーらしく?ないので
消化不良ですが、軌跡と考えるならば、この本は外せません。
うまい具合に、登場人物のオーガスタ(マロリーの遺産管理人)と、警察官のリリスが良い味を出しているので
小説としては、面白く出来上がっています。
ただ、マロリーの活躍という点では、もうひとひねり欲しかったところです。


天使の帰郷 (創元推理文庫)
キャロル・オコンネル天使の帰郷 についてのレビュー