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子どもたちは夜と遊ぶ
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【この小説が収録されている参考書籍】
子どもたちは夜と遊ぶの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 21~40 2/3ページ
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留学生を決める論文で最優秀を取りながら,匿名のまま名乗り出ることもなく辞退した「i」. 「i」を探した木村浅葱のところに,数年後,再び現れた「i」は殺人ゲームを持ちかける. 上巻は,登場の人物のイントロダクション的なエピソードに始まり 殺人ゲームを始めた2人の経緯から始まる. 典型的な優等生の孤塚,その彼女の月子,孤塚と同じ研究室の大学院生・木村浅葱, 自堕落な孤塚のルームメイトや自己チューな月子の友人など,登場人物が多い. 序盤は少々煩雑な印象を受けるが,それぞれに小説内での役割と見せ場があり, 必然性のあるキャラクター達である. 最初は愉快犯的に始まった殺人ゲームは,ちょっとしたトラブルから, 犯人は自己保身のために罪を重ねていかなければならなくなる. 罪の意識は犯人にどのような変化を与えるのか? やや冗長な部分も感じられるものの, 下巻で待ち受ける結末への関心を持たせる導入になっている. | ||||
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手違いから,周辺の人間を手にかけることになった「θ」. 殺人ゲームの最後に待つ真相とは? 遊び感覚で始まった殺人ゲームは,自分の知り合いを手にかけたことで, 自己保身のための後戻りできない綱渡りと化した. 罪の意識と,それでもゲームをやめようとしない「i」によって, 次の殺人を強いられる犯人の精神状態が読み応えがある. 上巻で刑事に語らせた「殺人には精神エネルギーが必要だ」という言葉を この下巻ではうまく表現している. また,大学生達の人間関係も丁寧に描きこまれていて, 殺人ゲームの加害者と被害者の思惑と,殺人によって引き起こされる心理状態の変化に 説得力を持たせる効果を産んでいる. 辻村氏の作品の中ではサスペンス色の強い異色作であるが,この辺りの描きこみはさすがである. | ||||
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辻村さんの他の作品でも見られる小説の終盤で出てくる「え!なに!」がここでも登場します。ミステリーとしては仕掛けが多いのが評価されるのかもしれませんが、文学としてみるとそれがストーリーに深みを与えているのか疑問なものもあります。今回も疑問に思いました。「え!」→「なるほど深いね」ではなく、「え!」→「そ、そーなんだ。でもそれ必要な展開?もやもや」でした。 | ||||
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私の期待が高すぎたのか、いまひとつな感じも・・・ 辻村深月ファンですけど、通勤のながら読みでした。 | ||||
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すごーく期待して購入したので、その割には・・・でした。辻村深月は大好きですが・・・。 | ||||
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内容が気になって一気に読んでしまいました。ただ、グロテスクな描写も多く一人の時に読むのは少し怖いです。 | ||||
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まるでそこで見ているような気持にさせる殺害の描写が、なんとも この小説を引き立たせている、 と思う。 私は面白く読ませていただいたが、どっぷりハマって読まれる方は 人が次々と死ぬので、気を付けて読まれることをお薦めします。 わたしとしては上巻を読み終わるころには下巻をkindleでポチッと ためらわずに行けちゃうくらい先を急いでしまいました。 | ||||
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ネット上で作者の小説は「冷たい校舎の時は止まる」を読んだ後は この「子どもたちは夜と遊ぶ」を読むことを薦めておりましたので、 こちらの上巻から読みはじめました。 上巻で広げた伏線とミスリードが上手に丁寧に明かされて行く様は、 読む者の心を惹きつけます。 若干「i」への種明しは、これでよいのかと疑問に思いましたが、 感動を呼ぶエンディングに、充分満足の小説でした。 ちなみに 「冷たい校舎の時は止まる」と「子どもたちは夜と遊ぶ」は 登場人物はリンクがしていないと思います。 なぜこの順番で読んだ方が良いのだろう? その先を読んで見ないと分からないのかも知れません。 順番的には 「ぼくのメジャースプーン」とのこと。 先ほどポチッとダウンロードしてしまいました。 いまから楽しみです。 | ||||
