土の中の子供

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評判

土の中の子供の評価:

3.45/5点 レビュー 86件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全165件 121〜140 7/9ページ
No.45
(4pt)

濃厚な暗さ

 芥川賞という事で読んでみました。
 最初は文章が冗長でありわかりにくく、暗いだけでおもしろみが感じられませんでしたが、中盤にかけての展開から夢中で読んでしまいました。幼少の頃の抑えられていた感情が徐々に吹き出してくるシーンや、幻聴でめまいを起こすシーンは暗いだけでなく、引き込まれる怪しい魅力があると思います。私自身がネガティブ思考なのもありますが、主人公の暗い物の考え方には共感できます。最後の「私は土の中から生まれたんですよ」という台詞には、グッと来ました。
 プロットも回想があって、それで終わりという訳ではなく、またひと山用意してあるのはなかなかです。収録されているもう一遍の方も、嫌疑と憂鬱さが幾重にも重なって自分の正体を見失ってしまうという構成は秀逸だと思います。個人的には文章にも癖が無く、もう一遍の方が私は気に入りました。
 ただ、人物設定が薄っぺらく、人間味が感じられないようなキャラクターもちらほら。前述した文章の件と併せて☆一つマイナスです。しかし、某ホームページのように登場人物に関するネーミングセンスで、著者の才能を測ると言うのは納得がいきませんね。
 興味があれば読んでみるのをお勧めします。徒に楽しさやわかりやすさだけを追いかけている現代文学の風潮には珍しい作品かと思います。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.44
(3pt)

今更ですが

今更ですがやっと読みました。というか、一昨年に本を買い、最初の方は読んだのですがあんまり暗いので途中で読むのをやめてしまっていました。ですが、最近落ち込み気味でなんとなくまた手にとってみたら、一気読みできました。なんというか救われるといいますか。落ち込んだときは暗い音楽を聞くというのと同じように、ちょっとだけ暗い気持ちのときに読めばいいと思います。ただ普通の時は駄目です。私は。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.43
(3pt)

今更ですが

今更ですがやっと読みました。というか、一昨年に本を買い、最初の方は読んだのですがあんまり暗いので途中で読むのをやめてしまっていました。ですが、最近落ち込み気味でなんとなくまた手にとってみたら、一気読みできました。なんというか救われるといいますか。落ち込んだときは暗い音楽を聞くというのと同じように、ちょっとだけ暗い気持ちのときに読めばいいと思います。ただ普通の時は駄目です。私は。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.42
(2pt)

生ぬるくて共感できない

主人公の悪癖を直そうと賢明になってくれた友達のセリフを借りれば、まさしく「これこそ”奴ら(社会)”の思うつぼじゃないか。」(この友達を意味もなく若くして自殺させているのは、どうも嫌な感じだ。)
ヒロインの名前が、このストーリーの生ぬるさを象徴している。死産の経験があり、セックスを楽しいとも思っていないのに、主人公のセックス人形になっているこの女のことを、主人公は、「少なくともあなた達よりもいい人なんだ」などと言っているが、「いい人」ではなく「都合のいい人」と言ったほうが正確だ。やすやすとお金を貸してくれる施設長も、どうかと思う。(研修医とか言う)精神科医は論外だ。
それから、主人公に話しかけてきた同業者について、「同業者というだけで話しかける権利があると思っている」などと思っているシーンがあるが、これは、過去に人から散々酷い目にあってきた人間の感情としては、微妙だ。そんな風に感じるだろうか。人から物のように扱われた経験を持ち、そのあと心から親切にされることも体験してきたら、人から話しかけられることは、とても嬉しいと思うのだ。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.41
(2pt)

生ぬるくて共感できない

主人公の悪癖を直そうと賢明になってくれた友達のセリフを借りれば、まさしく「これこそ”奴ら(社会)”の思うつぼじゃないか。」(この友達を意味もなく若くして自殺させているのは、どうも嫌な感じだ。)
ヒロインの名前が、このストーリーの生ぬるさを象徴している。死産の経験があり、セックスを楽しいとも思っていないのに、主人公のセックス人形になっているこの女のことを、主人公は、「少なくともあなた達よりもいい人なんだ」などと言っているが、「いい人」ではなく「都合のいい人」と言ったほうが正確だ。やすやすとお金を貸してくれる施設長も、どうかと思う。(研修医とか言う)精神科医は論外だ。
それから、主人公に話しかけてきた同業者について、「同業者というだけで話しかける権利があると思っている」などと思っているシーンがあるが、これは、過去に人から散々酷い目にあってきた人間の感情としては、微妙だ。そんな風に感じるだろうか。人から物のように扱われた経験を持ち、そのあと心から親切にされることも体験してきたら、人から話しかけられることは、とても嬉しいと思うのだ。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.40
(3pt)

