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ダブル



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【この小説が収録されている参考書籍】
ダブル
ダブル (双葉文庫)
ダブル<新装版> (双葉文庫)

ダブルの評価: 4.25/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

今さらながらに惜しい人を失くした

二つの一人称視点がカットバックで進められるサスペンス。うち片方が異常性格者らしいことが早々に示唆され、もう片方が相手方の存在や正体に気づいて追い込んでいく過程が語られる。
前半のテンポがやや遅めで、じわじわ盛り上げるにしてもやや緊密度が不足している印象も受ける。ラストのどんでん返しも、衝撃的、とまでは行かない。抜群のキレを持ったエンターテインメントと呼ぶには、何かが不足しているという見方もあるのかも知れない。
が、この小説の眼目ではそこではないと思う。いちおう正義側にたつものの、決して感情移入しやすい魅力的な人物とは言えないヒロインと、犯人を両極端として、被害者も含め、あまり感じのよくない人物がずらずらと出てくる。さもなければ、ネガティブな面を書き込めるほど出番が多くない人々(タクシー運転手など)か。随所で不快度を試されるような、ある意味で「イヤミス」的な味わいが反転してく終盤は実にすばらしい。イヤイヤ被害者の一人は明らかな犯罪者なんだし、嫌な奴ばかりでぶつかり合っていく世界ってやっぱ地獄でしょ、という思いも禁じ得ない一方で、一皮向けたヒロインには(ここで初めての)エールを送りたくなる。
作者はこの作品の直後に49歳で急逝。これ自体ももっともっと再評価されるべき傑作だが、健在であればどれほど多くの成果を生んだかと思うと、つくづく惜しまれる。
ダブル<新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:ダブル<新装版> (双葉文庫)より
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No.15:
(4pt)

連鎖する恐怖

最後まで読むと表紙の装丁と表題がぴったりくる。なるほど。巻末に筆者のインタビューも載っていてこのインタビューがあるからこそ作品の理解も深まる。一見関係なさそうな3つの殺人事件が同一犯人の仕業でありそれを解明する週刊誌記者を中心に物語りは展開する。犯人の動機は何か・・それはあまりにも底の浅いものではあるが、母娘の溺愛と共依存が産む悲劇とそれが将来に連鎖することを予測させる結末。。。ある意味怖い小説だ。女性作家ならではの視点も感じられる。長編だが中だるみはあまりせず読み切れた。
ダブル<新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:ダブル<新装版> (双葉文庫)より
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No.14:
(2pt)

ご都合主義的な展開が…

えっ?急にそう展開するの??という、なんとも現実離れした、ある意味御伽話です。
ダブル<新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:ダブル<新装版> (双葉文庫)より
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No.13:
(4pt)

ダブル

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。謎を追う女性ライターは次第にその人物に魅入られていく…。彼女が辿り着いた真相とは。
ダブルAmazon書評・レビュー:ダブルより
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No.12:
(3pt)

面白く読みました

「不快なモノをどける」ってのが「サイコパス」とか言われるより説得力がある。かなり楽しんで読めました。
溜飲下がる感じの方がすっきりするタチなんで、ラストは確認したかった気もw
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No.11:
(5pt)

こういう奴が身近にいたらぞっとする怖さ

感覚が少しずれちゃってる自己中な女って結構いて、この話の登場人物のように振り切れちゃってる人もたくさんいるのかと思うとぞっとした。

最後までハラハラしながら一気に読んだ。ある意味ホラー。
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No.10:
(3pt)

こわい


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No.9:
(5pt)

面白かった。

今は亡き永井するみさんの作品。永井さん作品はほとんど読んでいますが「マリーゴールド」の次に好きな作品。主人公のほわーんとした感じがなんとも言えません。しあわせになってね。
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No.8:
(5pt)

底冷えのする出来!

面白かった!

