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償いの椅子



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【この小説が収録されている参考書籍】
償いの椅子
償いの椅子 (角川文庫)

償いの椅子の評価: 3.48/5点 レビュー 21件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(4pt)

ハードボイルドな独りよがりがグッとくる

主人公が魅力的。ミステリアスで心の奥底には優しさも垣間見せるので、気が付くと応援してしまっていた。

登場人物が多くてかなりごちゃごちゃしてくる上に、アクションシーンの描写がわかりにくいので、その辺はガチャガチャしていて何となく読み進めたが、総合的にはハードボイルドの力作である。
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No.11:
(4pt)

約束の森からこちらへ。

この作家さんの小説は2冊めですが、今回も公安絡みのなかなか庶民の私の頭には入って来づらい機関名とか単語がツラツラ並ぶし、今回は加えて登場人物が多くて序盤はやはり←辛かったです。
が不思議な事にドンドン読めちゃうんですね〜…
人物の書き込み方が丁寧で小難しい話吹っ飛ばすほど入り込んじゃうんだと思います。
約束の森は良かったんですが、どうも要素があれこれ過ぎて尻切れトンボな感も受けたんですが、こちらはまぁ登場人物多くて視点はアチコチ飛びますが…それがしっかりと1筋になってて読み進めるにつれて筋が濃くなって…しっかり満足できました!基本一般市民の私にはしっくりくるハズもない非日常的なストーリーなのですが…ちょいちょい覗く普通っぽさや人間味が絶妙で違和感無しです。ここもまた難しいのにハマるツボなんですかね。
カッコいい小説でしたー!
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No.10:
(4pt)

満足した

思いのほか傷んでいなくて中々良い状態でした
又機会があれば利用したいと思う
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No.9:
(5pt)

この作家いい

ネタばれになるので、詳しくは感想できないが、この作風好きです。
「約束の森」から読みはじめた。きっかけは同じ県内の同世代の作家だったから。
読み始めて、のめりこんだ。何回も読み返した。つぎは「ライオンの冬」これも同じ
次が「償いの椅子」、今「握りしめた欠片」3回目読んでいます。これだけ読み返し
たくなる作品はなかった。それほど作品がでていないので、次が楽しみ。同世代
なので、この先もずっと楽しめそう。いい作家にであいました。うちの母親も、気に
いったそうだが、70代の母親には、登場人物が多すぎて覚えきれない。ので、紙
に書いて脇に置いておくそうです。
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No.8:
(4pt)

ハードボイルドな主人公が垣間見せる愛情が秀逸

書店で「約束の森」を見かけて購入、沢木冬吾作品を初めて読みました。良い読後感が残ったのですが、作者の代表作として本作「償いの椅子」という作品があるということが分かりましたので、早速取り寄せて読みました。

主人公は5年前に銃撃を受けて半身不随となった男、能見亮司。その銃撃の際に一緒にいた親代わりとも言うべき大恩人を失った能見は、その復讐に静かに燃え、刑事や公安、犯罪組織、かつての仲間が入り乱れ、大恩人をこのような目に合わせた敵に壮絶な戦いを挑みます。

半身不随の男が、ハードボイルド作品の主人公になるという発想は余りにも大胆で驚きました。良くも悪くもハードボイルド作品では圧倒的な暴力シーンが欠かせず、それは本作でも例外ではありません。それを、障害者である主人公が行うというのが、新鮮で迫力がありました。と同時に、ハードボイルドというのは、物理的な暴力性向のことではなくて、心の問題なのだということが改めて痛感させられました。

沢木冬吾作品の魅力は、徹底したハードボイルドでありながら、限られた相手にだけ見せるアンバランスなまでの優しさ・真の愛情が主人公の魅力を際立たせることだと思います。私が最初に読んだ約束の森ではパートナーの犬に、本作では妹家族に。戦いのシーンでは何が何だか分からないような感じになるのは沢木冬吾作品に共通する特徴かもしれませんが、読後感の良い一冊と思います。
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No.7:
(4pt)

疑心が心に鬼を産む

疑心暗鬼という言葉がある。

人間、目隠しされたように情報が入ってこない状況に置かれると、不安から様々な疑いが募り、やがて心に鬼を産む。この小説は舞台設定、疑心暗鬼、クライマックスと進んでいくのだけど、自分としては中盤の疑心暗鬼のところが読みごたえがあった。能見は何故戻ってきたのか、車椅子になってもその牙はまだ残っているのか、秋葉は生きているのか、この秘密警察組織は何なのか・・・素っ気なく過ぎる序盤を抜け、登場人物も読者も周囲の光景が少しわかってくると、疑心暗鬼が始まる。その緊張感に突き動かされて、クライマックスまで一気に読むことができる。

