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クリスマスに死体がふたつ
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クリスマスに死体がふたつの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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| 1997年に1作目「容疑者たちの事情」が出版されてから、毎年1冊ずつ発表されていたローズ・トレヴェリアン・シリーズ3作目です。話は時系列順に進んでいくので、1冊目から読んでいくことをおすすめします。 何作目まで翻訳されているのかと今回調べてみたのですが、著者が2002年に52歳で乳がんで亡くなっていたことを知りびっくりしました。とても残念です。このシリーズ、7作目までしか読めないのですか・・。 1作目から読んできましたが1番よかったです。ちょうど12月だったのでクリスマスというタイトルにひかれて読み始めたのですが、英国の小さな町のクリスマスの雰囲気が伝わってきました。こじんまりした町のちょっとした繁華街、大都会のようなきらびやかなイルミネーションはないけれど、昔からある個人商店で人々が買物をしたり、パブで飲んだり年末のパーティを開いたり。 このシリーズ全体に言えることですが、本格ミステリが読みたい!と思って手に取るとはずれます。今回は2つの事件が起こりますが犯罪小説の要素は、そうですね4割くらいでしょうか。 あとは主人公ローズの生き方を描いている部分が大きいです。心から愛していた夫が亡くなった今、時に男性とつきあうも結局合わなかった場合、寂しさに引きずられることなく、彼女はきっぱりと自立した良い孤独を選びます。 表面的には何もかも順調にいっているように見えるローズの友人たちが実はそれぞれ問題を抱えていて、今回起きた事件によりその秘密や葛藤が少しずつ暴かれていきます。人間の暗い裏面を描くという意味ではイヤミス的な面もありますが、最後は希望のある終わり方なので後味もいいです。コージー・ミステリと呼ばれることもあるようですが、笑えるユーモア・ミステリではなく雰囲気はあくまでもシリアスです。 舞台になっているコーンウォールの冬の風景がとにかく美しいです。山田順子さんと安野玲さんが交互に翻訳されていますが、どちらもこなれていて読みやすくきれいな文章です。 また女流作家らしく、素朴でおいしそうな地元の料理や登場人物のファッションに言及しているのも楽しいです。特に女性が楽しめるミステリだと思います。 | ||||
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| 人間関係の機微に重点が置かれた、のんびりムードの推理作品。 主人公が、自分のスタイルを確立しつつある画家である事で、美術の話題が散りばめられている。 そして、前座である背景の描写が長く、それは、少々粘着質でもあるが、著者の気質によるものだろうか? 物語が中盤に差し掛かる頃に、ようやく事件だ。 身元不明の白骨死体が発見されたりする。 当初は、事件そのものがよく分らない。 そして、段々と、事件の全貌に迫ってゆくが、、、。 物語は、寄り道をしながら、ゆっくりと進む。 少々もどかしいが、心理描写が繊細だし、風景描写も秀逸。 全くスリルの「無い」作品として、のんびりと楽しむ事が出来る。 | ||||
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