土の中の子供

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評判

土の中の子供の評価:

3.45/5点 レビュー 86件。 D ランク

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平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全165件 141〜160 8/9ページ
No.25
(4pt)

次は長編を・・

幼児虐待や、トラウマを題材にした作品、最近では珍しくないですが、「土の中の子供」はそれを上手に現していると思います。自分ではどうしようもない感情・・それは文章にすると、やけに暗くなってしまうのですが、実はそれが本当なのではないかと思います。自分で自分の感情をもてあますような、毎日をただ過ごしているような、過去は思い出したくないけど将来も考えたくないような・・・作品自体が短いので、次回は長編を読んでみたいと思いますが、この短編の中でこれだけの主人公の内面を表現できるのは、さすが、と思います。まだ若い作者のようですので、今後の作品に期待したいです。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.24
(3pt)

土の中で・・

就職活動中に何か読みますかなって感じで読んだ。内容は、主人公が私刑されるところから始まり、主人公が子供の頃、虐待をされていたなどの回想に話が流れていくいく。この話のタイトルである話の原点〝土の中”での主人公の思想の場面よりも、話の前半の方の主人公の死への思いや行動の方が印象に残った。同棲している女性、白湯子とのやり取りも少し不可解である。ラストもしっくりこなかったしまぁ、主人公の持つ世界観が澄み切った澱み風味だったので(よく解らんが3つ星で。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.23
(3pt)

土の中で・・

就職活動中に何か読みますかなって感じで読んだ。内容は、主人公が私刑されるところから始まり、主人公が子供の頃、虐待をされていたなどの回想に話が流れていくいく。この話のタイトルである話の原点〝土の中”での主人公の思想の場面よりも、話の前半の方の主人公の死への思いや行動の方が印象に残った。同棲している女性、白湯子とのやり取りも少し不可解である。ラストもしっくりこなかったしまぁ、主人公の持つ世界観が澄み切った澱み風味だったので(よく解らんが3つ星で。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.22
(2pt)

芥川賞っぽい、面白くない小説。

著者はきっと、青春時代の全てを小説に捧げたんでしょうね。小説を読むのが何よりも好きで、部屋にこもって小説ばかり書いて生きてきた人、っていう感じがします。だから、この人の小説には現代感覚が無い。そしてセンスも無い。だから、面白くない。けっこう皆言ってるけど、白湯子って名前、ありえないでしょう。白湯子って。これ見た瞬間、センスねぇ~っつって笑ってしまった。わざとらしいにもほどがある。おめえ、俺をなめてんのか?と著者に詰め寄りたくなる。僕ははっきり言って読む価値の全く無い作品だと思います。でもまあ、作品自体の質で言えば割とちゃんとしてる方だと思うので、星2つ。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.21
(2pt)

芥川賞っぽい、面白くない小説。

著者はきっと、青春時代の全てを小説に捧げたんでしょうね。小説を読むのが何よりも好きで、部屋にこもって小説ばかり書いて生きてきた人、っていう感じがします。だから、この人の小説には現代感覚が無い。そしてセンスも無い。だから、面白くない。けっこう皆言ってるけど、白湯子って名前、ありえないでしょう。白湯子って。これ見た瞬間、センスねぇ~っつって笑ってしまった。わざとらしいにもほどがある。おめえ、俺をなめてんのか?と著者に詰め寄りたくなる。僕ははっきり言って読む価値の全く無い作品だと思います。でもまあ、作品自体の質で言えば割とちゃんとしてる方だと思うので、星2つ。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.20
(3pt)

暗いけれど不幸なのでしょうか?

養父達によって土の中に埋められ死ぬ思いまでの虐待を受けた主人公なのですが、虐待のトラウマが~と書いている割に、のらりくらりと生と死両極端を選ぶことなく意外と普通の生活をしているところが不思議です。しかも、主人公と同棲中の彼女もまた、過去、生きて産まれてくるはずだった赤ん坊が死産であったことから自暴自棄な生活を送っていますが、ただの不感症程度というのも、男性の脳内で生み出された女性の不幸でしかないと思います。女性がそういった精神的な傷を受けたとき、依存している存在の人間に肌を触れられるのでさえ、叫び声を上げたくなるほど悪寒を感じるものだと私は思います。主人公の生きるための無意識の克服は、その精神状態が非常に良く書かれていたと思います。作者同年代にて応援したいところなので、作を重ねより一層の重厚なる作品を期待しております。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.19
(3pt)

暗いけれど不幸なのでしょうか?

