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子どもたちは夜と遊ぶ
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【この小説が収録されている参考書籍】
子どもたちは夜と遊ぶの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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ミステリーでなく、すれ違った恋のお話。 すれ違い方が大きくて、救いがあまりなくなってしまっただけの恋愛の話。ミステリーとして読むのなら評価は下がるだろうけれど(結末は個人的には推理物としては「うわぁ……」というレベル)、いっそキャラ読みしてしまっても良い話だと思う。 単純にハッピーエンドで終わらなかったところに好感が持てた。酷く空しさを覚えながらもう一度上巻に手を伸ばしました。あと電話にも。このやるせなさと切なさと愛しさを、全部誰かにぶちまけたい! 救われなかったけれど、絶望するだけの話ではないように感じた。はじめて、表紙買いして良かったなぁと思えた作品。 | ||||
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ミステリーでなく、すれ違った恋のお話。 すれ違い方が大きくて、救いがあまりなくなってしまっただけの恋愛の話。ミステリーとして読むのなら評価は下がるだろうけれど(結末は個人的には推理物としては「うわぁ……」というレベル)、いっそキャラ読みしてしまっても良い話だと思う。 単純にハッピーエンドで終わらなかったところに好感が持てた。酷く空しさを覚えながらもう一度上巻に手を伸ばしました。あと電話にも。このやるせなさと切なさと愛しさを、全部誰かにぶちまけたい! 救われなかったけれど、絶望するだけの話ではないように感じた。はじめて、表紙買いして良かったなぁと思えた作品。 | ||||
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タイトル&ジャケ買いしました。 なんとなく好きそうな感じ、と思って買ったのですが、この直感は的中率高めです。 途中まですっかりミステリだという事を忘れて読んでました。 それぐらい人物描写が独特で、登場人物のことが大好きになってしまいました。 ちょっとリアルとは違う、人工的な匂いがする人たち。 それでも魅力的なのは、一人一人の背景を丁寧に描いていて、 物語に引き込む力が強かったから。 大好きになったから、月子も浅葱も孝太も皆幸せになって欲しいのに、 「i」の存在によって悲しい殺人ゲームが始まってしまいます。 やっと、救ってくれる手のひらを見つけたのに、 それが欲しいと気付いたのに、 それでも過去を断ち切ることもできなくて、 闇に蹲っていく浅葱が悲しくて痛くてつらかったです。 いろんな人たちの、それぞれの想いがあって、優しさや嫉妬、 思い遣りや怒りも、全てが悲しい。 ただ「i」の正体は、ちょっとベタな感じで…。 「これはないかな…」と予想してた展開だったので。 全てに満足という訳ではありませんでしたが、読み終わってからも、 しばらく胸がモヤモヤする、心を引きずってしまう力がある作品でした。 「人間には誰でも、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって。 君が生きているというそれだけで、人生を投げずに、 生きることに手を抜かずにすむ人間が、この世の中のどこかにいるんだよ。 不幸にならないで。」 | ||||
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ミステリとしては、私には残念ながら「すごい!」とは言えません…。 けれど登場人物たちが良い。作品の世界に引き込まれ、のめり込みます。この価格でこんなに濃い話が読めるなんて素敵だと思います。 辻村さんの作品は、感情移入というか胸にきて泣けるものが多い。その中でも、子供たち〜はダントツです。 | ||||
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一風変わった物語とトリックで最後まで飽きずに読めました。確かにiを追う人たちの描写が弱いと思いましたが文章の端々に魅力がありとても惹かれるものがあります。2時間サスペンスというよりサイコミステリのような不思議な感覚。普通のミステリ小説が物足りない方に読んでもらいたい新感覚な作品です。 | ||||
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勘のいい人なら上巻でiがだれかが、なんとなくわかると思うのだけど、 わかったらわかったなりに読み進めるごとにせつなくなる。 予想を裏切ってほしい気持ち半分、当たっていてほしい気持ち半分で。 やや原因が物語としていかにもすぎるけど、 それも悪くないと思わされる一冊。 | ||||
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辻村先生の作品を読むのは、今回で2作目。 以前読んだ、「冷たい校舎の時は止まる」と雰囲気の似たカンジの作品になってます。 静かで、薄暗い、少し緊張感のある雰囲気が感じられます。 iとΘによる殺人ゲーム。 心理描写も細かくて、作品に引き込まれます。 やっぱり、辻村先生の描く人物は、魅力的な人が多いです。 「蝿は殺してもいいけど、蝶はどうして殺しちゃダメなの?」 ・・じゃあ、人は? 月子の性格がイマイチ好きになれなかったのと、若干ご都合主義の入った設定。 死んでしまった人に対する関心の薄さ。 納得いかない部分もありましたが、でも面白いです。 大好きな作家サンになりそうです。 | ||||
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始まりは海外留学をかけた論文コンクール。狐塚と浅葱、選ばれるのは2人のうちどちらかと思われたが、 幻の学生『i』の登場で事態は大きく変化してゆく... 孤独と絶望が生み出す、悲劇のミステリー わかりやすい、それでいて美しい文体は若い人々はもちろん世代を超えて多くの人に受け入れられるものだろう。 登場人物それぞれの立場からの視点が描かれているため非常に感情移入もしやすい。 また、現在起こっている様々な社会問題を明確な意味をもってストーリーに取り入れている点でも優れた作品であると思う。 この物語は思春期を経て大人になる子どもの不安定な心が繊細に描かれている。 帯には「辻村深月は、どうしてこんなにも僕たちのことを知っているのだろう」 という解説者の言葉があるが、まさしくその通りであると思う。 内容についてはネタバレをなくす意味でも書かないでおきたい。 個人的な感想としては、読む人に真摯に生きることの意味と希望を投げかけてくれている、そういう物語だと思う。 著者の作品全般に感じたことだが、著者にとっての"悲劇"の概念は他とは全く違うように思える。 悲劇は悲劇だけでは終わらない。必ずそこには救いもあるんだ、という著者の明確な意思を私は感じた。 辻村深月さんは人に"何か"を与えることができる素晴らしい作家だと思う。 これからも多くの心に残る作品を生み出してほしい。 | ||||