絶望。

PTSD、トラウマ。。。扱うのが難しい問題だけど、あえて挑戦している。
でも人ってそんなに単純かな???って、疑問を持つ場面が多かった。例えば、白湯子の不感症の原因とか。。。  
トラウマとかってそんな人の行動に直結するのかなぁ。。。もっと歪んだ感じででてくるもののような気がします個人的な意見ですが。
あとそういう人の持つコミュニケーションの複雑さとか書かなくてよいのかな?と感じました。
あとコレ、負のオーラがめちゃめちゃ強い。
作品自体のエネルギーが強いことは良いことだけど、とりあえず良くも悪くもマイナスパワー。
エネルギー強のに読見終えた後、なんか爽快感みたいなものがない作品です。
これは読み終わったあと、どぅ〜〜んってなります。
弱ってるときに読むと、その一日は何も出来ません。
それだけエネルギーはある作品なんだと思います。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.39
(3pt)

絶望。

PTSD、トラウマ。。。扱うのが難しい問題だけど、あえて挑戦している。
でも人ってそんなに単純かな???って、疑問を持つ場面が多かった。例えば、白湯子の不感症の原因とか。。。  
トラウマとかってそんな人の行動に直結するのかなぁ。。。もっと歪んだ感じででてくるもののような気がします個人的な意見ですが。
あとそういう人の持つコミュニケーションの複雑さとか書かなくてよいのかな?と感じました。
あとコレ、負のオーラがめちゃめちゃ強い。
作品自体のエネルギーが強いことは良いことだけど、とりあえず良くも悪くもマイナスパワー。
エネルギー強のに読見終えた後、なんか爽快感みたいなものがない作品です。
これは読み終わったあと、どぅ〜〜んってなります。
弱ってるときに読むと、その一日は何も出来ません。
それだけエネルギーはある作品なんだと思います。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.38
(2pt)

なぜこの作品が芥川賞?

選考評は読んでないが、僕にはこの作品の“意味”が正直わからない。著者がどんな不幸な境遇に育ち、それを克服したか、なんて“リアル”の部分に評価の比重が置かれている訳ではないだろうが。 
  この本に描かれていることは作中の言葉を借りれば“自分とは関係のない世界”である。そしてそうした“世界”に想像力を働かせることが読書の楽しみだと思うが、一方で重要なのは“世界”を提示する作者の世界観であり表現方法だろう。不幸な生い立ち、それに対する自虐、自閉、無力感、弱者が弱者を叩くネガティヴ・スパイラル、そして崖っぷちの転機によって人生に光明を見出す...いかにも文学的な主題と起承転結な展開。メディアの中の社会事件や欺瞞的な幸福の情景と自分の境遇をパラレルに対比させる手法なんて30年前の井上陽水やられてもなぁ。“潰れたヒキガエル”“薄汚れた軍手”“狂ったように吠える犬”といったメタファーの頻出も鬱陶しい。さらに主人公だけでは飽き足らず“男に捨てられ孕んだ子を死産”なんて70年代女流作家的ネガティヴモチーフな相方の女を登場させて物語を補強、それって“群れから離れた男と女が子羊みたいに肌寄せ合って”森進一「東京物語」ですか?
 なんと言うか一々古くて、大昔の文学をトレースしているようにしか思えない。時折ハッとするような表現もあるだけに全体としての陳腐さが惜しい。
  あとがきの「僕は小説というものに、随分と救われてきた。世界の成り立ちや人間を深く掘り下げようとし、突き詰めて開示するような物語、そういったものに出会っていなければ、僕の人生は違ったものになっていたと思う」といったおめでたい文学観の披瀝は勝手だけど、そういう文脈でこの小説が評価されているんだとしたら、今ってほんとに救いようのないほど暗い、重い、余裕のない、被害妄想で不幸な時代なんだろうな。考え方次第だと思うけど。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.37
(2pt)

なぜこの作品が芥川賞?

