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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数264

全264件 81~100 5/14ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.184:
(7pt)

軽い感じでスラスラ読めるので、気分転換には最適かも!?

難しいミステリーではないので、気軽に読みだせます。
前に読んだ「私の初めての事件」が軽い感じで面白かったので、二作目に挑戦してみました(でも、日本では?二冊しか出版していないようです)

主人公は、どこにでも?いるような新米記者で、ちょっとだけおっちょこちょいな感じが同類を見ているようで安心感があります。
事件自体はさほど面白みのないものですが、彼女を取り巻く個性的な人たちが飽きさせません。
もう少し家庭の中の様子が欲しかったかな~という思いもありますが、スラスラ読めて読後感も良かったので、7点です。

私のちいさな賭け (ハヤカワ・ミステリ文庫)
アネット・ルーム私のちいさな賭け についてのレビュー
No.183:
(8pt)

なかなか堅物の刑事もいいものです

刑事といっても真面目な人もいれば、おちゃらけな人もいる。
主人公は真面目も真面目。「ド」がつくほどの堅物です。
こういう主人公もいいな〜と思えてしまう。話の内容とこの頑固なキャラが多分合っているのだと思う。

ミステリーとしては犯人探しに重点がおかれていますが、登場するその他の人々もなかなか個性的な人たちで、その点だけも面白かったです。
犯人が見えそうで見えない感じもいい味だしています。
ピントフ氏の小説をもっと読みたいと思ったのですが、日本では二冊しか出版されていないようです。
こういう作家さんは貴重なので、面白いミステリーをもっと書いて欲しいものです。

邪悪 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ステファニー・ピントフ邪悪 についてのレビュー
No.182:
(8pt)

「傷跡のある男」よりも、こちらが断然面白い!

探偵でもなく、刑事でもなく、記者というところが面白さを増したようです。
読みやすくあっという間に読んでしまいました。
長編でもないので旅行とか気軽に持っていけそうです。

内容自体は、ミステリーというよりハードボイルド系でヤンチャなところも随所にありました。
あと何冊かは、是非読んでみたい作家さんです。

夏の稲妻 (創元推理文庫)
キース・ピータースン夏の稲妻 についてのレビュー
No.181:
(7pt)

お勧めしますが、かなり長い!

こういう感じの表紙って、大体が好みではないのですが、目先を変えてたまには読んでみようと思って。
つまらなかったら、途中でやめてもいいし。

長編の割には読みやすく面白かったです、でも、原題の「TUNNEL VISION」がどうして「バースデイブルー」になるのか・・・。
もう少し主人公の特徴をくんで格好いいタイトルにして欲しかったです。イラストもちょっと安っぽい感じじゃないですか。

メグガーディナー氏のエヴァンとキャラがよくかぶっていて、どっちの小説を読んでいるの?と思うくらいでした。
動きとしては、こちらのウォーショースキーの方が二倍ぐらい?激しかったかも。
それは当然ですよね、エヴァンの方には相棒のジェシーがいるのだもの。
こちらは全くの一匹狼で奮闘するしかないもの。
サラパレツキー氏の本をもう一冊読むかどうか、躊躇するところではありますが、機会があればまた読みたいと思っています。

バースデイ・ブルー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
サラ・パレツキーバースデイ・ブルー についてのレビュー
No.180:
(7pt)

エヴァンとジェシーのやりとりにも段々慣れてきた!

二人の会話が独特なので、「裏切りの峡谷」を読んだ時は少々戸惑いましたが
段々慣れてくると、その面白さがわかるようになりました。
車いすの弁護士という設定も珍しく、バリアフリーの世の中って、なかなか難しいのだな〜と。
「裏切りの峡谷」よりも数段ジェットコースター的小説なので、どんどん先に進みます。
話の内容と読む勢いがバランスがとれていないと、アタフタするばかりになりそうです。
じっくりゆっくり読みたい人にはちょっと不向きかもしれません。
私の場合、どちらも好みなので、ドンドコドンドコ読み進められるのが快感でした。

最後に「エヴァン!事件は終わったから、少しゆっくり休んで!」
暗闇の岬 (集英社文庫)
メグ・ガーディナー暗闇の岬 についてのレビュー
No.179:
(8pt)

リチャードノースパタースン氏、第四冊目。お見事!

