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ゴッドウルフの行方
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ゴッドウルフの行方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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スペンサーシリーズの記念すべき第1作。傑作といわれる『初秋』を読んだ後に読みました。 印象は「明るいマーロウ」といった感じで、軽めのハードボイルドだろうか。ストレスなく楽しめる作品だと思う。ただ、スーザンもまだ出てこないし、同じくホークも居ない。 物語は、貴重な中世の写本が盗まれ、その捜索をスペンサーが依頼されるところから始まる。結局、その捜査の途中で関わりを持った少女が殺人事件に巻き込まれ、そしてその殺人と盗難が密接な関わりと持つ、という筋書きで、捜査というよりも、少女をいかに守るかがスペンサーの動きのメインになっている。 しかし、スペンサーはモテる。何と親子とも抱いてしまう...。ちょっと「うわっ」と思った。 | ||||
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大学の図書館から盗まれた中世のゴッドウルフ原稿という古書を探すことを依頼された私立探偵スペンサーは、捜査の途中で、女子大生テリー・オーチャードとともに殺人事件に巻き込まれて行く。冬の寒さが有名なボストンを舞台に具体的な街や通り、レストランまで出てきて、臨場感を際立たせています。事件は学生の過激派組織が関連することが分りスペンサーは大学組織に踏み込んで行きます・・・ 何がすごいって、スペンサーのかっこよく?また、オヤジ的で孤独な人生が至る所に描画されており、もの悲しい日々の生活(レストランで一人で食事したり、車で移動したり、シャワーを浴びたり)が単純でかつ叙情的に表現されていて、余計孤独感が伝わってくるのです(涙)何となく、日本人の演歌に通じるものがありますナ。 この前、オアゾの丸善で洋書を探していたら、女子大生みたいな2人がキャッキャ言いながら、このシリーズを見つけて買って行ったけど、村上式で推薦されているとはいえ、すべての人が楽しいと思うかは別でしょう。 しかし、本作は、記念すべきスペンサーシリーズの第1作目。例によって、少し乱暴で、少し筋肉的で、少しセクシーで、でも結構かっこよいい・・・これぞハードボイルド!スラングも多いけど文章は簡潔だし、200ページの短い作品なので、電車の中でも1週間で読み終える事ができる全く楽しい味わいのある娯楽作品です。 | ||||
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大学から盗まれた中世の貴重な本の捜査を頼まれたスペンサーが、たいして根拠もなく大学の過激グループの女性に近づくと、その女性の同棲相手が殺され、女性に殺人の容疑がかけられる。また、その女性は大金持ちの娘ときており、都合の良い設定の中で、それらしく話は進む。 感情移入まではいかないが、テンポも良く、少し読み慣れない表現も出てくるが、短編なので読みやすい。 それにしても204ページで900円は少し高いと思いました。 | ||||
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「・・・・文字はラテン語で、欄外に騎士、貴婦人、後ろ脚で立ったライオン、植物の蔦、雄鹿、太った雌馬に乗り甲冑を着けた勇士の槍で刺されているくねくねした竜などが、鮮やかな赤と金色で描いてある。各ページ・・・・」という、ゴッドウルフ写本を描写したくだりを読むと、どうしても「大いなる眠り」の冒頭に登場したスターンウッド邸のステンドグラスを思い出す。「歴史的、文学的価値しか」なく、「故買屋に持ち込めるような代物」でもない、中世の古びた写本を取り返す仕事は、まさにスペンサーのデビュー作として最適であろう。しかしスペンサーは本当に大学絡みの仕事が多い。中世の写本というのも、文学で博士号まで取得した作者ならではである。本作ではYMCAでトレーニングをしており、スーザンもホークもまだ登場しない。作者もこの時点では、登場人物たちの人間模様を事件のサイドストーリイとしてここまで描きこむことになるとは思わなかったであろう。しかし依頼人に減らず口を叩き、詩を引用し、こまめに料理を作り、事件解決のために奔走するスペンサースタイルはこの時点でほぼ完成している。次作の「誘拐」が真のデビュー作とよく言われるが、本作が従来のハードボイルド探偵の概念を大きく打ち破る卓越したデビュー作であることは間違いない。 | ||||
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