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「i」という謎の人物。その人物と会うことを切に望む木村浅葱。会うために 続けられる残酷なゲームの犠牲になる人たち。その内容はあまりにも衝撃的で、 読んでいてつらくなるほどだった。「ここまでしなけらばならないのか・・・。」 浅葱が持つ異常さには言葉もない。だが、同情する余地などないはずなのに、 彼の心のうちを知れば知るほど切ない気持ちにさせられていく。彼の生い立ちも 哀れだ。心を通い合わせていたはずの狐塚孝太や月子と、浅葱との関係も切ない。 だが、切ないばかりではない。ラストに待っていた真実には驚かされた。 ストーリーが立体的に組み立てられ、登場人物の描写もていねいで、文庫本上下 あわせて1000ページの大作だが長さをまったく感じなかった。幅も深みもある、 読み応え充分の作品だった。 | ||||
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読み終わった後、泣けました。 悲しみ、嬉しさ、そういう類ではなく、 すべてに泣かされました。この本に。 魂を揺さぶるような、本当に考えさせられる本でした。 登場人物は、細かく描かれていて想像しやすく、 描写もわかりやすく風景を想像しやすい。読みやすかった。 内容が重いものであったけれど、読むのはとまらなくてどんどん物語に引き込まれていきます。 入り組んだパズルのようなしかけもあるのでアッと驚かされると思います。 これは一読すべき本です。本当に気に入りました。 | ||||
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辻村深月さんの作品はデビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」と「ぼくのメジャースプーン」を読んで3冊目。「ぼくのメジャースプーン」のレビューにこの作品との関連性が書かれていたので続けて読了。 上下巻に分かれていたので、今まで手を出さなかったのですがもったいなかったですね。「ぼくのメジャースプーン」に負けず劣らずの良作だと感じました。 特に感じたのは個々のキャラクターの心理描写の掘り下げ具合。小説で登場人物のそれぞれを掘り下げていくとどうしても冗長になってしまうのですが、辻村さんの作品ではそれが実に巧みに描かれます。それぞれの感情の揺らぎと行動を残酷なまでの強いタッチで書きつづっていて、時に心にぐさりと刺され、時にじんわりとしみこんできます。 | ||||
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同じ大学に通う、孤塚と月子のカップル、孤塚とルームシェアしている恭司、同じ研究室の同級生浅葱らの周囲に起こる事件を描いたミステリー長編です。メフィスト賞を受賞したデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」は、高校生八人の学校生活、プライベートの両面から、周囲に認識されているステレオタイプな高校生像と、実際には傷ついたり、臆病だったりする一人一人を内と外から描いて人物描写を立体的にした作品でしたが、本作品は、その立体性をさらに徹底しているのが印象的です。特に秀才肌の主人公孤塚に対して、天才肌として描かれる浅葱が気に掛かります。例えば、難解な曲を弾きこなす天才ピアニストの努力というのは、演奏を聴いている素人には解りづらいし、解ってしまったらその演奏は失敗だと思いますが、この長編ミステリーで天才を演じる浅葱はどうなのでしょうか。工学の分野で陽の当たる道を突き進む天才に隠された影が気になりつつ、上巻を読み終えました。 | ||||
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この著者は登場人物、一人一人に対しての背景を書くので物語に入り込みやすい。今回は余計に主人公(?)の過去については心締め付けられるものがあり、上下巻一気読みしてしまいました。ネタバレを書いてしまいそうなので率直に書かせていただきます。すごいっ!すごすぎる・・・。ミステリィとしても人間模様としてもどちらの観点から見てもよくできてる作品だなと感じました。是非一読あれ。最近のメフィスト賞受賞作家では一番じゃないかな。 | ||||
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前作「冷たい校舎の時は止まる」よりは1冊少ない上下巻発行。大学に通う月子・弧塚・浅葱。秀才といわれてきた弧塚と浅葱が挑んだ論文コンクール。最優秀はどちらかの手に渡ると思われていたが、なんと選ばれたのは「i(アイ)」という謎の人物。「i」の正体を突き止めるうち、浅葱は「i」が昔生き別れた兄の「藍」だと知る。そして兄に会うために始まった残酷で悲しい殺人ゲーム。浅葱は兄に会うことが出来るのか。とても繊細に描かれています。ただ、上巻で飽き始めてしまうかもしれません。色々な人が出てくるし、この作品でも過去と現実を行ったり来たりします。辻村先生だなぁ・・・と思わせる箇所も多々ありますが、やはり注目すべきは浅葱君の過去。心理的描写がとても丁寧なので読んでてつい感情移入してしまいます。下巻では驚くべき事実と涙を誘うシーンが盛り込まれています。ただの殺人劇ではない、悲しい恋愛物語を是非読んでください!! | ||||
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前作でも感じたことだが、登場人物一人一人の心理描写が本当に上手い。あっというまにひきこまれ、一気に読み終えてしまった。ストーリーも面白かった。ただ、時々描写が残酷で痛いので、抵抗感がある人もいるかも知れない。次回はぜひ「雪の降る道」のような読後に心温まる作品を書いて欲しいと思う。 | ||||
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