「子供の眼」「罪の段階」「最後の審判」と、間を空けながら読んで、ついに四冊目に入りました。
重厚で内容の詰まったミステリーのレベルは変わっていませんし、今回は解説によると「ポリティカルサスペンス」ということで
法廷での話は一切でてきませんでした。
それなのに「法廷ドラマ」を読んだような感覚が残るのは、作者の「腕」でしょうか。

この事件のあと、主人公がどういう人生を歩んでいくのかも気になるところです
(つまり、続編を読みたいということです)
最後まで読むと、しばらく重いもの?は読みたくないな〜という気持ちと
またドッシリとしたものを続けて読みたいな〜という気持ちとが相まみれます。
満足感でいっぱいです。

ダーク・レディ〈上〉 (新潮文庫)
No.178:
(8pt)

初めてのスーグラフトン氏の小説

Aから始まって今のところRまでシリーズがあるようですが
(Aから読み始めれば良かったのですが、シリーズものとは知らずに)いきなり途中の「探偵のG」から読んでしまいました。

初めてのスーグラフトン氏の小説で、面白いのかつまんないのか、読んでみないと分からない・・・で始めたのですが
これが意外にも面白くて(作者に失礼ですよね)主人公にも共感できるし、彼女を取り巻くキャラの強い登場人物もなかなか興味深い人たちで
アッというまに読んでしまいました。
会話も良いし、その土地の描写も詳しくて、こういう知らない場所の知識が増えるって、ほんとミステリーを読んで良かった!って実感できることです。
続けて読みたい作家さんに出会えてラッキーでした。

探偵のG (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スー・グラフトン探偵のG についてのレビュー
No.177:
(7pt)

淡々と流れゆく

感情も入れながら淡々と川の流れのように進んでゆく。
これと似たような(あらすじは全く違いますが、醸し出す雰囲気が似ているという点で)小説を前に読んだことを思い出しました。
カーリンイェルハルドセン氏の「パパ、ママ、わたし」です。
この小説も淡々と進んでいって、読んだあとボーっとなったことを覚えています。

リサオドネル氏はこの小説の次を書いていないのでしょうか。
出版していても、日本で翻訳されていないのかもしれませんが、是非とも次の作品を読んでみたいものです。
一冊で終わるなんて、もったいない!もっともっと独特の個性的なミステリーを読みたいです!

神様も知らないこと (ハーパーBOOKS)
リサ・オドネル神様も知らないこと についてのレビュー
No.176:
(7pt)

「偽のデュー警部」以来のピーターラヴゼイ氏小説

「偽のデュー警部」も面白かったのですが、この愛称・バーティー氏が主役のミステリーも負けてません。
まず設定の「殿下」のキャラクターがしっかりしていて、それだけでも?楽しめます。
あと、上流社会の様子や地方貴族の住いと暮らしぶりが緻密に書かれていて、これも興味深かったです。
この緻密さがあるから、小説自体も生き生きとしていて、昔の話だけれども、リアルさを感じられる。お見事です。

ラヴゼイ氏の小説って、こんなに読者を楽しませるんだって、また気づいたので引き続き読みたいですね。

殿下と七つの死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピーター・ラヴゼイ殿下と七つの死体 についてのレビュー
No.175: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

15人のベストセラー作家による「マンハッタン物語」

小粋な文章ばかりでスラスラ読めます。長さもちょうどよい感じです。
初めて読む作家さんがほとんどで、中には大好きなトマスHクック氏も!
クック氏の本もまた読みたいな〜と懐かしさもありました。