養父達によって土の中に埋められ死ぬ思いまでの虐待を受けた主人公なのですが、虐待のトラウマが~と書いている割に、のらりくらりと生と死両極端を選ぶことなく意外と普通の生活をしているところが不思議です。しかも、主人公と同棲中の彼女もまた、過去、生きて産まれてくるはずだった赤ん坊が死産であったことから自暴自棄な生活を送っていますが、ただの不感症程度というのも、男性の脳内で生み出された女性の不幸でしかないと思います。女性がそういった精神的な傷を受けたとき、依存している存在の人間に肌を触れられるのでさえ、叫び声を上げたくなるほど悪寒を感じるものだと私は思います。主人公の生きるための無意識の克服は、その精神状態が非常に良く書かれていたと思います。作者同年代にて応援したいところなので、作を重ねより一層の重厚なる作品を期待しております。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.18
(4pt)

とにかく暗いです

 芥川賞受賞ということで読んでみました。 「土の中の子供」 暗い話でした。リアリティのない暗い話でした。いきすぎた悲劇とは往々にしてリアリティが無くなるものです。 主人公は否定していますが、やはり死にたかったんだと思う。「死ぬ」ということが彼にとっては意味があったんじゃないかと思います。煩わしい世の中からの離脱。究極のデタッチメントと求めていたんではないでしょうか? しかし、所詮人は一人では生きてはいけません。この話の主人公は幼いころこそ恵まれていなかったけど、「今」は恵まれています。運もいい。ヤマネさんに頭をなでてもらった記憶。たった一つでも希望があれば、それは絶望に打ち勝つものだと僕は思います。 「蜘蛛の声」 これも暗い話です。 デタッチメントに囚われた人間を描き出しています。しかし、前述のように人は一人では生きていけないのです。世界に、人にコミットメントすることなしには「人間」は成り立たないと僕は思います。 最後にバッグの中にナイフがなかったのはやはりそういうことなのかなと思いました。  二つの話を通じてのこの本のテーマはデタッチメントとコミットメントの狭間で揺れ動く人間でしょうか?話が暗くて受け付けない人もいるかもしれませんが、最近の芥川賞の中ではかなりよくかけている作品であると思います。この人の長編も読んでみたいです。物凄く落ち込みそうですけど・・・。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.17
(4pt)

とにかく暗いです

 芥川賞受賞ということで読んでみました。 「土の中の子供」 暗い話でした。リアリティのない暗い話でした。いきすぎた悲劇とは往々にしてリアリティが無くなるものです。 主人公は否定していますが、やはり死にたかったんだと思う。「死ぬ」ということが彼にとっては意味があったんじゃないかと思います。煩わしい世の中からの離脱。究極のデタッチメントと求めていたんではないでしょうか? しかし、所詮人は一人では生きてはいけません。この話の主人公は幼いころこそ恵まれていなかったけど、「今」は恵まれています。運もいい。ヤマネさんに頭をなでてもらった記憶。たった一つでも希望があれば、それは絶望に打ち勝つものだと僕は思います。 「蜘蛛の声」 これも暗い話です。 デタッチメントに囚われた人間を描き出しています。しかし、前述のように人は一人では生きていけないのです。世界に、人にコミットメントすることなしには「人間」は成り立たないと僕は思います。 最後にバッグの中にナイフがなかったのはやはりそういうことなのかなと思いました。  二つの話を通じてのこの本のテーマはデタッチメントとコミットメントの狭間で揺れ動く人間でしょうか?話が暗くて受け付けない人もいるかもしれませんが、最近の芥川賞の中ではかなりよくかけている作品であると思います。この人の長編も読んでみたいです。物凄く落ち込みそうですけど・・・。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.16
(4pt)

理不尽な暴力からの精神的克服を描こうとした力作

 理不尽な暴力の被害者が、自らの恐怖心を克服することで生き延びようとする、その心理描写がとても「巧い」と思った。しかし、芥川賞選考委員の村上龍は、文芸春秋にその選評として、「虐待を受けた人の現実をリアルに描くのは簡単ではない。(中略)誠実な小説家なら、そんなことは不可能だと思わなければならない。」と酷評を載せており、また、宮本輝は、「幼児期に養父母によってひどい虐待を受けつづけた過去を持つ青年の内面に筆が届いているとは思えなかった。」と評している。確かにこの主人公の受けた虐待は本当にひどく、持続的な暴力の後にネグレクトされたあげくの果て、土に埋められ殺されそうになるが、奇跡的に脱出するというもので、8歳時にこのような虐待を受けていたら、もっとその後の人格形成において重度の障害を残すだろうと予想される。幼少時に受けた虐待がもっと程度の軽いものという設定だったら、二十七歳になった主人公の心理はすごくよく描けていると思うのだが。にしても、前々回の受賞作「蛇にピアス」のような、ただ過激なだけの作品と比べると、奥の深さは段違い。今後に期待できる作家だと思う。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.15
(3pt)