選考評は読んでないが、僕にはこの作品の“意味”が正直わからない。著者がどんな不幸な境遇に育ち、それを克服したか、なんて“リアル”の部分に評価の比重が置かれている訳ではないだろうが。 
  この本に描かれていることは作中の言葉を借りれば“自分とは関係のない世界”である。そしてそうした“世界”に想像力を働かせることが読書の楽しみだと思うが、一方で重要なのは“世界”を提示する作者の世界観であり表現方法だろう。不幸な生い立ち、それに対する自虐、自閉、無力感、弱者が弱者を叩くネガティヴ・スパイラル、そして崖っぷちの転機によって人生に光明を見出す...いかにも文学的な主題と起承転結な展開。メディアの中の社会事件や欺瞞的な幸福の情景と自分の境遇をパラレルに対比させる手法なんて30年前の井上陽水やられてもなぁ。“潰れたヒキガエル”“薄汚れた軍手”“狂ったように吠える犬”といったメタファーの頻出も鬱陶しい。さらに主人公だけでは飽き足らず“男に捨てられ孕んだ子を死産”なんて70年代女流作家的ネガティヴモチーフな相方の女を登場させて物語を補強、それって“群れから離れた男と女が子羊みたいに肌寄せ合って”森進一「東京物語」ですか?
 なんと言うか一々古くて、大昔の文学をトレースしているようにしか思えない。時折ハッとするような表現もあるだけに全体としての陳腐さが惜しい。
  あとがきの「僕は小説というものに、随分と救われてきた。世界の成り立ちや人間を深く掘り下げようとし、突き詰めて開示するような物語、そういったものに出会っていなければ、僕の人生は違ったものになっていたと思う」といったおめでたい文学観の披瀝は勝手だけど、そういう文脈でこの小説が評価されているんだとしたら、今ってほんとに救いようのないほど暗い、重い、余裕のない、被害妄想で不幸な時代なんだろうな。考え方次第だと思うけど。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.36
(3pt)

雑駁さに逃げているような。

 幼児の虐待体験が所所と点描されるが、もっと掘り下げて書いた方がいいのではないだろうか?と、思いました。
 周囲の「暴力」恐怖を言いながら、社会性《他者》との関係性が見えてこなかった。幼児体験を口実に生きている卑屈な人間に、主人公が見えてしまうのではないだろうか?
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.35
(3pt)

雑駁さに逃げているような。

 幼児の虐待体験が所所と点描されるが、もっと掘り下げて書いた方がいいのではないだろうか?と、思いました。
 周囲の「暴力」恐怖を言いながら、社会性《他者》との関係性が見えてこなかった。幼児体験を口実に生きている卑屈な人間に、主人公が見えてしまうのではないだろうか?
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.34
(4pt)

人から否定されても、生きていたい。

虐待されたことも、暴力をうけたこともないけれど、頭も良くなく、しゃべりも下手で、美人でもない私は、学校で、就職面接先で、職場で、ショップで、コンパでなどなど、人に否定されたような感じをうけることがしょっちゅうある。(被害妄想もかなりあると思うが…。)主人公とかなり差はあるが、なんだかやたら共感してしまった。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.33
(4pt)

人から否定されても、生きていたい。

虐待されたことも、暴力をうけたこともないけれど、頭も良くなく、しゃべりも下手で、美人でもない私は、学校で、就職面接先で、職場で、ショップで、コンパでなどなど、人に否定されたような感じをうけることがしょっちゅうある。(被害妄想もかなりあると思うが…。)主人公とかなり差はあるが、なんだかやたら共感してしまった。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.32
(2pt)

わずかに見える光

子供の頃に両親に捨てられ、養父母のもとで育った主人公。しかし、そこでは激しい虐待を受け、挙句の果てには山の中へ生き埋めにされたという過去を持つ主人公がそのトラウマと自分の存在価値に悩み苦悩しながら生きていく様を描いています。芥川賞の受賞作です。土の中のひんやりとした冷たさが伝わってくるかのよう。暗く、とにかく重たい作品。読んでいてあまり気持ちのいい本ではなかったかも。そのせいか140ページ程度の短い本なのに、読むのにとても時間がかかりました。希望なく生きていく主人公はある事件に巻き込まれます。皮肉にもそれが“ショック療法”ともなり、ラストでは彼にわずかながらも光が見え始めます。それが唯一の救いでした。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.31
(2pt)

わずかに見える光

子供の頃に両親に捨てられ、養父母のもとで育った主人公。しかし、そこでは激しい虐待を受け、挙句の果てには山の中へ生き埋めにされたという過去を持つ主人公がそのトラウマと自分の存在価値に悩み苦悩しながら生きていく様を描いています。芥川賞の受賞作です。土の中のひんやりとした冷たさが伝わってくるかのよう。暗く、とにかく重たい作品。読んでいてあまり気持ちのいい本ではなかったかも。そのせいか140ページ程度の短い本なのに、読むのにとても時間がかかりました。希望なく生きていく主人公はある事件に巻き込まれます。皮肉にもそれが“ショック療法”ともなり、ラストでは彼にわずかながらも光が見え始めます。それが唯一の救いでした。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.30
(3pt)

