(短編集)

亜愛一郎の逃亡

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評判

亜愛一郎の逃亡の評価:

4.50/5点 レビュー 18件。 B ランク

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平均点4.50pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 21〜40 2/3ページ
No.34
(4pt)

亜愛一郎の逃亡を読んで

短編ならではの切れ味のするどいトリックと推理は健在です。 続編が無くなるのが非常に残念です。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.33
(4pt)

遂に亜の正体が判明する

泡妻氏の連作推理短編集のシリーズ3作目で最終作である。
パターンは前2作と全く同じ。定番ならではの良さがある。
最後の表題作の亜愛一郎の逃亡にて、遂に亜が一体何者だったのかが判明する。これはシリーズ一作目当初から構想されていたものではないだろうし、以前の作品内に特に伏線などはない最後だけの締めくくりネタではあるが、遂に終わってしまうのかという感慨もひとしおである。
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
448840216X
No.32
(4pt)

遂に亜の正体が判明する

泡妻氏の連作推理短編集のシリーズ3作目で最終作である。
パターンは前2作と全く同じ。定番ならではの良さがある。
最後の表題作の亜愛一郎の逃亡にて、遂に亜が一体何者だったのかが判明する。これはシリーズ一作目当初から構想されていたものではないだろうし、以前の作品内に特に伏線などはない最後だけの締めくくりネタではあるが、遂に終わってしまうのかという感慨もひとしおである。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073
No.31
(4pt)

遂に亜の正体が判明する

泡妻氏の連作推理短編集のシリーズ3作目で最終作である。
パターンは前2作と全く同じ。定番ならではの良さがある。
最後の表題作の亜愛一郎の逃亡にて、遂に亜が一体何者だったのかが判明する。これはシリーズ一作目当初から構想されていたものではないだろうし、以前の作品内に特に伏線などはない最後だけの締めくくりネタではあるが、遂に終わってしまうのかという感慨もひとしおである。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.30
(5pt)

「あ」の秘密…

なんとも適当(笑)極まりない男の名推理シリーズの
最後を飾る巻です。

やはり著者の本職をよくうかがわせる作品が多いです。
奇妙奇天烈な事件や、
完全密室ものが出てきたりします。

その中の密室ものに関しては
まさに奇妙奇天烈なのですが、
真相を聞いてしまうと超びっくりする代物です。
思ったよりもかなり大胆なことをしてのけているのですから。

そして、この本の醍醐味は
最後に出てくる表題作で、
あの真実が出てくることです。
思わぬ事実に驚くことでしょう!!

読み物として一級品のミステリーです。
堅苦しくないですし。
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
448840216X
No.29
(5pt)

「あ」の秘密…

なんとも適当(笑)極まりない男の名推理シリーズの
最後を飾る巻です。

やはり著者の本職をよくうかがわせる作品が多いです。
奇妙奇天烈な事件や、
完全密室ものが出てきたりします。

その中の密室ものに関しては
まさに奇妙奇天烈なのですが、
真相を聞いてしまうと超びっくりする代物です。
思ったよりもかなり大胆なことをしてのけているのですから。

そして、この本の醍醐味は
最後に出てくる表題作で、
あの真実が出てくることです。
思わぬ事実に驚くことでしょう!!

読み物として一級品のミステリーです。
堅苦しくないですし。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073
No.28
(5pt)

「あ」の秘密…

なんとも適当(笑)極まりない男の名推理シリーズの
最後を飾る巻です。

やはり著者の本職をよくうかがわせる作品が多いです。
奇妙奇天烈な事件や、
完全密室ものが出てきたりします。

その中の密室ものに関しては
まさに奇妙奇天烈なのですが、
真相を聞いてしまうと超びっくりする代物です。
思ったよりもかなり大胆なことをしてのけているのですから。

そして、この本の醍醐味は
最後に出てくる表題作で、
あの真実が出てくることです。
思わぬ事実に驚くことでしょう!!

読み物として一級品のミステリーです。
堅苦しくないですし。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.27
(3pt)

亜愛一郎シリーズの1つ

亜愛一郎の狼狽を持っていたので、他のシリーズを読みたくなって入手した。チェスタートンの味がする名作だと思った。シリーズ3冊を順に読んでいくとシリーズ全体jへの仕掛けがあるので、この作品は少なくとも最後に読むで欲しい。
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
448840216X
No.26
(3pt)

亜愛一郎シリーズの1つ

亜愛一郎の狼狽を持っていたので、他のシリーズを読みたくなって入手した。チェスタートンの味がする名作だと思った。シリーズ3冊を順に読んでいくとシリーズ全体jへの仕掛けがあるので、この作品は少なくとも最後に読むで欲しい。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073
No.25
(3pt)