少しややこしいかな…。

やや難しいです。論理詰めで難しいと言うよりは、言葉で言い表せない内容を必死に言葉で言い表そうとしている難しさがありました。文学らしいと言えばらしいのですが、あまりにそのことに粉骨砕身していて、面白さを削ってしまっているところがあるように思えました。主人公が過去の経験から持つトラウマ的(トラウマでは軽すぎる、もっと深いことを作者は書いているんだ、と言う人もいますが)な暴力描写、暗鬱な心理描写、被害描写があまりに長々と書かれているため、途中で気持ちがへこんできました。終りの方になると、主人公の心理は急速にプラスの方向に収斂して行くのですが、その心理のプラス描写が、それまでのマイナス描写と比べてあまりに少ないため、結局いい読後感を得ることはできませんでした。蛇足ですが、現代の多くの作家の例に漏れず、この小説も村上春樹の影響を受けているように感じました。とは言え、「まあこのくらいの影響なら現代作家が受けても当然だろう」とは思えるレベルだったのですが、例の『あるいは~かもしれない』の『あるいは』の使い方のおかしさ、また、『汚い食堂に入り汚い食器に盛られた汚いチャーハンを食べた』などという表現は、残念ながら少し目についてしまいました。次回作がせめてもう少し明るい、そしてよりオリジナリティ溢れる作品であることを期待します。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.14
(4pt)

理不尽な暴力からの精神的克服を描こうとした力作

 理不尽な暴力の被害者が、自らの恐怖心を克服することで生き延びようとする、その心理描写がとても「巧い」と思った。しかし、芥川賞選考委員の村上龍は、文芸春秋にその選評として、「虐待を受けた人の現実をリアルに描くのは簡単ではない。(中略)誠実な小説家なら、そんなことは不可能だと思わなければならない。」と酷評を載せており、また、宮本輝は、「幼児期に養父母によってひどい虐待を受けつづけた過去を持つ青年の内面に筆が届いているとは思えなかった。」と評している。確かにこの主人公の受けた虐待は本当にひどく、持続的な暴力の後にネグレクトされたあげくの果て、土に埋められ殺されそうになるが、奇跡的に脱出するというもので、8歳時にこのような虐待を受けていたら、もっとその後の人格形成において重度の障害を残すだろうと予想される。幼少時に受けた虐待がもっと程度の軽いものという設定だったら、二十七歳になった主人公の心理はすごくよく描けていると思うのだが。にしても、前々回の受賞作「蛇にピアス」のような、ただ過激なだけの作品と比べると、奥の深さは段違い。今後に期待できる作家だと思う。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.13
(3pt)

少しややこしいかな…。

やや難しいです。論理詰めで難しいと言うよりは、言葉で言い表せない内容を必死に言葉で言い表そうとしている難しさがありました。文学らしいと言えばらしいのですが、あまりにそのことに粉骨砕身していて、面白さを削ってしまっているところがあるように思えました。主人公が過去の経験から持つトラウマ的(トラウマでは軽すぎる、もっと深いことを作者は書いているんだ、と言う人もいますが)な暴力描写、暗鬱な心理描写、被害描写があまりに長々と書かれているため、途中で気持ちがへこんできました。終りの方になると、主人公の心理は急速にプラスの方向に収斂して行くのですが、その心理のプラス描写が、それまでのマイナス描写と比べてあまりに少ないため、結局いい読後感を得ることはできませんでした。蛇足ですが、現代の多くの作家の例に漏れず、この小説も村上春樹の影響を受けているように感じました。とは言え、「まあこのくらいの影響なら現代作家が受けても当然だろう」とは思えるレベルだったのですが、例の『あるいは~かもしれない』の『あるいは』の使い方のおかしさ、また、『汚い食堂に入り汚い食器に盛られた汚いチャーハンを食べた』などという表現は、残念ながら少し目についてしまいました。次回作がせめてもう少し明るい、そしてよりオリジナリティ溢れる作品であることを期待します。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.12
(4pt)

重くせつなく、苦しい。

壮絶な虐待を受けて育った幼少時代。「早く大人になりなさい。そうすれば自分の力で生きていける」。施設でいわれたことを胸に、大人になった彼だが、やはり暴力は彼を苦しめる。ものを落下させるということに、自分の落ちていくさまを重ね合わせる描写、同居する女性へ向ける想い、とにかく、筆力のある作家であることは間違いないです。このあたりが芥川賞受賞のゆえんなのでしょう。ただ、いかんせん、重すぎます。読んでいて、苦しさが読み手にまでずっしりとのしかかり、いたたまれません。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.11
(4pt)