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登場人物がとても魅力的でそれぞれの個性が活かされています。 ミステリー要素は強いですが、これは切ない切ない純愛物語です。 殺人のシーンはグロテスクな描写もあり、嫌いな人はダメかもしれないが、辻村さんの作品はただ怖がらせるだけではない、とわかっているので私はしっかりと読めました。 相変わらずカラクリもあって、種明かしされた時はス〜っとします。私は個人的に恭司に一番惹かれていて、だから最後にスポットを当ててくれてとても嬉しかったです。 ただ、月子の種明かしは全くもって「してやられた」だったので、今から上巻を読み返そうと思います(笑) 辻村さんの本は2度3度読み返すとさらに楽しめるので大好きです。 | ||||
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けっこう残酷なお話です 下巻まで一気に読むことをおすすめします | ||||
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ただただそれにつきます 実際に読んでいただくのがよいと思います | ||||
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レビューを強要するならもう評価はしない事にします。必要なのは、レビューか評価かどちらか選んで下さい。 | ||||
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初めはよく解らない、とっつきにくい作品という印象を受けた。 連続殺人のゲームが始まってからは嫌悪感も覚えた。 最後まで読み切ることは決めていたけれど、そのときにいい印象はあまり持たないと思っていた。 しかし、特に終盤の赤川翼の真相と、『i』と『θ』の真実が語られている部分を読むころにはそんな感情はほとんどなくなっていた。 読み終えて一番初めに思ったことは、「子育てって大変だし、難しいんだな」ということ。 そして2番目に頭をよぎったのは、あるTV番組で東進ハイスクールの林修先生が語っていた言葉。 「『教育』っていうのは、教え育てることじゃありません。『教え育つ』なんです。僕らは教えることまでしかできないんです」 物語に出てくる、あの親子やこの親子はこれができていなかったんじゃないか。 もし、できていればiもθも生まれることはなかったし、多くの悲劇も起きなかったんじゃないか、そう思えてならない。 もちろんこれはフィクションだ。 でも現実ではこれに近いか、もっとひどい事件だって起こっている。 まだ未読の人は、そのことを念頭に置いて読まなければいけないと思う。 子育てっていうのは、社会全体でするものだということを誰かが言っていた。 だからこれから親になろうという人はもちろん、たくさんの大人、中高生には読んでほしい。 | ||||
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続く連続殺人。一見関係がなさそうに見える被害者達。 有名大学に通う主人公のひとり木村浅葱だけは、その真実を知る。 上巻だけで全500P。 殺人が主軸になっていることもあって、実に読み応えがある。 しかし、iとθ二人の関係は?iの真の招待は?と、物語に引き込まれ、 読者の関心は高まる一方。 一体ゴールはどこに着地するのであろうか?下巻が楽しみ。 これまで読んだ辻村作品とは異質な内容ながら、繊細さは変わらない。 | ||||
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iとθの連続殺人というゲームの結末は?iの正体は?など、 全てが明らかになる下巻。 真相は悲しくも、未来への希望が見えるものであった。 連続殺人というテーマの影にある人間の弱さ。愛されたい欲望。 読み応えはあったが、考えさせられる内容でもあった。 読者によって、大きく読後の感想が異なるであろう本書。 是非、色々な方に読んで欲しい。 | ||||