亜愛一郎シリーズの1つ

亜愛一郎の狼狽を持っていたので、他のシリーズを読みたくなって入手した。チェスタートンの味がする名作だと思った。シリーズ3冊を順に読んでいくとシリーズ全体jへの仕掛けがあるので、この作品は少なくとも最後に読むで欲しい。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.24
(5pt)

祝祭的な最終巻

前の亜愛一郎の転倒で最高峰とか書いたけど(藁の猫が好きなせい?)、読み直すとやっぱりこっちもいいなあと思います。
これで亜愛一郎氏とお別れするのが非常に残念。でもこんなラストって、、、、見たことない。
ちょっと江戸川乱歩の鏡地獄を思い出す「球形の楽園」、文章と物語の絶妙なリズムに見事な推理が潜む「歯痛の思い出」、「赤の讃歌」(芸術家ものに弱い私)、と祝祭的ラストの最終話。
言語感覚も卓越していて、何かもう個々のネーミングや話のリズムだけでもたまらない。ラストのラストでここまで楽しませてくれてありがとう!っていいたくなります。
泡坂氏もなくなってしまい、もう氏の作品が読めないのが残念、、、凶悪で残酷な事件や斜めでニヒルで無機質な人間ばかり出てくる作品が多い中、泡坂作品のエンターテイメントさ、読後のほのぼのした感じ、何より品、はほんとに貴重。
また読み返してしまいそうです。
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
448840216X
No.23
(5pt)

祝祭的な最終巻

前の亜愛一郎の転倒で最高峰とか書いたけど(藁の猫が好きなせい?)、読み直すとやっぱりこっちもいいなあと思います。
これで亜愛一郎氏とお別れするのが非常に残念。でもこんなラストって、、、、見たことない。
ちょっと江戸川乱歩の鏡地獄を思い出す「球形の楽園」、文章と物語の絶妙なリズムに見事な推理が潜む「歯痛の思い出」、「赤の讃歌」(芸術家ものに弱い私)、と祝祭的ラストの最終話。
言語感覚も卓越していて、何かもう個々のネーミングや話のリズムだけでもたまらない。ラストのラストでここまで楽しませてくれてありがとう!っていいたくなります。
泡坂氏もなくなってしまい、もう氏の作品が読めないのが残念、、、凶悪で残酷な事件や斜めでニヒルで無機質な人間ばかり出てくる作品が多い中、泡坂作品のエンターテイメントさ、読後のほのぼのした感じ、何より品、はほんとに貴重。
また読み返してしまいそうです。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073
No.22
(5pt)

祝祭的な最終巻

前の亜愛一郎の転倒で最高峰とか書いたけど(藁の猫が好きなせい?)、読み直すとやっぱりこっちもいいなあと思います。
これで亜愛一郎氏とお別れするのが非常に残念。でもこんなラストって、、、、見たことない。
ちょっと江戸川乱歩の鏡地獄を思い出す「球形の楽園」、文章と物語の絶妙なリズムに見事な推理が潜む「歯痛の思い出」、「赤の讃歌」(芸術家ものに弱い私)、と祝祭的ラストの最終話。
言語感覚も卓越していて、何かもう個々のネーミングや話のリズムだけでもたまらない。ラストのラストでここまで楽しませてくれてありがとう!っていいたくなります。
泡坂氏もなくなってしまい、もう氏の作品が読めないのが残念、、、凶悪で残酷な事件や斜めでニヒルで無機質な人間ばかり出てくる作品が多い中、泡坂作品のエンターテイメントさ、読後のほのぼのした感じ、何より品、はほんとに貴重。
また読み返してしまいそうです。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.21
(5pt)

偏愛するキャラクターの最終巻

「幻影城」誌が休刊したとき、著者のこのシリーズが読めなくなると思った。
それが、角川「野性時代」に引き続いて掲載され、本書までの三分冊で刊行されたことには、驚喜乱舞したものだった。

著者との付き合いは、当然「幻影城」誌上であり、そのデビュー作「DL2号機事件」からだった。
「幻影城」誌掲載作品はもちろん、刊行された長編「11枚の〜」、「乱れ〜」、そして「湖底〜」はすべて読んだ。
そのくらい、著者の作品には惚れ込んだ。

本書は、そのいわゆる亜シリーズ三部作の最終巻であり、本書以降、亜愛一郎が登場する作品を著者が書くことはなかった。
短編が似合うキャラクターというのは、確かに存在する。
亜も、そんなキャラクターのひとりだった。
彼の登場する長編を読んでみたい、とかつて思ったこともあった。
しかし、鮎川の星影竜三と同様に、長編でも登場場面はほんの僅かになってしまう。
それなら、切れの良い短編のほうがずっと良い。

そして、最終巻ということは、ラストの作品で締めくくられることになる。
この愛すべきキャラクター、死ぬ訳ではないのだが、消えてしまうのである。
そして、その事情ゆえ、二度と再び、我々の前に姿を現さなかったのだ。