重くせつなく、苦しい。

壮絶な虐待を受けて育った幼少時代。「早く大人になりなさい。そうすれば自分の力で生きていける」。施設でいわれたことを胸に、大人になった彼だが、やはり暴力は彼を苦しめる。ものを落下させるということに、自分の落ちていくさまを重ね合わせる描写、同居する女性へ向ける想い、とにかく、筆力のある作家であることは間違いないです。このあたりが芥川賞受賞のゆえんなのでしょう。ただ、いかんせん、重すぎます。読んでいて、苦しさが読み手にまでずっしりとのしかかり、いたたまれません。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.10
(4pt)

現代的な純文学小説みたいですね。

 「遮光」につづいて中村さんの本を読みました。独特の空気をもつちょっとくせのある作家さんのようですね。受ける人には受け、そうでない人にはただ暗いだけのお話だと思います。 この本は、中篇「土の中の子供」、短編「蜘蛛の声」の2作から構成されています。 まずは芥川賞を受賞した「土の中の子供」ですが、過去の出来事でとらわれ、何かを探しもともる男の姿が、彼独自の虚無感の空気の中描かれています。「遮光」と違いラストにほんのりと希望が見えているのが印象的でした。 しかし2作目の「蜘蛛の声」。よく言えば現代風純文学なんですが、狂気の表現としてみると、やや難解ないまひとつ読み手に何を伝えたいのか良くわからない作品みたいです。正直、私には理解できませんでしたが、彼の作風の空気は間違いなくありました。読後ちょっと疲れましたけどね(笑)。 まずは芥川賞受賞おめでとうございますという感じです。次回作、出来たら今度は長編を読んでみたい作家さんですね。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.9
(4pt)

現代的な純文学小説みたいですね。

 「遮光」につづいて中村さんの本を読みました。独特の空気をもつちょっとくせのある作家さんのようですね。受ける人には受け、そうでない人にはただ暗いだけのお話だと思います。 この本は、中篇「土の中の子供」、短編「蜘蛛の声」の2作から構成されています。 まずは芥川賞を受賞した「土の中の子供」ですが、過去の出来事でとらわれ、何かを探しもともる男の姿が、彼独自の虚無感の空気の中描かれています。「遮光」と違いラストにほんのりと希望が見えているのが印象的でした。 しかし2作目の「蜘蛛の声」。よく言えば現代風純文学なんですが、狂気の表現としてみると、やや難解ないまひとつ読み手に何を伝えたいのか良くわからない作品みたいです。正直、私には理解できませんでしたが、彼の作風の空気は間違いなくありました。読後ちょっと疲れましたけどね(笑)。 まずは芥川賞受賞おめでとうございますという感じです。次回作、出来たら今度は長編を読んでみたい作家さんですね。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.8
(2pt)

いかにも純文学だが・・

この人は、なんか芥川賞っぽい(選考委員に好かれそうな)作品を書いていたので、いつか受賞するだろうとは思ってたけど、今回ので受賞か・・・って印象。細かな描写等、文章はなかなか。けれど、主人公と同棲する女性にリアリティや必然性を感じないし、テーマもアダルトチルドレンの再生と凡庸か、と。暴力というテーマに溺れて主人公の内面を描ききれていない。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.7
(2pt)

いかにも純文学だが・・

この人は、なんか芥川賞っぽい(選考委員に好かれそうな)作品を書いていたので、いつか受賞するだろうとは思ってたけど、今回ので受賞か・・・って印象。細かな描写等、文章はなかなか。けれど、主人公と同棲する女性にリアリティや必然性を感じないし、テーマもアダルトチルドレンの再生と凡庸か、と。暴力というテーマに溺れて主人公の内面を描ききれていない。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.6
(4pt)

世界を失った少年

 しんとした悲しみが底流をなす小説だった。悲しさを悲しいと表現できない。自分が生きていていいと思えない主人公が、暴力からいつまでも開放されない様が、淡々とつづられていく。 頭では、自分が悪かったのではないと分かっているのに、ままならない。そうだろうなあ。今更会いたいという、彼を捨てた父を、私も許せない。会うこと自体が、許しの一種なのだろうから。 子どもへの虐待は、ありきたりになるが、深刻だ。そしてまた今、虐待のやんだあとの心的外傷後ストレス障害について、ここに小説の形で問題提起されたのだ。 彼に世界を取り戻す日は来るのだろうか。小説を読み、同居の女性と心の交流が生まれかけている終盤は、少し希望が見える気がする。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522