■スポンサードリンク
館という名の楽園で
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
館という名の楽園での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歌野晶午さんが2002年に祥伝社文庫の企画で館ミステリーとして書き下ろした秀作中編本格推理小説。本書は本文が149頁と薄くてコンパクトながらも単純だけど人間心理の盲点を突いた大胆な不可能犯罪トリックが味わえるハウダニット・ミステリーの良作でしたね。N大探偵小説研究会のOB4人が新築の西洋館「三星館」に招かれ主夫妻と共に行う「殺人トリック・ゲーム」は百数十年前にイギリスで起きた鎧武者の亡霊の消失事件も絡む超難事件で誰もが著者の企みに見事に騙される事でしょう。ラストはアンハッピーエンドながら誠に哀切でしたね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリの舞台となるような館を持ちたい、という若い頃の夢を叶えた男が、 30年以上前に大学の探偵小説研究会でいっしょだったかつての仲間四名 を自らが建てた館〈三星館〉に招待した。 館の主人は、その館で過去に起きた不可解な事件(主人の創作) を皆の前で語った後、それを踏まえた推理劇をしようと提案する……。 メイントリックは、《家》シリーズの作者らしく、館自体に仕掛けられたもの。 「建設資金は不足していました」という主人の言葉やベッドの数など、随所に ヒントが散りばめられており、カンのいい人は、すぐに気づくかもしれません。 結末は、ミステリを愛する無邪気な稚気と、老いや 病といったシビアな現実が対照され、なんとも哀切。 予定調和と感じる向きもあるかもしれませんが、それに 殉じてみせるのがミステリファンということなのでしょう。 ちなみに、本作の推理劇を先鋭化させ、トリックの追究とその解明に 特化させたのが、のちの《密室殺人ゲーム》シリーズだといえます。 ★『そして名探偵は生まれた』 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリでありながら、陰惨さのない優しい作品。全編に「館」への愛と優しさが満ち溢れている。何より、悪人が出てこない。トリックは大仕掛けだが、シンプルといえばシンプルなのでわかりやすいかも。トリックの背景のストーリーも美しく脚色されている。 弱点はあまりの毒のなさだろうか。仕方ないといえば仕方ないが、優し過ぎるがゆえの物足りなさみたいなものを感じた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!