史上最悪のクリスマスクッキー交換会
- クリスマス (112)
- ルーシー・ストーン・シリーズ (7)
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アメリカ・メイン州の田舎町ティンカーズコーヴで愛する夫と四人の子供達と暮らしながら殺人事件の謎に挑み続ける主婦探偵ルーシー・ストーンの活躍を描くシリーズ第6弾です。今回の事件は丁度今これを書いている時期にぴったり重なるクリスマスを数日後に控えた慌しい年の瀬に起きた出来事です。冒頭の主婦達の年に一度の集まりでの険悪な雰囲気が偶然のアクシデントのお陰で笑い話に変わりそうな様子でしたが、その後それだけでは済まず突然の殺人事件、ルーシー家の子供達が起こす揉め事、地域社会の陰で密かに進行する犯罪の気配、と気が滅入る様な暗い出来事が矢継ぎ早に続いて行きます。ルーシーは親友スーが毎年ホストを務めていたクッキー交換会を今年はやらないと告げたのにがっかりし、結局成り行きで自分が引き受ける事になるが、当日ルーシー家を訪れた主婦達の勝手な態度や険悪な口喧嘩に苦しめられる。おまけに間が悪いハプニングで幕を閉じて赤面しただけでは済まず、何と翌日に参加していた若い女性が絞殺死体で発見される事件が起きる。やがて彼女と浮気していたと見られる既婚男性の歯科医が逮捕されるが、ルーシーは彼の善良な人柄から殺人犯とは信じられず、何時もの様に密かに自分で事件を調査し始める。今回の事件はシリーズでも屈指の大仕掛けで、被害者の手帳に記された謎の頭文字の手掛かりをちらつかせたりしながら、まさかまさかの仰天の真犯人が姿を見せるクライマックスにルーシーと同様読者は暫し茫然自失となるでしょう。そして終盤迎えるルーシー絶体絶命のピンチでは今度ばかりは自身でも死を覚悟するぎりぎりの状況が描かれ、手に汗握る興奮と不安でたまらなくなり最後の最後まで一瞬も気を緩められません。本書を読んでのどかな田舎町のティンカーズコーヴが時代の移り変わりと共にこんなにも変わってしまうのかと驚かされ、もうこんな嫌な事件は二度と起きて欲しくないなと思いましたが、時代や社会の空気を的確に反映するシリーズは今後も更にショッキングな事件を取り上げて行くのでしょう。でも、暗い未来であってもルーシーが事件の影響を引き摺らずに明るい気持ちを持って強く生きるのは、今の世の中どんどん悪は増殖して行くけれどそれでも絶対に正義と人間の善意は滅びないという信念があるからだと思います。今回はルーシー家の長男トビーと長女エリザベスに少し心配な面が出て来ますが、二人はまだ若く誰もが通ってきた道を歩んでいる訳で根は真面目な性格ですからきっと大丈夫でしょう。時代と共に悪い方向に変わって行く社会の中で、流されずに変わらない正義を信じ家族を愛して奮闘する主婦探偵ルーシーの活躍をこれからも見守り続けましょう。 | ||||
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