なかなか、と思います

 全体の印象は、「悪くはない」。 幼児虐待のトラウマというテーマは、最近ありきたりで少々食傷気味ですが、その中ではましな部類に入れられると思います。 トラウマが専門なので、厳しいことを言わせていただければもうちょっと勉強してほしいな、と思います。 読んでいるうちに「こんなもんじゃないでしょう」と思った部分がいくつもありました。 あと、物語に引き込まれるとはいかなかったかな。 とりあえず話題作だし、専門分野とかぶるから読んでおこう…で最後まで読んだので。 もう少し心理描写が細かいと同じ流れでも面白かったかもしれないのですが。 まだ27歳ということでこれからに期待します。 
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.29
(3pt)

なかなか、と思います

 全体の印象は、「悪くはない」。 幼児虐待のトラウマというテーマは、最近ありきたりで少々食傷気味ですが、その中ではましな部類に入れられると思います。 トラウマが専門なので、厳しいことを言わせていただければもうちょっと勉強してほしいな、と思います。 読んでいるうちに「こんなもんじゃないでしょう」と思った部分がいくつもありました。 あと、物語に引き込まれるとはいかなかったかな。 とりあえず話題作だし、専門分野とかぶるから読んでおこう…で最後まで読んだので。 もう少し心理描写が細かいと同じ流れでも面白かったかもしれないのですが。 まだ27歳ということでこれからに期待します。 
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.28
(1pt)

主題に真摯に向き合ってほしい

この人はいったい、何を書きたかったのだろうか。すでに使い古されつつあるモチーフを扱うなら、せめて他を凌駕する独自の迫力が求められてしかるべきなのに、この作品はすべてにおいて甘い。子供時代に虐待を受けた成人というより、ただ他者との関係を作るのがヘタなモラトリアム真っ盛りの、ニヒリストを気取った身勝手な青年の身辺雑記に見えてしまう。志賀直哉的な退屈でアナクロな写生的描写にも閉口させられる。同棲している女の存在意義も不明だし、特にエンディングの甘さにはしばし唖然とさせられた。この作品がなにごとかを描きおおせているとは、申し訳ないがとても思えない。それらしいモチーフを扱い、もっともらしい「雰囲気」を持たせれば、「現代社会の歪みを鋭く切り取った秀作」ができるとでも思っているのだろうか。この作者は、主題への向き合い方それ自体を根本から見直すべきだ。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522
No.27
(1pt)

主題に真摯に向き合ってほしい

この人はいったい、何を書きたかったのだろうか。すでに使い古されつつあるモチーフを扱うなら、せめて他を凌駕する独自の迫力が求められてしかるべきなのに、この作品はすべてにおいて甘い。子供時代に虐待を受けた成人というより、ただ他者との関係を作るのがヘタなモラトリアム真っ盛りの、ニヒリストを気取った身勝手な青年の身辺雑記に見えてしまう。志賀直哉的な退屈でアナクロな写生的描写にも閉口させられる。同棲している女の存在意義も不明だし、特にエンディングの甘さにはしばし唖然とさせられた。この作品がなにごとかを描きおおせているとは、申し訳ないがとても思えない。それらしいモチーフを扱い、もっともらしい「雰囲気」を持たせれば、「現代社会の歪みを鋭く切り取った秀作」ができるとでも思っているのだろうか。この作者は、主題への向き合い方それ自体を根本から見直すべきだ。
土の中の子供 Amazon書評・レビュー: 土の中の子供より
4104588040
No.26
(4pt)

次は長編を・・

幼児虐待や、トラウマを題材にした作品、最近では珍しくないですが、「土の中の子供」はそれを上手に現していると思います。自分ではどうしようもない感情・・それは文章にすると、やけに暗くなってしまうのですが、実はそれが本当なのではないかと思います。自分で自分の感情をもてあますような、毎日をただ過ごしているような、過去は思い出したくないけど将来も考えたくないような・・・作品自体が短いので、次回は長編を読んでみたいと思いますが、この短編の中でこれだけの主人公の内面を表現できるのは、さすが、と思います。まだ若い作者のようですので、今後の作品に期待したいです。
土の中の子供 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 土の中の子供 (新潮文庫)より
4101289522