ミステリとしての完成度、読みやすさという点では、実は三部作中で本書が最も良くない。
やはり、「〜狼狽」収載の作品が、トリッキーだし、論理のアクロバットという点でも一押しである。
しかし、本書収載の各作品が、ミステリとして面白くないわけではけっしてない。
その完成度と意外性、ロジックは、並の作品が足下にも及ばないものだ。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.20
(5pt)

偏愛するキャラクターの最終巻

「幻影城」誌が休刊したとき、著者のこのシリーズが読めなくなると思った。
それが、角川「野性時代」に引き続いて掲載され、本書までの三分冊で刊行されたことには、驚喜乱舞したものだった。

著者との付き合いは、当然「幻影城」誌上であり、そのデビュー作「DL2号機事件」からだった。
「幻影城」誌掲載作品はもちろん、刊行された長編「11枚の〜」、「乱れ〜」、そして「湖底〜」はすべて読んだ。
そのくらい、著者の作品には惚れ込んだ。

本書は、そのいわゆる亜シリーズ三部作の最終巻であり、本書以降、亜愛一郎が登場する作品を著者が書くことはなかった。
短編が似合うキャラクターというのは、確かに存在する。
亜も、そんなキャラクターのひとりだった。
彼の登場する長編を読んでみたい、とかつて思ったこともあった。
しかし、鮎川の星影竜三と同様に、長編でも登場場面はほんの僅かになってしまう。
それなら、切れの良い短編のほうがずっと良い。

そして、最終巻ということは、ラストの作品で締めくくられることになる。
この愛すべきキャラクター、死ぬ訳ではないのだが、消えてしまうのである。
そして、その事情ゆえ、二度と再び、我々の前に姿を現さなかったのだ。

ミステリとしての完成度、読みやすさという点では、実は三部作中で本書が最も良くない。
やはり、「〜狼狽」収載の作品が、トリッキーだし、論理のアクロバットという点でも一押しである。
しかし、本書収載の各作品が、ミステリとして面白くないわけではけっしてない。
その完成度と意外性、ロジックは、並の作品が足下にも及ばないものだ。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073
No.19
(5pt)

偏愛するキャラクターの最終巻

「幻影城」誌が休刊したとき、著者のこのシリーズが読めなくなると思った。
それが、角川「野性時代」に引き続いて掲載され、本書までの三分冊で刊行されたことには、驚喜乱舞したものだった。

著者との付き合いは、当然「幻影城」誌上であり、そのデビュー作「DL2号機事件」からだった。
「幻影城」誌掲載作品はもちろん、刊行された長編「11枚の〜」、「乱れ〜」、そして「湖底〜」はすべて読んだ。
そのくらい、著者の作品には惚れ込んだ。

本書は、そのいわゆる亜シリーズ三部作の最終巻であり、本書以降、亜愛一郎が登場する作品を著者が書くことはなかった。
短編が似合うキャラクターというのは、確かに存在する。
亜も、そんなキャラクターのひとりだった。
彼の登場する長編を読んでみたい、とかつて思ったこともあった。
しかし、鮎川の星影竜三と同様に、長編でも登場場面はほんの僅かになってしまう。
それなら、切れの良い短編のほうがずっと良い。

そして、最終巻ということは、ラストの作品で締めくくられることになる。
この愛すべきキャラクター、死ぬ訳ではないのだが、消えてしまうのである。
そして、その事情ゆえ、二度と再び、我々の前に姿を現さなかったのだ。

ミステリとしての完成度、読みやすさという点では、実は三部作中で本書が最も良くない。
やはり、「〜狼狽」収載の作品が、トリッキーだし、論理のアクロバットという点でも一押しである。
しかし、本書収載の各作品が、ミステリとして面白くないわけではけっしてない。
その完成度と意外性、ロジックは、並の作品が足下にも及ばないものだ。
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
448840216X
No.18
(5pt)

宝石のようにきらめく空間を構成する粒子

『狼狽』、『転倒』と来て『逃亡』と冠した本書において亜愛一郎シリーズは完結を迎えます。日本版チェスタトンと形容するのが
相応しい世界観。大胆な逆説と一流のユーモアで装飾された楽しいミステリです。
本書の収録内容を紹介すると、まずは固定観念を粉砕してくれる「赤島砂上」。完璧な密閉状態内の人間を完璧に始末することができる
「球形の楽園」。合理的なシステムを非合理に皮肉った「歯痛の思い出」。人間の価値基準・価値判断なんてものは本当に
千差万別なんだと感じさせる「双頭の蛸」。まさに超一流のあべこべトリック「飯鉢山山腹」。
人間の心の綾を抉り、良くも悪くも強迫観念というものを描破してみせた「赤の讃歌」に「火事酒屋」。
そしてついに閉幕「亜愛一郎の逃亡」。愛一郎のまさかの素性に、彼が行くところに必ず現れる三角形の顔をした洋装の老婦人の正体も
明かされます。またそのほかにも粋な計らいが用意されています。本当によく練られた構成だと感心するばかり。ひとつひとつの粒子が
輝きながら繋がれ紡がれ織り成されてゆく。。