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キャラクター設定が細かすぎるくらいしてあるので、頭の中で登場人物たちが浮かびやすい。逆に想像に任せる部分が少ないので、そこが物足りない人もいるかもしれない。 大学生の自分探しに、クライムノベルがプラスされた感じ。これが現実だったらラストは引くけど、お話の中だけの世界とすれば爽やかささえ感じるエピローグだった。 話が無駄に長すぎるきらいがあるけど(僕はその無駄が好きなのだが妻は好きじゃないらしい)、またこの人の作品を読んでみたい。 | ||||
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ミステリとして一級品かというと、そうではないかもしれない。犯人の片割れはわかっているし、いずればれるだろうこともわかるから。しかし、タイトル通りの大人になりきれていない”子どもたち”の物語として読むと、何とも切ない。『ぼくのメジャースプーン』に出てきた秋山先生が最後に”力”を使ったのがこの場面だったのかと、他の作品とのリンクも楽しめるし、なによりも月子と浅葱、最後はどうなるの?とハラハラしながら読ませてもらった。 ほんとに、人生には日々のあちこちに小さなボタンの掛け違いがあるんだろうと思う。その掛け違いさえなかったなら、もっと違う結末があっただろうに。月子は個人的に好きなキャラクターではないのだが、あの不器用さは理解できる。だから、浅葱に惹かれるのも理解できる。辻村作品の登場人物は、単なる”いい人”や”いい子”でないのが好き。秋山先生も、自分は傲慢な人間だと言う。それを微塵も恥じていないのが好き。その姿勢に偽善は感じられない。どんな人間にも、暗い部分、イヤな部分があって不器用に生きている、という描き方が好き。だからこそ、個々のそういった部分につい感情移入してしまうのかもしれない。 浅葱が殺人を重ねていくのは読んでいてもつらかったし、ハッピーエンドとはいえない結末だと思うけれど、後味は悪くなく、むしろかすかな希望のようなものを持って読み終えることが出来た、と思う。これだけ重い話を、これだけ長く書いておいて、最後で気分が重くならない、というのはさすがだと思う。 | ||||
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最初は、あちこちに話が飛ぶので時系列がわかりにくくなり、若干読みづらかったのだが、読み進むにつれ毎度のことながらぐんぐん引き込まれた。辻村作品はこれで3作目になるが、人のいい所、悪い所を分けて描いていない所が好きなのかもしれない。月子も恭司も根本的にいい人間であるけれど、一部の人間からは好かれない面を持っているし、孝太にしても努力家で温和、誰にでもやさしい。だが、見方によってはもっと気持ちを表に出して、行動に出せばいいのに、と思うかもしれない。そんな登場人物たちの描き方にリアリティを感じるのか、はたまた誰かの中に自分と共通する部分を見つけるからなのか、これだけの長い作品なのに、簡単に感情移入してしまう。 私は虐待を受けたことはないから、世間全体を恨む気持ちというのも、そのために無関係の人たちを手にかける心理にも共感は出来ないけれど、理解は出来る気がする。自分以外に寄り添える人間がいない孤独感の中で生きてきたら、こうなってしまうのかもしれない、と。孤独ではなくて、孤独感。 ちょっとしたボタンのかけ違いで、物語はどんどん悪い方へ進んでいく。あの時、こうだったら・・・と。それはちょっとした勘違いの積み重ねだったりもするし、行動のタイミングだったりもするのだが、ボタンの掛け違いがなかったら、浅葱の”ゲーム”は始まらなかったのかな、と残念に思う。最近は、ついつい”親”の視点で物語を見てしまったりするのだけれど、今回は月子の視点で読むことが出来たので、浅葱がこれからどうするのか、下巻におおいに期待。 | ||||
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登場人物だけでなく、物語の最後までやさしい。 最後の最後に、読み手であるはずの自分が救われた気がした。 途中をすっ飛ばすか熟読するかはあなた次第、といったところでしょうね。 | ||||
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私的には最後はハッピーエンドで終わるものが好きなのですが、この作品はなかなか面白い終わり方だったので良かったかなと思いました。辻村さんの作品の登場人物の描写はとても想像しやすく、感情移入してしまい、下巻ではほとんど涙でした。これが夢だと良い‥ どうかまた元のあの木村浅葱に戻って‥ 読み終わった今も尚、少し、悲しさや悔しさ等の複雑な気持ちが残っています。やっぱり私にはハッピーエンドの物語が良いですが、なかなか読み応えのある作品でした。辻村さんの作品を読んだ後には必ず何か大切なことが心に残されていると私は思います。素敵な作品をありがとうございました。 | ||||
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