やっぱりブロック氏は会話がひと際上手いですね。
彼が題材に選んだのは「クリントン地区」昔の「ヘルズキッチン」でした。

ミステリーではありますが、難しくないミステリーのものばかりなので、頭をちょっとだけ冷やしたい時にお勧めです。

マンハッタン物語 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロックマンハッタン物語 についてのレビュー
No.174: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ミステリーというよりも、人間ドラマ

結構長いので、「上」を読み終えるまでが辛かったです。
「下」に入ってからは、物語が進むので読みやすいしドンドン引き込まれてしまいました。
結論がどうなるというよりも、過程が面白い小説ですね。こういうの好きです。努力賞をあげたいくらいです。

主人公に共感する部分は少ないのですが、こういう親子関係、私はここまで深く親と話したことはなかったな〜と、別の思いも生まれました。
アメリカの親子関係って、もっとサッパリしていて個人の主張が強いのでは?と勝手に思っていた点は反省です。
問題によっては、この本のようにもっともっと話し合った方がいいのかもしれません(問題が解決するしないは別として話し合うことが大事)

スコットトゥロー氏の腕がキラリと光った良い小説だと思います。

立証責任〈上〉 (文春文庫)
スコット・トゥロー立証責任 についてのレビュー
No.173:
(7pt)

デニスルヘイン氏の第一作目!

あまり期待しないで読んでみたのですが、第一作目というのに既に完成されている・・・さすがデニスルヘイン氏!
彼の小説の好きなところは、底にずっと流れている「闇」。
それが主人公にあるのか、主人公の周りにあるのか。犯人側か捕まえる側か。
探偵ものとしては、カラッとしていて読みやすいし、テンポよく進むので読む側としても楽しめました。
続きもあるようなので、これも楽しみです。
ブッパが良い味だしてます、こういうキャラを作り上げると、主人公が生き生きしますね。

スコッチに涙を託して (角川文庫)
デニス・ルヘインスコッチに涙を託して についてのレビュー
No.172:
(7pt)

軽い感じでサクサク読めます

警察ものですが、あまり重くもなく、それでいて事件がテンポよく進むので、軽い小説としては大成功だと思います。
でも、読み返すことはないかも!?

ミステリーでも、犯人もオチも全て読んで知っているのに、また読みたい!と思う小説ってあります。
私にとっては、ローレンスブロックやエリザベスジョージ、ジョンハート。
ポーラゴズリング氏もなかなか読ませる作家ではあるのですが、イマイチ私の好みではないようです。



殺意のバックラッシュ (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.171: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

スカダーシリーズとしては、ちょっと物足りない感もありますが

年をとったスカダーも魅力的ではあります。
昔話を聞いているというよりも、若かりし頃のスカダーがすぐ目の前にいるような気がして(ここが作者の腕なんでしょうが)
話自体が生き生きとしていて、「今」の話を聞いているようでもありました。

スカダーの魅力は何といっても相手との会話です。
エレインの話題がほんのちょっとだけ出てきましたが、片方のジャンもなかなか妖艶でした。
私が読み落としたのか、どうかはまだハッキリと調べていませんが、若い男の子の話題がなかったような・・・。tjです。
もう一度駆け足で探してみようと思っています。

償いの報酬 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック償いの報酬 についてのレビュー
No.170:
(8pt)

これはこれでアリだと思います!