すべてのミステリファンにお薦め出来る極上の連作短編集ですね。たっぷり満喫してみて下さい。
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
448840216X
No.17
(5pt)

宝石のようにきらめく空間を構成する粒子

『狼狽』、『転倒』と来て『逃亡』と冠した本書において亜愛一郎シリーズは完結を迎えます。日本版チェスタトンと形容するのが
相応しい世界観。大胆な逆説と一流のユーモアで装飾された楽しいミステリです。
本書の収録内容を紹介すると、まずは固定観念を粉砕してくれる「赤島砂上」。完璧な密閉状態内の人間を完璧に始末することができる
「球形の楽園」。合理的なシステムを非合理に皮肉った「歯痛の思い出」。人間の価値基準・価値判断なんてものは本当に
千差万別なんだと感じさせる「双頭の蛸」。まさに超一流のあべこべトリック「飯鉢山山腹」。
人間の心の綾を抉り、良くも悪くも強迫観念というものを描破してみせた「赤の讃歌」に「火事酒屋」。
そしてついに閉幕「亜愛一郎の逃亡」。愛一郎のまさかの素性に、彼が行くところに必ず現れる三角形の顔をした洋装の老婦人の正体も
明かされます。またそのほかにも粋な計らいが用意されています。本当によく練られた構成だと感心するばかり。ひとつひとつの粒子が
輝きながら繋がれ紡がれ織り成されてゆく。。

すべてのミステリファンにお薦め出来る極上の連作短編集ですね。たっぷり満喫してみて下さい。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073
No.16
(5pt)

宝石のようにきらめく空間を構成する粒子

『狼狽』、『転倒』と来て『逃亡』と冠した本書において亜愛一郎シリーズは完結を迎えます。日本版チェスタトンと形容するのが
相応しい世界観。大胆な逆説と一流のユーモアで装飾された楽しいミステリです。
本書の収録内容を紹介すると、まずは固定観念を粉砕してくれる「赤島砂上」。完璧な密閉状態内の人間を完璧に始末することができる
「球形の楽園」。合理的なシステムを非合理に皮肉った「歯痛の思い出」。人間の価値基準・価値判断なんてものは本当に
千差万別なんだと感じさせる「双頭の蛸」。まさに超一流のあべこべトリック「飯鉢山山腹」。
人間の心の綾を抉り、良くも悪くも強迫観念というものを描破してみせた「赤の讃歌」に「火事酒屋」。
そしてついに閉幕「亜愛一郎の逃亡」。愛一郎のまさかの素性に、彼が行くところに必ず現れる三角形の顔をした洋装の老婦人の正体も
明かされます。またそのほかにも粋な計らいが用意されています。本当によく練られた構成だと感心するばかり。ひとつひとつの粒子が
輝きながら繋がれ紡がれ織り成されてゆく。。

すべてのミステリファンにお薦め出来る極上の連作短編集ですね。たっぷり満喫してみて下さい。
亜愛一郎の逃亡 Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡より
4048723952
No.15
(5pt)

亜愛一郎最後の事件簿

◆「赤の賛歌」
  赤を基調とした画風で、一世を風靡した鏑鬼正一郎も現在では、画壇を牛耳る、
  ドンとしての政治活動ばかりが目立ち、絵からはかつての輝きが失われていた。
  母を火事のために亡くした鏑鬼正一郎を弟とともに
  引き取り、育てた伯母夫婦のもとを訪ねた亜たち。
  そこで聞いた話から、亜は鏑鬼正一郎の驚くべき秘密を見抜く……!!
  ケガをしても絶対に赤チンを使わず、スジコやイクラ、タラコ、西瓜が嫌い。
  お酒は好きだが、ワインやブランデーなどは駄目――。
  こうした伯母たちによって何気なく語られる鏑鬼の嗜好や少年時代の  
  エピソードと彼の画風とを結びつけ、秘められた真相を見破る亜。
  手がかりの配置が絶妙かつフェアで、終盤に伏線が
  漏れなく回収されていくのが、実に気持ちいいです。
  また、亜と同行する男嫌いの美術評論家もいい味だしてます。
 ▽付記
  米澤穂信さんは『クドリャフカの順番』の中で、文化祭における美術部の
  展示作品名を「青の賛歌」としており、本作にオマージュを捧げています。
亜愛一郎の逃亡 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 亜愛一郎の逃亡 (角川文庫)より
4041461073