永井作品は割と読んでいるのだが、その中でも個人的には最高傑作。
完成度といいざらっと残る不快な感触といい、底の深さを感じさせる作品。

もともとこの作者は女性のいやらしさとか偏狭さとか、
いやな部分を描くのがうまいと思っていたが、今回は少し切り口が違う。

描かれるのはゆったりとしたお嬢さん風の妊婦。
主人の浮気を心配し、ヨガを楽しみ、母親と仲良くしながら優雅に過ごす。
その彼女の周りでじわじわと起こる、よくありがちな小さな事故や事件。
ところがそれが死亡事故や事件につながり、
その事件に関わる小さな記念品を慈しむ彼女の姿が、女性記者の目に留まる。
それを追う女性記者も、あやしいと思いながらも彼女に惹かれ。。


こっから先はネタばれするので書けません。
ただ、二転三転する代わりに、ずるり、ずるり、と、
皮が剥けるように事実が浮かび上がるその感触がたまらない。

この作品を他の人はどう読んだんだろう?
底意地の悪いひんやりした悪意が怖い。
気味が悪い、でも、なぜかあたしはこの妊婦を嫌えない。

うーん、すごい。
永井するみは昨年、ひっそりと45才の若さで急逝している。
そのあまりの早さを読了後に、本当に残念に思った。
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No.7:
(4pt)

おもしろかった!

一気に読んでしまいました。
勘違いブスやその彼など、俗にいう「ヤなタイプ」も、
うまく描写されてて、ホロリとさせられたり、
ストーリーにも展開にもグイグイ引っ張られました。
最後に祖母がチラッっと出てきましたが、
やっぱおばあちゃんも・・そうなんでしょうね。
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No.6:
(5pt)

面白かったです!

面白かった!
俗に言われる友達親子の関係が異常なまでに発展したケースとでも言おうか・・
こんな事で人を殺めてしまうのか、その動機にも興味を引かれた。
ラストに向けての意外な真相が良い意味で読者を裏切って、飽きずに一気に読めた。
永井するみはどんどん面白くなって来る。
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No.5:
(4pt)

心理

出版社に勤めるOLの多恵と、平凡な主婦乃々香、どこにこの2人の接点があるのかなかなかわかりませんでした。最初は展開が遅くイライラしたのですが、途中から2人の心理描写がおもしろくてとまらなくなりました。主婦ってストレスが強いのかな?決して気が強いわけでもない主婦の内面にうづまくもの。嫉妬や日々のちょっとしたことへの怒り、言葉ではあらわせない心の中、こわくもあり、なるほどそうかもしれないと納得できる部分もありました。
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No.4:
(4pt)

ハラハラの心理劇

 ほのめかされるヒントに、多恵と一緒にどきどきする。素人探偵まがいの行動をとってしまって窮地に陥るところなんか、サスペンスドラマのようにわかりやすい面白さだ。キイハンターっていう古いテレビドラマを思い出しちゃった(古すぎてスンマソン)。
 最終的な種明かしは、ちょっと現実離れしているが、そこまでの心理劇が最大の魅力。最終章で、ちょっとほんわかと人間の温かみを描いたあたり、読後感もいい。
ダブルAmazon書評・レビュー:ダブルより
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No.3:
(5pt)

この本は、面白い!

永井するみさんは、「さくら草」や「欲しい」を読んで、知り得た作家さんで、この2冊も面白かったが「ダブル」は、最高!いるよいるよ、そうそう何を勘違いしているのだか、鼻につく存在の人達。それを追う女性記者と妊婦の乃ノ香のやり取りも、ものすごく面白い。この人は、もっともっと売れてもいい作家さんではないかなと思う。「ダブル」の意味も二重に出てきて、本当に面白いので、読んでみてください。どちらかといえば、女の人向けかな??
ダブルAmazon書評・レビュー:ダブルより
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No.2:
(5pt)

いやあ、おもしろかった。

今読み終えたところ。今年読んだミステリーの中では一番よかった。世の中の女性って、こんな風に考えているのか?女性ってこうなのか?でもあえりそう。桐野夏生みたいな世界。会社のかわいい女の子もそうなのかなあ?永井するみって初めて読んだけど、おもしろい。
ダブルAmazon書評・レビュー:ダブルより
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No.1:
(5pt)

絡み合う心理描写が素晴らしい

女性新人ライターと同年齢の主婦(妊婦)というおよそ異なる世界に住む者同志が絡み合う心理描写が素晴らしい。この辺りの怖さは男性の比では無いようだ。タイトルの意味がラスト辺りで分かる仕組みだがもっと徹底的にやって欲しかった・・と軽い苛つきを覚えるのも作者の想定内なのかも知れない。辛口評価が続いていたがやっと星5つ(ちょっと甘いが)付けられる作品に出会った。
ダブルAmazon書評・レビュー:ダブルより
457523561X

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