半分期待しながら半分期待せずに?お初のポーラゴズリング氏の小説を読んでみました。
軽いといえば軽いのですが、これはこれでアリだと思います。
あまり頭を使わずに、でもミステリーを楽しみたい人にはうってつけではないでしょうか。
謎解きにもなっているし、人間関係もわかりやすく書かれているし。
あまり複雑だと、何度も登場人物を確認したり、ちょっと興ざめするときもありますよね。
でも、「死の宣告」は最初から最後まで実に分かりやすいミステリーでした。
(エリザベスジョージ氏の小説だと、こうはいきません)
人の好みでしょうが、ジトジトとした梅雨真っただ中の家で時間をつぶすのには最適ではないでしょうか。
また楽しみな小説家が一人増えて明るくなりました。

死の宣告 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ポーラ・ゴズリング死の宣告 についてのレビュー
No.169:
(8pt)

好きか嫌いか、分かれるところでしょうが

私はこういうミステリーって好きです。
主人公のキャラもなかなか良いですし、彼を取り巻く登場人物もなかなか良い味出してます。
謎解きも一つの面白さですが、主人公のシャーク(あえてここではニックネームのシャークを使います)が、昔のハリーボッシュ(マイクルコナリーが描く刑事)を彷彿とさせ
昔はボッシュもこんなにバカやってたな〜と、ちょっとだけ懐かしくなりました(あー、またボッシュものを読みたい!)

前に読んだ「死者の部屋」とはガラリとかわって、これはこれで忘れられないミステリーの一つになりました。


タルタロスの審問官 (ランダムハウス講談社文庫 テ 1-1)
フランク・ティリエタルタロスの審問官 についてのレビュー
No.168:
(7pt)

内容は重いけど、軽く読みたい方にはお勧めです

一見矛盾しているようですが、面白い内容でサクサクと読みたい時ってありますよね?
そういう時是非お勧めです。
殺人事件自体は重苦しいものなのですが、時にはユーモアを交えて難しい?社会性とか歴史とか人間のドロドロとしたものとは無縁なので
一気に読めます。
私個人としては、もっと双子ちゃんのことを書いて欲しかったところですが、続きがあるようなので、これは次回のお楽しみにとっておきます。
主人公の闇の部分や秘められた過去も、もっと知りたくなるような魅力的なリューシーです。


死者の部屋 (新潮文庫)
フランク・ティリエ死者の部屋 についてのレビュー
No.167:
(8pt)

リンリー警部の苦悩と葛藤、誰にでもあること。

エリザベスジョージ氏の小説の中でも、リンリー警部の苦悩と葛藤が一番描かれているのでは。
パートナーのハヴァーズ部長刑事も良い味だしています。
みんな苦悩と葛藤の中で生きているのだ・・・と。

ミステリーとしても楽しめますし、私の場合ケンブリッジについて全く無知だったので
最初読み始めてから、ケンブリッジ観光サイトで色々と環境?など検索して頭に入れてから、また読み進めました。
何々建築とか、〇〇様式と書かれていても、ピンときませんもの。
厳かな中での残忍な殺し・・・。悲劇ではありますが、これがまた一段とこの小説を格調しているのかも。

私の大好きなセントジェイムズ氏が友情出演だけだったのが、ちと淋しかったですね。
未読の方には是非お勧めします。

エレナのために (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エリザベス・ジョージエレナのために についてのレビュー
No.166:
(7pt)

荒々しいね!

好みとしては、「熊と踊れ」ですが
この「兄弟の血」もなかなかどうして荒ぶる男たちでいっぱいで、血が騒ぎました。
ミステリーというよりも、人間ドラマに近いのでしょうか、「読ませる小説」になっています。
作者の(二人ですが)路線は好きです。
次回はもっともっと荒ぶる男たちのドラマを読みたいですね。
兄弟の血―熊と踊れ2 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.165: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

暇つぶしにどうぞ!

軽い小説なので、ちょっとした暇つぶしにはもってこいです。
あまり深刻に考えることもなく?それでも十分に楽しめます。
結構こういうウィットにとんでいるミステリーって、あまりないのかも?!

マットスカダーシリーズはたまに内容が重くて気が滅入るときもありますが、
このケラーシリーズは、そういうこともなく気楽に読めそうです。
あと4冊あるようなので、先の楽しみが増えました。

殺し屋 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック殺し屋 についてのレビュー