クライマックスのところは、少し無理があるとは思うけどまぁ好き好きだろう。
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No.6:
(4pt)

車椅子のアウトローというのが斬新

妹家族とのふれあい、5年前の復讐、2つの物語を混ぜてる感じ。5年間何をしてたのか?秋葉は生きてるのか?本当に下半身不随なのか?と思わせるとこもいい。残酷なシーンや性的なシーンはカットしてる。最初の7割までは★5。
病院で暴れるシーンから後が駄目。大きなヤマが残ってるのに何故暴れる?その後のアクションシーンも下手。いらない。もっと短くて良かった。そこ以外は★5で惜しい作品。車椅子なのに強すぎだろとか突っ込みを入れる気にもならないぐらい名作。タイトルの意味が分からないのだが最後の方で明らかになる。それがまたいい。
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No.5:
(4pt)

確かに読み辛い、でも面白かった

装丁とタイトル、そしてざっと読んだあらすじに興味をもって購入してみたが、当たりでした。この方は名前も作品も初めてだったのですがファンになりました。確かに、物語の設定と構造上からか、展開がなかなかわかり辛い部分もあるのですが、文章自体は非常に魅力的で、センスよく小気味の良いものに感じました。まだまだ世の中には、まわりクドくて自己満足的な、下手っぴな文章の商品がたくさんあるなか、ひさびさに良い出会いができました。
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No.4:
(5pt)

読み始めたら止まらない

 他の方々の評価があまり高くないことに驚いています。
 主人公の能見は冷酷で残忍な顔も持つアウトローですが、とても愛情深く、読んでいくうちに強く惹きつけられます。確かにプロットには複雑なところもあり、後半のアクションシーンは展開が早く多少読みづらい感じを受けるところもあります。しかし、読み始めてからは本を置くことが難しいほど読者をのめりこませる作品です。ふと気になってこの本を手に取ることができて、ラッキーだったと思いました。もっと評価されてほしいです。
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No.3:
(5pt)

久々に大満足のアクション小説

久々に大満足のアクション小説だった(映画化希望。ただし韓国のボン・ジュノあたりで)。
まず楽しめたのが文体。ハードボイルドな台詞、会話の間合い、独白の心理描写にはリアリティがあった。この手の小説にはたいがいやたらに長く不自然な説明台詞があってイライラさせられるが、それがない。
プロットは良く練り上げられている。複数の人物視点を重ね合わせて徐々に真相を明らかにしていく構成は読み手のテンションを効果的に高め、しかも伏線の回収もしっかりしているときた。実に見事な職人芸……そのおかげで安心して小説世界にひたり酔うことができた。余談だが自分のよく知る目黒駅周辺が出てくるのも楽しい。
クライマックスのアクションは、この手の犯罪映画などをわりとこだわって見ているような人ならば情景がじゅうぶん浮かんでくるはず。映画「インファナル・アフェア」のようなぎりぎりの緊張状態で対峙する2人の男……圧巻。
泣かせるエンディングもなかなか秀逸で、余韻に満ちた読後感を楽しんだ。
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No.2:
(4pt)

掘り出し物

たまたま本屋で手に取った本だったが、読み始めたらとまらなくなった。たしかに人に勧めづらい描写があるし、最後の攻防は自分が想像力不足のせいか、光景が浮かびづらい点はあるが、なんといっても主人公の男としての矜持を感じさせる行動や言葉が印象的で一気に読みきった。文庫の値段でこの内容なら大満足です。ほかの方の評価がいまいちなので、もっと評価されておかしくないと思い、思わずレビュー書いちゃいました。
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No.1:
(5pt)

前作に違わぬ出来。筆力の素晴らしい作家

原さんや大沢さんや矢作さんや北方さんや垣根さんや東さんや、まあ色々あるけどこの沢木節もなかなかいかしてる。話がわかりにくいとか文章が雑だとか多分今回も言われるのだろうけど、関係ない。この作家の作品はそんなことはどうでもいい!!と言わせるだけの力を持ってる。スマートで素敵なハードボイルドは掃いて捨てるほどあるが、是非是非沢木節を堪能して頂きたい。28歳にして前作「愛こそ全てと、愚か者は言った」をものにした著者に敬意を表すべきだ。
償いの椅子Amazon書評・レビュー:償いの椅子より
4048733176

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